クォン・サンウ、映画「パイレーツ: 失われた王家の秘宝」で悪役に挑戦“息子が面白そうだと言ってくれた”

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アメリカに滞在しているソン・テヨンと子供たちに会うため、韓国とアメリカを行き来して「自己隔離を4回もした」と告白したクォン・サンウ。彼は家族こそ「演技の原動力」だと明かした。

最近韓国で公開された映画「パイレーツ: 失われた王家の秘宝」(監督:キム・ジョンフン)は、痕跡もなく消えた王室の宝の主になるために海に集まった海賊たちのスペクタクルな冒険を描いた作品だ。

クォン・サンウが宝物を狙う逆賊プ・フンス役を務めて時代劇に挑戦し、強烈な変身を披露した。消えた王室の宝物を巡って、ムチ(カン・ハヌル)とヘラン(ハン・ヒョジュ)が率いる海賊と対立する逆賊プ・フンスは、一生抱いてきた自身の野望のためなら手段と方法を選ばない人物だ。

存在だけでも圧倒的なカリスマ性をアピールする“プ・フンス”を完璧に演じたクォン・サンウはアクションシーンだけでなく、海賊との対決で緊張感を吹き込む。

クォン・サンウはインタビューを通じて「時代劇にはいつか出演しなければならないと思っていましたが、一体どんな作品になるだろうかと気になっていました」と話を始めた。続いて「『パイレーツ: 失われた王家の秘宝』はずっと前からこのような作品があると聞いてきた映画でした。キム・ジョンフン監督の作品だと聞いて、前作『探偵なふたり』も一緒にやりましたので、信頼できるだろうと思いました」と出演の契機を明かした。

今回の作品で初めて悪役を演じた彼は「他のキャラクターはみんな愉快なのに、一人深刻なキャラクター」と笑いながら話した。続いて「結婚前はかっこいい役やアクションもたくさんしたのですが、今は『ヒットマン エージェント:ジュン』や『探偵なふたり』のように笑いと感動を与えられる作品をたくさんするようになりました。なので今回の作品を通じて『クォン・サンウも他のことができるんだ』というのを見せたかったんです。俳優の拡張性が見せられる機会になったと思います」と伝えた。

現場で一番先輩だったというクォン・サンウは、「後輩たちに迷惑をかけないよう、自分なりに顔色を伺いました。後輩たちは僕にたくさん配慮してくれました。おかげで現場の雰囲気がとても良かったです。親切で優しい人ばかり集まっているような感じでした」と共演した同僚に対する愛情を示した。

“欲望たっぷりのハイエナのような人物”を考えながら、生まれて初めての悪役に臨んだというクォン・サンウ。彼は「僕に悪役のオファーが来るなんて。僕も歳をとったんだなと思いました」と話した。今より若い頃は主に主人公を引き受けたという。

これについて彼は「老化は誰にでも訪れることです。それをうまく管理しながら、遅らせられるかがカギだと思います」とし「今後もアクション演技をしたいので、常に準備しています。運動も怠りません」と話した。そして「28歳で年が止まったような気がしていたなのに、体はますます老化し続け……」とし「現場に行くと監督が僕より年下なんです。『もうこんな歳になったか』と思いますね」と笑った。

「シナリオさえ良ければ、役割の大小には悩まず飛びこみたいです」という彼は、「これからも僕がうまく役割を果たせる作品で良い姿を見せるために悩むつもりです」と話した。また「主人公じゃなくてももっと良いものを見せる機会があれば断りません」と演技に対する情熱をアピールした。

「いくつまでアクションにチャレンジしたいのですか」と聞かれ彼は、「同じくらいの歳の同僚や先輩たちがアクションができない年齢でも『クォン・サンウはうまく管理しているからあんなこともできるんだ』と言われるのが目標です」とし「だからもっと一生懸命に運動しています」と伝えた。続いて「一番かっこいいアクション映画、一番面白くて感動的なコメディ映画、この歳にぴったりなロマンス映画に出演することが僕の究極の目標です」と強調した。

クォン・サンウはNetflixの「イカゲーム」や「地獄が呼んでいる」などが世界で愛されていることに対して「驚くべきことがたくさん起きています」と言いながらも「僕の演技に関する悩みは、韓国国内でうまくやっていくことです。それが一番大きな目標です」と話した。

続いて“元祖韓流スター”であるクォン・サンウは「かつて海外ファンから身に余る愛をもらいましたので、これ以上望むことはありません。今は現場で演技をする時や、モニターの前に座る時が一番幸せです」と話した。

「趣味が何かと聞かれるけれど、仕事が一番楽しいんです」と話した彼は「その楽しさを歳をとればとるほどさらに感じています。今まで継続して作品をやれていることがありがたいことです」と強調した。

写真=SU Company
また彼は「自分が出演した作品がヒットして、海外でもたくさん愛されたらうれしいですが、韓国語で演じるこの作品が韓国の観客にそのまま伝わってほしいです」と願いを伝えた。

家庭的な夫、父親として有名なクォン・サンウ。彼は「結婚後、世の中をもっと広く見るようになりました。子供たちが成長し、家族でいる時に心地よさを感じることが、僕に良い影響を与えてくれると思います」と話を始めた。

クォン・サンウの演技の原動力である妻のソン・テヨンと二人の子供は、アメリカに滞在している。家族に会うために韓国とアメリカを行き来しながら「自己隔離を4回もしました」という彼は「家族たちがアメリカにいるので、仕事がない時は当たり前のようにアメリカに行くべきだと思っています。今回の『パイレーツ: 失われた王家の秘宝』のスケジュールが終わった後もアメリカに行きますし、次の作品の日程に合わせて韓国に戻るつもりです」と話した。

また「撮影を終えて家族に会いに行く過程は忙しいけれど、そのために撮影を一生懸命にできるのだと思います。家族に再会するためには作品を無事に終えなければならないですから。仕事を熱心にする目標意識もできるなど、前向きな作用になってくれていると思います」と家庭的な面を見せた。

そして「息子が思春期なので、最近はメールの答えも短くなりました。ところがこの間、息子から連絡が来ました。YouTubeで『パイレーツ: 失われた王家の秘宝』の予告編を見たけどとても面白そうだったって。この作品をきっかけに息子とたくさん話をしました。それを考えると、10代の観客がたくさん観てくれるかもしれないと期待しています」と伝えた。

記者 : ペ・ヒョジュ