川口ゆりな、ずっと憧れていた韓国の音楽の世界へ…「ガルプラ」を知った瞬間に決めた覚悟とは?

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IZ*ONEやJO1ら数多くの人気グループを輩出した「PRODUCE」シリーズなどの人気オーディション番組を手掛けるCJ ENMによるグローバルガールズグループオーディション番組「Girls Planet 999:少女祭典(以下、ガルプラ)」にて第1回個人投票で全体第1位(83ヶ国で1位)を獲得し、日韓のみならず世界中のファンを魅了した川口ゆりな。

惜しくもグループとしてのデビューを果たす事は出来なかったが、番組終了後も東南アジアを筆頭にその人気は衰えず、SNSのフォロワーは100万人を超えている。3月21日には「Kawaguchi Yurina」名義でデビューを果たし、ファッション誌『MORE』での専属モデルとしての活動もスタートと彼女の動向に注目が集まっている。ガルプラでの思い出や、川口が音楽好きになったルーツ、今後の展望について話を聞いた。

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――「Girls Planet 999」というグローバルなオーディションに挑戦した理由は何ですか?

川口:幼い頃から、母の影響でBoAさんをよく聴いていて。そこから少女時代さん、KARAさんが大好きになり、姉や母と一緒に踊っていました。TWICEさんもファンで、韓国のアイドル、韓国の音楽にずっと憧れは持っていたのですが、「Girls Planet 999」の前は自分にも挑戦出来るチャンスがあると思っていませんでした。

私はお芝居を中心に芸能活動をしていたのですが、自分の本当にやりたいことって何だろう? やっぱり音楽がやりたい! という気持ちがどんどん大きくなっていました。そんな時にガルプラ(Girls Planet 999)の募集を知って、「挑戦出来る機会が目の前にある」と、その瞬間に覚悟を決めて、自分の出来る所までやってみようと思いました。

――募集を見て、すぐ決意されたのですね。

川口:「どうしようかな?」とかじゃなくて、「やらなきゃ!」という気持ちでした。本当に色々なタイミングがばっちりハマっていた感じでした。

――オーディションに参加することに対して、ご家族はどんな反応でしたか?

川口:まず母に挑戦したい気持ちを伝えて。母は、「X21」というグループで音楽活動をしている私を見ていたので、「音楽をやっているゆりなはすごく楽しそうだし、小さい頃から韓国の音楽が大好きだったもんね」と、すんなり背中を押してくれました。

父は、日本から離れた韓国でのオーディションになることと、私が一人暮らしをしたことが無いのに共同生活をすることをすごく心配していて。そこから、私の気持ちや覚悟を話して…。私は父と性格が似ていて、一度決めたことは曲げないタイプです。なので父も心配はしていながらも、「ゆりなの中で決まっているのなら行くのだろう」と分かってくれたのだと思います(笑)。


ガルプラを経験しての気持ちの変化。メンバーとの絆も

――日本、韓国、中国という3ヶ国の練習生と生活する中で新たに学んだことはなんですか?

川口:文化の違いはもちろん、考え方の違いがすごく勉強になりました。最初はお互い探り探りというか、相手はどんな子だろうと考えながら、自分の意見を言うのを待つ時間がありました。でも、韓国や中国の子は自分の意見をとても大切にしていて、積極的に発信してくれるのでストレートに理解しやすかったです。私を含め、日本の子は言いづらいことを遠回しに伝えたりすることが多いと思うのですが、韓国と中国の子は良いことも悪いことも、全部素直にポンっと伝えてくれるので、私もそうなりたいなと思い、後半になるにつれて私も自分の意見を濁さなくなったと思います。

――個人投票で1位を獲得した後に、自らメインパートに立候補した姿も印象的でした。

川口:「ここで、私がやりたいと言っていいのだろうか?」という気持ちがずっとありました。自分より実力のある子たちが、たくさんいたので、立候補することに戸惑いの気持ちもあって。1位をいただいた時には「もっと頑張らなくちゃ」と焦りの気持ちばかり大きくなっていきました。でも後半では「自分がやりたいから、その気持ちを伝えよう」と自分の気持ちに正直に動ける様になってきたので、本当に良い経験になりました。

