「未成年裁判」少年役が“子役にしか見えない”と話題…27歳の女優イ・ヨンが優れた演技力で魅了

OSEN |

写真=Netflix、エコ・グローバルグループ
女優イ・ヨンがNetflixシリーズドラマ「未成年裁判」で抜群の存在感を披露し、世界を魅了した。

先月25日に公開された「未成年裁判」は、少年犯を嫌悪する裁判官のシム・ウンソク(キム・ヘス)が、ある地方裁判所の少年部に新たに赴任することで向き合うことになった青少年犯罪と、彼らを担当する裁判官の物語だ。

2日(韓国時間)、オンラインコンテンツサービスランキング集計サイトFlix Patrolによると「未成年裁判」は、先月26日から香港と日本で9位にランクインした。韓国では26日に2位、27日~3月1日に1位を記録した。Netflixテレビ番組部門で世界10位にランクインした後、口コミで広がり、上昇の気流に乗って連日好成績を収めている。特にシンガポール、ベトナム、タイなどアジアで1位を記録し、話題を集めている。

Netflixシリーズ「未成年裁判」は、少年犯罪と少年犯に関する様々な話をバランスの取れた視点で描き、それぞれ異なる信念と主観を持つ4人の判事の話を通じて、韓国社会の現実と進むべき方向について重みのある一石を投じる。

そのため、男子生徒のペク・ソンウ役で緊張感を高めたイ・ヨンの活躍に全世界の視聴者が注目している。イ・ヨンが演じたペク・ソンウ役は満13歳の未成年者で、触法少年に該当する人物だ。中学生の少年の若い顔で、自身が殺人事件の加害者であることを自白するペク・ソンウの姿で登場したイ・ヨンは、第1話から視聴者に強い衝撃を与え、強烈なエピソードの幕を開けた。

特にイ・ヨンは、感情を隠したまま余裕を持って笑っていたペク・ソンウが、真実を明らかにしようとするシム・ウンソクと鋭く対立する過程を、冷たい眼差しでリアルに表現すると共に、鋭い質問で攻めてくるシム・ウンソクによって怒りと苛立ちを感じるペク・ソンウの急激な心理変化を繊細に表現し、劇の緊張感を高めた。

彼女は1995年生まれの27歳という年齢で中学生役を演じた。短いヘアスタイルまで自然にこなし、少年ペク・ソンウを違和感なく表現した。そんな彼女にネット上では「子役だと思っていた」「13歳の少年役に違和感がないなんて」と驚きの声が上がっていた。

イ・ヨンは多数の自主短編映画に出演し、優れた演技力で自身だけのしっかりしたフィルモグラフィーを積んでいる実力派新人だ。「第26回釜山国際映画祭」で「ワイドアングル-韓国短編コンペティション」部門に選ばれた映画「亀が死んだ」をはじめ、「韓国映画の今日-ビジョン」でセクション部門に選ばれた出演作映画「絶海の孤島」では、人物の決然とした意志をリアルに伝えるために頭を丸めるなど、情熱的な演技を披露し、韓国映画界の期待の星に浮上した。また、Netflixシリーズドラマ「D.P.」では二等兵アン・ジュノ(チョン・ヘイン)の妹アン・スジンに扮し、リアルな演技で強い印象を残した。

このように、多彩なキャラクターに挑戦し、演技の幅を広げているイ・ヨンは今回「未成年裁判」を通じてキム・ヘス、キム・ムヨル、イ・ソンミン、イ・ジョンウンのようなベテラン俳優の間でも自身の役割を忠実に果たし、もう一度自身の価値を証明した。世間の注目が集まった中、これからかの彼女がどのような作品とキャラクターを通じて成長を見せるのか、期待が高まっている。

記者 : キム・ボラ