「その年、私たちは」パク・ジンジュ“パク・ソジュンから連絡も…初めて演技を褒められた”

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最近放送終了となったSBSの月火ドラマ「その年、私たちは」は、別れた恋人が高校時代に撮影したドキュメンタリーが突然人気を集め、再び集まることになり経験する、若者たちの“初恋逆走ロマンス”だ。

女優のパク・ジンジュは「その年、私たちは」でクク・ヨンス(キム・ダミ)の唯一の友人イ・ソリ役を演じた。ドラマ一本で稼いだお金で居酒屋を始めた人物だ。イ・ソリは優れた想像力と行動力でドラマに活気を吹き込むと同時に、クク・ヨンスの頼もしい友人として視聴者に愛された。

――「その年、私たちは」放送終了の感想を教えてください。

パク・ジンジュ:今まで様々な作品に出演してきましたが、「その年、私たちは」ではたくさん愛されました。肌で感じるのもそうですし、周りからもそうですし、多くの方々がこのドラマで幸せになることを感じ、すごく記憶に残っています。ここまで私にとってこの作品がそのように残るとは思わなかったけれど、いざ終わると実感しています。温かかった作品で、幸せな記憶ときちんとお別れしようとしているところです。

――イ・ソリというキャラクターを研究しながら考えたことは何ですか?

パク・ジンジュ:ソリは元ドラマ作家で、人生に対する視線が明確で、感性的でもあるキャラクターです。それでいてワイルドでエネルギーが多いです。居酒屋をオープンして、自分のエネルギーを噴出しながら生きようとします。堂々とした女性という感じです。そんな複合的な性格を短いシーンの中でどうやって細かく見せることができるかと考えながら演技しました。

――親友のクク・ヨンスに向かってストレートな発言をして「人間サイダー」というニックネームを得ましたね。

パク・ジンジュ:160%満足しています。ソリのことをこんなにたくさんの方々が愛してくれるとは思わなかったけれど、本当にみんな清々しいと思ってくれました。ダミさんも、クク・ヨンスを横で見ているもどかしくなりそうなキャラクターになるよううまく演じてくれて、シナジー(相乗効果)がより良かったと思います。

――キム・ダミさんとの共演はいかがでしたか?

パク・ジンジュ:ダミさんは見た目通り、内気に見えることがあると思います。彼女と一番親しい友達役なので、親しくならなければならないと思って少し心配になりました。私も人見知りだから。でも、初めてのセリフをやりとりして、すごく合っていると感じました。演技をしながらお互い喜びを感じました。息が合う時に俳優たちが感じる喜悦がありますが、それが感じられて不思議でした。ダミさんの静かだけど相手を集中させるエネルギーが感じられて、楽しく演技しました。

――ソリとヨンスのストーリーを考えてみるとしたらいかがでしょうか?

パク・ジンジュ:大学時代からの友達です。ヨンスが唯一頼っていた人です。ソリもあまり心を開かない人だと思います。お互いの心に家を建て始め、子供の頃から形成されたものなので、家族のように過ごしてきました。理由もなく当たり前に、家族のように“私の人”と思ったようです。そうじゃないとそこまで関心を持ってファクト暴力(事実に基づいて相手が隠したがることを指摘する行為)はしないと思います。


――作品の中でソリの役割は何だったと思いますか。

パク・ジンジュ:ソリはヨンスの傍にいつもいてくれて、寂しいヨンスを慰めてくれる存在だったと思います。

――ソリとヨンスの姿が共感を誘いました。俳優として共感する瞬間はありましたか。

パク・ジンジュ:私がソリの役割だった時も、私がヨンスの役割だった時もあります。まさに私たちのようで演技をしながら楽しかったですし、共感できました。

――セリフを言う時、ユニークなトーンで個性溢れるイ・ソリを完成させました。イ・ソリを演技しながら最も重点を置いた部分はどこですか?