そして、ファンミーティングも私の中で大きな転機になったと思います。ファンミーティングで、「自分を応援してくれるファンの方がこんなにいるんだ」と実感することが出来て。それまでの、「やらなきゃ、頑張らなきゃ」というプレッシャーから、「私のパフォーマンスでファンの方に元気になってもらいたい」という気持ちに変わっていって。そこから自分自身の気持ちもすごく楽になって。今持っている自分のベストを一つ一つのステージで出せる様に、完璧を求めすぎないという考え方が出来る様になりました。ファン皆さんのおかげです。

――韓国で出かけた場所や食べたもので印象に残っているものはありますか?

川口:休暇中に、仲良くなったメンバーで「エバーランド」という遊園地に行って。絶叫マシンがすごく好きなので、たくさん乗ってすごく楽しかったです(笑)。日本の「富士急ハイランド」よりさらに過激な感じです。「ロッテワールド」も行って、ジェットコースターの「アトランティス」も面白かったのですが、エバーランドのアトラクションはさらに激しくてオススメです!

――今もガルプラメンバーとは連絡をとっていますか?

川口:はい! しています。ボイスメッセージでやりとりをしたり。日常の何でもないことでもやりとりが出来ているのがすごく嬉しいです。みんな、ライバルというよりも仲間という意識が強いので、本当に大切な友達です。

――皆さんも川口さんのソロデビューをすごく楽しみにしてくれているでしょうね。

川口:ソロデビューの情報解禁をした際にネットニュースをチェックしてくれていて、スクショを送ってきて、喜んでくれていたのが私も嬉しかったです。


「国民的美少女コンテスト14期」といつか同じステージに立てる様に

――先ほども少しお話しに出ましたが、川口さんはX21というグループでの活動もされていました。芸能活動をはじめたきっかけはどんなことだったのでしょうか?

川口:15歳の時に「全日本国民的美少女コンテスト」を受けたことがきっかけです。正直、私は芸能界に憧れていたとか、夢を持っていたわけではないんです。母の知り合いの方に「こんなコンテストがあるよ」と教えてもらって、軽い気持ちで受けました。そこからファイナルまでいけるなんて思ってもみなかったですし、演技部門賞という賞までいただいて、私と家族が一番驚いている状況でした。

最初は中学3年生ということもあって、母とも進路のことをよく話し合っていて迷っている状況でもありました。事務所に所属して、地元の宮崎と東京を往復しながら2年間、お芝居のレッスンをやらせていただくうちに、このお仕事の楽しさを知り、徐々に徐々にやりたいことも出来てきました。

――事務所内で仲の良い同世代の方はいますか?

川口:同期はすごく仲が良いです。「第14回全日本国民的美少女コンテスト」だったので、“14期”と呼んでいるのですが、違う仕事をしていても定期的に会うほど仲良しです。

――『MORE』専属モデルとしての活動がスタートします。『MORE』をもともと愛読していたそうですが、好きなモデルさんがいらっしゃったのですか?

川口:中学生の頃から愛読していました。モデルの佐藤ありささんの大ファンで、佐藤ありささんが『SEVENTEEN』から『non-no』、そこから『MORE』に移っていって。ずっと佐藤ありささんを追いかけていたので、自分がまさかその憧れの雑誌に出ることが出来るなんて信じられないほど嬉しいです。

――ファッション誌はモデルの佐藤ありささん一筋だったわけですね!

川口:母もファンで2人でずと追いかけていました。(佐藤ありささんは)「お洋服を綺麗に可愛く見せていることはもちろん、笑顔が本当に可愛くて、いつもフレッシュな雰囲気がとても素敵だなと思っていました。私もそんなモデルさんになりたいなと思いますし、コーディネートやメイク、ヘアスタイルに、もっともっと興味を持ってもらえる様な見せ方が出来たらと思っています。

――川口さんはゴルフが特技ということなので、『MORE』でのゴルフファッションなども、個人的に楽しみにしています。

川口:まだゴルフのファッションを紹介したことが無いので、とてもやってみたいです! 私がゴルフを始めた時は小学生で、お姉さんたちの様なオシャレなウェアが憧れだったので、ぜひたくさん着てみたいです。

