ヨン・ウジン、映画「愛に奉仕せよ」で人生初の大胆ベッドシーンに挑戦“快楽を追う弱い人間の姿を見せようとした”

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写真=J&C Media Group
実際の年齢が“39歳”になったヨン・ウジン。40歳を目前にした彼が、スクリーンを通じて初めて生の姿を見せることにトライした。大胆な露出とベッドシーンを披露した「愛に奉仕せよ」を通じてだ。

韓国で2月23日に公開された「愛に奉仕せよ」は、出世を夢見る模範兵士のムグァン(ヨン・ウジン)が、師団長の若い妻スリョン(ジアン)と出会い、超えてはならない身分の壁と危険な誘惑の間で葛藤しながら繰り広げられるストーリーを描く。「シークレット・ミッション」を通じて韓国で約695万人を動員し、ヒットさせたチャン・チョルス監督の9年ぶりの新作だ。

ヨン・ウジンは危うい誘惑の前で葛藤する男ムグァン役に扮し、濃いロマンスの演技を見せる。そんなムグァンの人生を揺るがす魅惑的な女性スリョン役はジアンが務めた。2人は強烈な露出シーンとベッドシーンを披露する。

インタビューを通じてヨン・ウジンは「演技の変身というか。ある人間の破格的な愛を表現したいと思って出演することになった作品です」とし「かつて一度シナリオをいただきました。しかし、約6年が過ぎた後に再びシナリオを読むと、また異なる感じがしました。ある時代を生きる人間の姿と欲望、そのせいで変わっていく姿を見ると、時間がたった今は自分自身にもっと正直になれると思って、出演を決めることにしました」と明かした。

続いて彼は「『愛に奉仕せよ』はある人間の欲望、それに蚕食された面がうまく表現された作品です」とし「僕ではなく、他の俳優がこの役割をしたらヤキモチを焼きそうな気分がしました。そんなことは初めてでした」と愛着を示した。そして「安定や商業的な面で見ると他の選択をしたと思いますが、挑戦精神ができました。気楽さより新しさ、革新に対する欲がありました」と伝えた。

ジアンとの大胆なベッドシーンも演じた。「赤裸々なベッドシーンを通じて獣みたいに、変態的に、『こんな人がいるだろうか』と思うくらいより大きな快楽を追う弱い人間の姿を見せようとしました。そんな方向に演技のディテールを決めることにしました」というヨン・ウジン。彼は「ベッドシーンの撮影時間が限られていたため、遅れたらいけませんでした。なので最大限、監督と相手の俳優を尊重しながら撮影しなければならないと思いました」と説明した。

また「誰も心が傷つかないように臨まなければならないと思いました。撮影現場に着くと、『今日一日も無事に服務しよう』と思っていました」とし「ベッドシーンの前日に監督、撮影監督、ジアンさんと一緒に動線を確認しました。いつも話し合いながら前もって準備しました。現場で右往左往するとみんな大変になるからです」と伝えた。

露出シーンがあるだけに、体重も管理したという。ヨン・ウジンは「数多くのダイエットをしました。自分の体に合う方法の一つは『間欠的断食』でした。できれば午後6時より前に食事を済ませ、12時間の間、空腹を維持しながら眠りました。運動も頑張りながら体重を減らしました」と説明した。

軍人らしい姿を見せるために日焼けもしたというヨン・ウジンは「江陵(カンヌン)出身ですが、海辺で日焼けをしました。江陵の純豆腐とコーヒーを飲みながらダイエットしました。そんな努力がそのまま見えるようで嬉しいです」と自評した。

デビュー以来初めての露出とベッドシーンにプレッシャーはなかっただろうか。ヨン・ウジンは「破格的であるしかない映画です。むしろありがたいと思うくらい、この映画には特殊性と個性があると思います。韓国映画の多様性のために、また僕個人にも必要な作業の一つだと思いました」とし「ベッドシーンに対する恐ろしさがなかったというのは嘘ですが、うまく表現しようとしました。本能を追う人間のディテールな感情を上手に表現したかったです」と伝えた。

「全てを思いっきりした、全部吐き出したと思いました」というヨン・ウジン。彼は「夜中まで続いたアフレコを終えて、『自分にできることは全部した』『自分の手を離れた』と思いました。試写会の後は涙が出そうになって我慢しました。懇談会に出席するために最後まで見ることはできなかったけれど、最後まで見たら多分号泣したでしょう」と作品に対する愛着を伝えた。

デビュー13年を迎えたヨン・ウジンは「『人民に奉仕する』(「愛に奉仕せよ」の原題)というスローガンのように、家族のために、また自分のために奉仕しようと努力してきたと思うし、そのベースには責任感があると思います。演技が上手でも下手でも、今この瞬間まで無事に来れたのは責任感のおかげです」と話した。

今年で39歳になった彼は、40歳を目の前にした感想を聞かれ、「バケットリストができました。バックパック旅行や巡礼道を歩くことです」とし「今まで孤立した人生を生きてきたようです。一人で回答を探そうとしたけれど、40歳を迎えるにあたって、たくさんコミュニケーションする俳優になろうとしています」と付け加えた。

記者 : ペ・ヒョジュ