「K-POPアイドルを目指し日本から韓国へ」T1419日本人メンバー4人が語るデビューまでの道のり

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2021年1月に「ASURABALBALTA」で韓国でデビューすると、MVが3000万回再生を突破し、K-POP界期待のニュースターとして注目を集めているT1419。そんな彼らが3月9日(水)にミニアルバム「OUR TEEN:BLUE SIDE」をひっさげて念願の日本デビューを果たした。

Kstyleでは日本デビューのプロモーション活動のために帰国した日本人メンバーのLEO(レオ)、ZERO(ゼロ)、KAIRI(カイリ)、KIO(キオ)にインタビューを実施。K-POPアイドルとして韓国でデビューするまでの道のりや、メンバーとの絆についてたっぷりと語ってもらった。

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――改めて、T1419のメンバーとしてデビューするまでの道のりを詳しく教えてください。
日本ではどんな練習を積んでいたのですか?


カイリ:ダンススクールに入る前はとても焦っていて、部屋の鏡の前で、自己流でダンスの練習をしていました。なにかをしていないといられず、BTS(防弾少年団)さんのダンスプラクティス動画を見ながら踊ったり、2PMのJun. Kさんの曲を歌ったりしていました。

ゼロ:高校1年生の時にダンスを始めたのですが、年齢的にはもうデビューしてないといけない時期だと思ったので、僕もすごく焦りを感じていました。部活でダンスをして、その後すぐにスクールに行く生活を半年くらい送っていました。部活ではヒップホップやJ-POPジャンルの曲をやっていて、K-POPはスクールで習っていました。

レオ:僕も高校1年生の時にダンススクールに通い始めました。それまで特別なことはなにもしていなかったのですが、友達に誘われてiKON先輩のライブを見に行ったことがきっかけでK-POPに興味を持つようになりました。スクールに入ってダンスを始めたら、すごく楽しいなと思って、オーディションを受けることにしました。

キオ:幼稚園の頃からお姉ちゃんと一緒にダンスを習っていました。中学生の時にK-POPがすごく流行って、僕自身もK-POPアイドルになりたいと思い始めたんです。それまではヒップホップとハウスとブレイクダンスをやっていたんですけど、そこからK-POPも習うようになりました。

――キオさんは、子どもの頃からアイドルを目指していたのですか?

キオ:いえ、ただ踊るのが楽しくてやっていただけで、当時はアイドルになりたいとは考えていなかったです。


オーディションに合格し韓国へ「地獄の8月って呼んでいます(笑)」

――韓国に行くことになったきっかけを教えてください。

カイリ:当時通っていたダンススクールでMLDエンターテインメントのオーディションが開催されると聞き、そのオーディションに応募して合格しました。

――皆さん、同じオーディションで合格したのですか?

レオ:僕とカイリとゼロの3人は同じです。

キオ:僕はそのオーディションには落ちたんです。次にまた同じオーディションを受けたら、代表やスタッフの方々が僕のことを覚えてくださっていて「身長が伸びたから、夏休みの間だけ来てみて」と言われ、そこから練習生になりました。最初のオーディションで落ちたのは、その時は未熟だったとか、他にもいろいろ理由はあったと思います(笑)。

――アイドル育成の番組などを見ると、デビューまでに社内評価(事務所の幹部の前でダンスや歌を披露して評価を受けること)がありますが、やはり皆さんも経験したのでしょうか?

ゼロ:ありました。練習生になった最初の月は1曲を覚えて披露したのですが、どんどん曲が増えていって……。月に最大15曲を全員で合わせて、それをコンサート形式で発表したこともあります。

――カイリさんは、今思い出してため息をついていたようですが(笑)、そんなに大変だったのですか?

カイリ:僕は“地獄の8月”って呼んでいます(笑)。僕らが韓国に行ってすぐの8月に12曲ほど覚えてカバーしないといけなくて、毎日、朝から晩までダンスを合わせていたんです。振り付けを覚えるのも大変なのに、全員で合わせるのが本当に大変でした。


K-POPの魅力とは?BIGBANG、2PM、SEVENTEENに感動

――K-POPが好きでアイドルを目指したメンバーが多いですが、レオさん以外にもK-POPアイドルのコンサートやイベントに行ったことがあるメンバーはいますか?

ゼロ:僕は中学生の頃にBIGBANG先輩のコンサートに何度か行って、そこでK-POPに憧れを抱くようになりました。

カイリ:2PMさんが大阪に来てくださった時は、毎回、大阪城ホールに見に行っていました。

キオ:小学生の時はお姉ちゃんに連れられてジャニーズさんのコンサートにいろいろ行ったのですが、中学生の時に初めてSEVENTEEN先輩のコンサートのチケットを自分で買って行きました。すごく感動しました。

――K-POPの魅力はどんなところにあると思いますか?

