YGヤン・ヒョンソク前代表、4回目の公判でも一貫して否定…元iKONのB.Iの麻薬投与をめぐる隠ぺいと脅迫疑惑

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YG ENTERTAINMENTの前代表プロデューサーで、現在もYGの筆頭株主であるヤン・ヒョンソクが、4回目の公判でも元iKONのB.Iの麻薬捜査を隠ぺいしたという嫌疑を否定した。

昨日(25日)午前、ソウル瑞草(ソチョ)区ソウル中央地裁では、特定犯罪加重処罰などに関する法律違反(報復脅迫)などの嫌疑に関する4回目の公判が行われた。この日、ヤン・ヒョンソクは黒いマスクをつけて公判会場に登場した。

検察の控訴によると、ヤン・ヒョンソクは当時YGの経営支援室長だったB氏から、アイドル練習生出身のA氏(情報提供者)の警察供述に関する報告を受けた後、B氏を通じてA氏をYGの社屋に呼びだし、供述を変えるように脅迫した嫌疑を受けている。

ヤン・ヒョンソクは、YG社屋の内部で会ったA氏に嘘の供述をするよう強要し「いい子にならないと」「僕は調書を全部確認できる」「君一人殺すのは簡単なことだ」などの脅迫をしたという。脅迫以外にも、犯人逃避教唆の疑い(A氏がB.Iに関する供述をこれ以上できないよう、C氏と共謀してアメリカに逃避させようとした疑い)が持たれている。

一連の疑惑に対して、ヤン・ヒョンソクは「A氏に会ったのは事実だが、嘘の供述をしろと脅迫したり強要したことはない」と主張した。2020年5月に在宅起訴された彼は、昨年11月の初公判から4回目の公判までこのように貫いている。

A氏は3回目の公判に続き、4回目の公判にも証人として出席した。A氏は2016年、BIGBANGメンバーと大麻を吸引した疑い(麻薬類管理に関する法律違反などの疑い)で起訴され、懲役3年、執行猶予4年、保護観察、薬物治療講義120時間、追徴金87万ウォン(約8万7千円)を宣告された。その後、覚醒剤投与の疑いが明らかになり、1年6ヶ月の実刑を宣告されて服役中だ。

A氏は、ヤン・ヒョンソクとの対面に拒否感を示し、裁判部にパーテーションの設置を求めた。これを受け、公判会場では2人が対面しないような状態で、A氏とヤン・ヒョンソクの弁護人の尋問が行われた。その過程でヤン・ヒョンソクの弁護人は、A氏に私生活に関する質問(芸能事務所での練習生生活、麻薬投与の理由などに関する質問)をしたが、A氏は「2次加害はやめてほしい」と苦しみを訴えた。

裁判部は、ヤン・ヒョンソクの弁護人にプライベートな部分に対する攻撃的な質問を避けるように警告したが、弁護人はA氏を非難する意図はないと釈明した。

これに先立ってA氏は、3回目の公判で情報提供を決心したきっかけについて、「大手事務所のYG ENTERTAINMENTの代表が、練習生に供述を変えるように圧力をかけるのは不合理だと思った。悩んだ末に、自分が罰を受けても言わなければならないことだと思って、執行猶予の期間中に通報することにした。これまで一つの嘘偽りもなく、事実だけを話した。他の事件で服役しているが、この事件では私が被害者であり、ヤン・ヒョンソクが加害者だ」と説明した。

また、A氏は3回目の公判の検察尋問で、被告人(ヤン・ヒョンソク)が自身に「僕は調書を全部確認できる」「君一人殺すのは簡単だ」「供述を変えたら弁護士も選任してあげる」などと言って脅迫したのは事実だと何度も強調した。

ヤン・ヒョンソクの脅迫の疑いは、B.Iの麻薬疑惑から始まった。2015年にiKONのリーダーとしてデビューしたB.Iは、2016年4月~5月にA氏を通じて大麻とLSDを購入した後、一部を投与した事実が2019年に明らかになり、昨年起訴された。検察の捜査によると、B.Iは3回にわたって大麻を吸引し、8錠のLSDを購入した。

B.Iは当初、嫌疑を否認したもののiKONから脱退。その後、IOKカンパニーに所属事務所を移籍して麻薬投与の事実を認めた。B.Iは昨年9月10日、第1審で懲役3年、執行猶予4年を宣告された。

ヤン・ヒョンソクは2019年、性接待疑惑、海外遠征賭博の疑惑などのさまざまな論議、いわゆる“クラブ・バーニングサン事件”により、YG ENTERTAINMENTの代表を辞任した。性接待疑惑は嫌疑なし、不法遠征賭博の嫌疑は有罪となり、罰金刑を宣告された。B.Iの麻薬捜査に関する嫌疑は依然として否定しており、今回の事件がどのように終わるのか注目される。

記者 : ファン・ヘジン