パク・ジンジュ:クク・ヨンスはそんなに悪口を言われるキャラクターじゃないけれど、ソリがストレートな発言をしました。それでもっとソリというキャラクターをきちんと掴もうと努力しました。自分の基準では、友達に言うセリフとしては酷すぎるんじゃないかと考えたのですが、視聴者にそう思わせないように茶目っ気を混ぜて軽快に演技しようと努力しました。

――ストレートに事実を言っても憎まれない秘訣はありますか。

パク・ジンジュ:実際にイ・ソリに似ている面があります。腹が立っているわけではなく、その人のためにしている話だから、見る人々にその感情が伝わると思います。私がそのようなキャラクターをたくさん演じてきました。視聴者に憎まれそうで憎まれないキャラクターです。みんな内面にそうしたい本能はあるのに、しないで生きています。それを私がノーフィルターでやってしまうからすっかりするのだと思います。

――ク・ウンホ役のアン・ドングさんと一番長い時間演技をしましたが、いかがでしたか。

パク・ジンジュ:アン・ドングさんは、実際はウンホと違って落ち着いた性格です。でも現場で自分のエネルギーを引き上げ、集中して演技をするところを見せてくれて感動しました。一緒に演技をした時、楽しかったですし感動しました。だから私も最善を尽くして演技をすることができました。最終回でウンホがマネージャーをクビになり、ソリが慰めるシーンがありました。台本に涙と鼻水を流すという説明がありました。本当に涙と鼻水を同時に流すところを見て、笑ってはいけないけど感動しながら面白いと思いました。監督がなぜそうしたのか分かりませんが、実際に私が笑っている映像を使いました。ドラマに自分の本当の笑顔が出たので、今後ずっと記憶に残りそうです。

――イ・ソリとク・ウンホのラブストーリーを期待する人も多かったです。

パク・ジンジュ:2年後の状況なのに、2人が相変わらず一緒にいるのを見るとお互いのことが好きだと思いました。曖昧な結末だったと思う方々もいらっしゃいますが、確実に繋がったと思います。ソリの性格だと、全部投げてやったらそのまま放っておかなかったと思います。ハッピーエンドじゃないでしょうか。

――同僚の反応のうち、最も記憶に残っているのはどんな反応ですか?

パク・ジンジュ:パク・ソジュンから連絡がきて、「上手いね」と作品や演技の話を初めてしました。「もともとこんな話はしない人なのに、私そんなに上手だったのかな」と初めて思いました。

――クァク・ドンヨンさんの撮影現場に送ったコーヒートラックに「お姉さんは待ってられる」と書いていたのが面白かったです。クァク・ドンヨンさんはどんな弟なのですか?

パク・ジンジュ:最近「腹を立たせる」という言葉があるけれど、お互いに腹を立たせる時に喜悦を感じます。誰がより相手の腹を立たせるか競争するんです。会うと私よりも年下とは思えません。大人っぽくて観察力があるのでむしろ私が学ぶことがあります。演技のこともたくさん考えています。私も彼を見る度に覚醒して、歳下の人というより、同僚として尊敬しています。でもお互いの腹を立たせる複雑な感情が混ざっています。「その年、私たちは」に出演したクァク・ドンヨンにキャラクターを腹が立つほどうまく表現してくれて『本当に腹がたった』と言いました。

――ソリの元カレ役としてカン・ギドゥンさんが特別出演しました。2人は仲良しと知られていますが撮影はいかがでしたか。

パク・ジンジュ:ギドゥン兄さんは絶対にまた一緒に演技をしてみたい俳優です。うちの監督とも親しかったです。台本を読みながら、もしかしてギドゥン兄さんが出るのかなと思っていたのですが、実際に来ると聞いてパーティーを連想させるほど楽しかったです。ギドゥン兄さんが現場に来た瞬間から演技できないくらい笑いすぎて、そのシーンが残念に思うくらいです。もっと集中したかったのですが、とても面白かったです。「演技は本当に楽しいものだ」と感じた撮影でした。

記者 : イ・ミンジ