ゼロ:日本と韓国のアイドルでは、パフォーマンスの雰囲気が違いますよね。韓国だとカル群舞(体を曲げる角度から指先まで完璧な刃物のように合わせるダンス)とか、歌いながらでも激しいダンスを踊るとか……。人数が多いグループでも全員が同じ動きで角度まで揃えるという高難度のパフォーマンスが魅力だと思います。

カイリ:K-POPは世界でも注目を集めているので、いろんな国で通用するような言語能力、レベルの高いダンスやボーカルが必要で、全体的にレベルが高いと思います。僕はそこに憧れてK-POPを目指そうと思いました。

キオ:昔から踊ることやヒップホップが好きなのですが、最近のK-POPはヒップホップ寄りになってきていると思います。僕が好きな音楽のジャンルだから、魅力を感じたのではないかと思います。

――レオさんは英語も堪能ですが、なぜ活動の場に韓国を選んだのですか?

レオ:最初は日本以外の国でなにかを経験したいという想いがあったのですが、K-POPにしかない独特の文化に魅力を感じて、韓国に行くことにしました。


韓国語&ダンスの教え合いも…4人で乗り切った練習生時代

――日本人が4人いるということで、心強かったのではないかと思います。まだ韓国語が今のように話せなかった頃、日本人メンバー同士でどんな話をしましたか?

ゼロ:まずは、早く韓国語を覚えて話せるようになりたいという気持ちが強かったので、4人で韓国語の授業を受けて、わからないことがあったら聞いたり、教え合ったりしました。韓国人メンバーに聞くこともありましたが、やっぱり日本人同士だと日本語で教え合えるので理解がしやすかったんです。ダンスも同じで、お互いに動きを確認する時も最初の頃は日本語のほうが楽だったので、いろんなことを4人で話し合いました。

――“地獄の8月”も4人で乗り切ったんですね。

カイリ:(笑)そうです。

ゼロ:韓国人メンバーはすでに練習生だったので、彼らがこれまでにやってきたダンスを8月に僕らが加わって覚えていく感じだったんです。僕らにとっては新しいものばかりだから、4人で夜中までずっとやっていました。

――韓国人メンバーとの絆をどんな時に感じますか?

レオ:韓国に行ったばかりの頃は韓国語が理解できなかったり、うまく言えなかったりしたのですが、そんな時に韓国語を教えてくれたり、ご飯を食べに行こうと誘ってくれた時に絆を感じました。

ゼロ:韓国人メンバーは年上なので、とても頼れる存在です。今も韓国についてわからないことがまだまだあるのですが、なんでもすぐに聞くことができる頼れるお兄ちゃんたちなので、縁を感じています。

キオ:今、日本に来ていても、ほぼ毎日ビデオ通話をしていて、顔を見ない日がないです(笑)。それくらい、もういなくてはならない存在になっています。

カイリ:韓国に行ったばかりの頃から、みんながすごくかわいがってくれて。初めてご飯に連れて行ってくれた時は、ゴヌくんが“あーん”をしてくれて「これが韓国では親しくなるってことなんだよ」って教えてくれました。他のメンバーもたくさん話しかけてくれて、そんな時に絆を感じました。


「カムバックステージは毎回泣きそうになるくらいうれしい」

――デビューから1年が経過しましたが、一番うれしかったことや、韓国でデビューできてよかったと思うことは?

ゼロ:ファンという存在ができたことです。練習生の頃はファンの存在が見えなかったのですが、デビューしてイベントやサイン会などで皆さんとお会いすることができてうれしかったです。海外の方々からSNSを通じて応援のコメントをいただいたりする時にも、デビューしてよかったなと感じます。

カイリ:僕もファンの皆さんの前でステージに立った時に「夢が叶ってよかった」と思いました。誕生日にお祝いの言葉をかけてくれたり、ファンレターをくださったりとか……皆さんとイベントでお話しする時にもデビューできてよかったと感じます。

キオ:音楽番組に出演するたびに感じるのですが、特にカムバックのステージは毎回泣きそうになるくらいうれしくて感動します。

――カムバックの時は、メンバーひとりひとりの名前と写真がバーンと出て「COMEBACK!!」という感じで盛り上がりますもんね。

キオ:そうなんです! セットとかカメラを見ると、そこに立っていることが不思議で。今までは自分がテレビを通して見る側だったから(笑)。

――逆に、韓国に行ってつらかったことはありますか?

レオ:韓国に行ってすぐに新型コロナウイルスの感染が拡大して、思うように活動できなかったことが一番つらかったです。

ゼロ:最初の頃は言葉もわからないし、練習生という生活自体が初めてだったのでしんどいと思ったことはありますが、そのたびに韓国人メンバーが助けてくれて、つらいと思ったことはほとんどありませんでした。大変でも、やめたいとは一切思わなかったです。あ、でもたまに「日本に帰りたいな」とは思いました(笑)。

――それはつらいというよりも、ホームシックですよね(笑)。韓国の音楽番組は一度活動が始まると、かなりハードだと聞きますが、その点はいかがですか?

