NU'ESTが日本で初めて立ったステージは、東京ドームでした。当時まだデビュー数ヶ月だった彼らは、ドームで開かれたコンサート「K-DREAM LIVE Vol.1」にINFINITE、BOYFRIENDらと出演。初の日本での大きなステージだったにもかかわらず、トップバッターを見事に務めました。その後本格的に日本進出を果たした彼らは、2014年のデビューシングル「Shalala Ring」をはじめとし、2ndシングル「NA.NA.NA.涙」、1stアルバム「Bridge the World」などをリリース。ファンへのプロポーズイベントや各地でのリリースイベント、全国ツアーを開催するなど日本で精力的に活動、ファンと近い距離でコミュニケーションをとってきました。日本に長期滞在して活動していたこともあり、彼らは流暢な日本語を話し、日本語曲でも完璧な発音で注目を集めました。またNU'ESTのYouTubeチャンネルでは、JRがその名前にちなんで、JR山手線に乗って、上野や渋谷など、東京のさまざまな場所を訪ねる動画なども公開され、ファンを楽しませました。
「プロデュース101」シーズン2を終えて、JR、アロン、ベクホ、レンは、4人組のユニットNU'EST Wとして活動しました。NU'EST WのWはWaitで、ミンヒョンが帰ってくるのを待っているという意味が込められました。2017年にユニットとして初めてリリースしたスペシャルシングル「If You」は、各音楽配信サイトで1位を記録、8月のファンミーティングのチケットは3分で完売するなど、人気を証明しました。そして10月にリリースしたアルバム「W, HERE」のタイトル曲「WHERE YOU AT」で、デビュー後初めて音楽番組で1位を獲得。メンバーたちは言葉を失い、茫然としながらも、アンコールステージでは涙を流しながら抱き合って、喜びを噛みしめました。その後も、2ndミニアルバム「WHO, YOU」、3rdミニアルバム「WAKE,N」で連続ヒットに成功しました。
写真=Pledisエンターテインメント、SWINGエンターテインメント
ミンヒョンはWanna Oneのメンバーとして2017年8月7日に再デビュー。デビュー当日に高尺(コチョク)スカイドームにて、ショーケースとコンサートが合わさった「Wanna One Premier Show-Con」を開催し、大型新人の活躍を予告しました。デビューアルバム「1X1=1(TO BE ONE)」から2ndミニアルバム「0+1=1(I PROMISE YOU)」でシンドロームを巻き起こすほどの人気を呼び、スペシャルアルバム「1÷x=1(UNDIVIDED)」ではユニットでの楽曲も披露。Wanna Oneとして最後にリリースした1stフルアルバム「1¹¹=1(POWER OF DESTINY)」は初動販売枚数が43万8000枚を記録。また、日本を含む世界各国でのワールドツアーも成功させました。
2019年1月にラストコンサートを開催し、涙の中で解散したWanna Oneは最近、「2021 MAMA(Mnet ASIAN MUSIC AWARDS)」で再結成を果たし、大きな話題となりました。NU'EST WとWanna One共に音楽界で大活躍し、同じ音楽授賞式に出席した時には、NU'EST WがWanna Oneのステージを笑顔で見守ったり、ミンヒョンがNU'EST Wの曲を口ずさみながら見ている姿がキャッチされ、互いを応援する姿が印象的でした。Wanna Oneとしてのデビューが叶わなかった3人の脱落を残念に思う声も多く、プロデューサーのBoAも、ある番組でJRと共演した際、「最終回の時、ずっと(JRの)名前が出てこなくて、この子はデビューすべき子なのにと思って、すごく悲しかった」と明かしています。
その後も「LOVE ME」「I'm in Trouble」「INSIDE OUT」などで連続ヒットを記録。デビュー当初に比べ、メンバーのアルバム制作への参加度は高まり、ベクホは「プロデュース101」シーズン2終了後にリリースした楽曲のほとんどを作詞・作曲し、レコーディングのディレクティングも務めるなど、音楽的な才能を披露しました。NU'ESTの楽曲は、流行にとらわれることなく、いつもリスナーに「これぞNU'ESTの曲」と思わせる独特の雰囲気を持っているのが特徴。多くのファンに愛されただけでなく、BTS(防弾少年団)、AB6IX、ONFなどの後輩グループも楽曲のファンを公言してきました。5人が再び集まった後、グループ活動だけでなく個人活動もさらに増加。メンバーそれぞれが、バラエティ、オーディオショー、ドラマ、ミュージカル、広告モデルなど多方面で才能を発揮し、新たな姿を披露。10周年を迎えた後、惜しくも別々の道へ進む5人ですが、5人がそれぞれの場所でどんな姿を披露してくれるのか、活躍に期待されます。