――3月21日にはソロアーティストとしてのデビューを迎えます。楽曲『Look At Me』について教えてください。

川口:『Look At Me』は不安や葛藤を抱えてしまった時に、少しでも前向きに、自分に自信を取り戻せる様な楽曲です。自分の中にある強さを引き出してくれる詩になっています。

モデルやお芝居では、洋服を綺麗に見せること、自分がいただいた役を演じることが大切でした。アーティスト活動はある意味真逆というか、飾ったり演じたりするのではなくて、自分自身を思い切り表現して、自分らしさを見ていただきたいなと思います。

――アーティストとしての今の目標は?

川口:コロナ禍で制限がある中での音楽活動スタートですが、地元の宮崎をはじめ、日本の色々な場所でライブがしたいです。そして、私のことを応援してくださる海外の方がたくさんいるので、時間がかかっても海外でライブをすることが一番の目標です。

――今行なっているレッスンやトレーニングがあれば教えてください。

川口:ダンスとボーカルのレッスンをしているのですが、本当に基礎からみっちり教えていただいています。大変ですが、前回よりも確実に良くなっていることが実感出来るのはすごく楽しいです。

ボーカルのレッスンで印象的だったことが、自分の解釈で歌っていた時と、先生に教えていただいたテクニックを使って歌った時では全然違うんです。感情をうまく声に乗せるテクニックなどを教えてくれて、自分では感情をこめて歌っているつもりでも聞き直すとそうでは無かったりして。日々勉強になっています。


小学生の時に一目惚れ「ロールモデルは少女時代のユナさん」

――これまでにパフォーマンスを見たり聴いたりして一番衝撃を受けた韓国アーティストがいたら教えてください。

川口:私の中のロールモデルというか、ずっと憧れているのは少女時代のユナさんです。小学校の頃にはじめてパフォーマンスを見た瞬間から一目惚れしてしまって。今でもスマホの壁紙はずっとユナさんにしています。音楽のパフォーマンス面もすごく素敵ですが、モデル、俳優、マルチに活躍されていて。私もユナさんの様な女性になりたいなと、ずっと思っています。

――ドラマや映画など韓国の作品は見たりしますか?

川口:ドラマは高校生の頃から見ています。ジャンルはバラバラで、『青い海の伝説』が一番好きで、『相続者たち』とか『ドリームハイ』はオススメされたので観てハマりました。今は『気象庁の人々: 社内恋愛は予測不能?!』が一番気になっていて、近々時間が出来たら絶対観ます!

――好きな韓国コスメはありますか?

川口:たくさん使っています。ガルプラに参加している時に、不規則な生活で肌が疲れている時がありました。そんな時に韓国メンバーにオススメのコスメを教えてもらって。今も、夜にお風呂に入った後すぐ「モデリング パック」を毎日しています。

――忙しい毎日かと思いますが、そんな中でのリフレッシュ方法は?

川口:その日の気分でプレイリストを作ることが好きで、音楽はずっと聴いています。気分によって色々聴いているのですが、最近毎日(プレイリストに)入れているのは松浦亜弥さんです。あややは保育園の時から好きで、ライブにも行っていたので、ずっと好きです。今改めて聴くとパフォーマンスのパワーや表現方法が素晴らしいなって見方が変わりました。

――最後に川口さんを応援しているファンの方へメッセージをお願いします!

川口:やっと皆さんに楽曲をお届け出来ることになって本当に嬉しいです。応援してくださる皆さんに、川口ゆりなとして形になったものを見せられることが嬉しいです。はやく皆さんにお会い出来る様に、アーティストとして、モデルとして、たくさん努力していきますので、引き続き応援していただけたら嬉しいです!



取材:中村梢

■リリース情報
デジタルシングル「Look At Me」
3月21日より好評配信中

作詞:Canchild, Kawaguchi Yurina
作曲:Minji, Avin, Slay, Chase, Cullen
編曲:Avin, Slay, Chase, Cullen

■関連リンク
Kawaguchi Yurina公式サイト:https://kawaguchiyurina.com/

記者 : Kstyle編集部