カイリ:僕は朝が弱いので、カムバックすると朝起きるのがつらいです(笑)。ステージに立つと達成感があって、すごく楽しいのですが、朝起きるのだけが……。

レオ:朝はマネージャーさんが起こしてくれます(笑)。


ハマった韓国料理は?「週3回くらい食べています(笑)」

――バラエティ番組は言語面で難易度が高いと思いますが、大変だったエピソードはありますか?

ゼロ:デビューしたての頃は、言語の心配もあって、めちゃ緊張していたのですが、最近はだいぶ慣れました。わからない時は、隣にいる韓国人メンバーに小さな声で聞いています。

――最初は食べられなかったけど、食べられるようになった韓国料理はありますか?

キオ:ジャージャー麺です。最初はそんなに好きじゃなかったのですが、韓国人メンバーと一緒に食べているうちにハマってしまって、今は週に3回くらい食べています(笑)。日本でも食べています(笑)。

レオ:僕は辛いものが苦手なんですが、韓国に行ったばかりの頃にチャレンジして、結構食べられるようになったんです。でも、最近食べなくなったら、また全然食べられなくなりました(笑)。

ゼロ:僕も辛いものが苦手で、行ったばかりの頃は挑戦していましたが、やっぱりだんだん食べられなくなって、今では辛ラーメンも食べられません。逆にチキンは日本ではほとんど食べなかったけど、韓国に行ってから好きになりました。

カイリ:韓国に行く前はキムチがまったく食べられなかったんですけど、今はめちゃ好きになって、日本でもお母さんに「こくうま」を買っておいてもらって毎日食べています。

――以前、キオさんは韓国人メンバーに日本のラーメンを食べさせてあげたいと言っていましたが、韓国人メンバーにおすすめしたいラーメン店を教えてください。

キオ:一風堂と天下一品です。

レオ:僕も天下一品。

ゼロ:神座(かむくら)です。

カイリ:僕は圧倒的に一蘭です。

――以前Kstyleのインタビューで、他のグループの日本人メンバーとの交流はまだないと話していましたが、今はどうですか?

ゼロ:今もないです(笑)。コロナ禍なので、待機室が区切られているし、待機室の外に出ることも制限されているんです。

キオ:勇気を出して話しかけてみようかなと思うことはあるのですが、いつも挨拶だけで終わってしまいます(笑)。コロナが収束して、チャンスがあれば話しかけてみたいです。


「自信とチャレンジ精神」K-POPアイドルを目指す人々に伝えたいこと

――最後に、K-POPアイドルを目指す日本の方々にアドバイスをするなら?

レオ:まだ、アドバイスできるようなことはないんですけど……(笑) 。

――韓国でデビューをしたことだけでも十分、参考になりますよ。

ゼロ:自分が置かれている状況の中で、韓国語もダンスも、今できる最大限だけのことはしておいたほうがいいと思います。

カイリ:僕は自信を持つことが大切だと思います。オーディションを受けるにも、自信がないとそれが現れてしまうから。あとは大体なんとかなると思うんです。実際は僕も、韓国語は「よろしくお願いします」すら、まともに言えなかったので。自分がやりたいと思ったことを貫いて、自信をもってチャレンジすればいいと思います。

レオ:チャレンジ精神だと思います。機会があったら、とにかくやってみることです。

キオ:僕はデビューしてから感じたのですが、満足しないことですね。他のアイドルのパフォーマンスを実際に見たり、リハーサルで自分の姿をモニタリングする時に、毎回「自分はまだまだだ」と気づかされます。そうやって自分がなにもできないことを知って、今、練習生の時よりも練習をしています。だから満足しないで、常に上を目指す気持ちが重要じゃないかと思います。



取材:安部裕子 / 撮影:朝岡英輔

■リリース情報
日本1stミニアルバム「OUR TEEN:BLUE SIDE」
好評発売中

通常盤(初回仕様)<1CD> 2,750円(税込) BVCL-1212
初回限定盤A <1CD+Blu-ray> 5,500円(税込) BVCL-1208-1209
初回限定盤B <2CD> 3,850円(税込) BVCL-1210-1211

<CD1>全7曲 ※全形態共通
・Run up
・Daydreamer
・HOME
・ASURABALBALTA -Japanese Ver.-
・EXIT -Japanese Ver.-
・FLEX -Japanese Ver.-
・Red Light,Green Light -Japanese Ver.-

<CD2>全4曲 ※初回生産限定盤Bに収録
・Dracula -Japanese Ver.-
・Butt Out -Japanese Ver.-
・ROW -Japanese Ver.-
・Get the Bomb -Japanese Ver.-

<BD> ※初回生産限定盤Aに収録
・Run up MV
T1419 Japan Showcase
・Run Up
・Daydreamer
・HOME
・FLEX -Japanese Ver.-

★T1419 日本1stアルバム「OUR TEEN:BLUE SIDE」購入者イベント<個別オンライン通話会>
応募期間:2022年3月8日(火)0:00-4月24日(日)23:59
詳細:https://www.t1419japan.com/news/archive/?id=537880

■関連リンク
T1419 OFFICIAL PAGE:https://www.t1419japan.com/

記者 : Kstyle編集部