Vol.2 ― MAMAMOO ムンビョル、魔の7年乗り越え…再契約の経緯を語る「4人だけで話し合って決めた」

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写真=RBW
MAMAMOOのムンビョルが、先輩歌手である少女時代のテヨンの応援メッセージに感動したエピソードや、最近交わした再契約について明かした。

ムンビョルは先月、3rdミニアルバム「6equence」を発売した。今回のアルバムは、彼女が2020年2月に発表した前作「DARK SIDE OF THE MOON」以来、1年11ヶ月ぶりに披露したソロアルバムだ。

彼女はカムバックを控えて、最近ソウル東大門(トンデムン)区RBWラウンジでNewsenと会い、インタビューを行った。そしてニューアルバムについて「制作する時、感情線に最もたくさん気を遣いました。人と人が出会うと、嬉しいことだけ、または悲しいことだけではないと思います。バイオリズムのように、常に感情にもリズムがあると思いますが、それを曲ごとに細かく表現したいと思いました」と語った。

収録曲については「今回のアルバム制作の時もそうでしたが、様々なジャンルに挑戦しようと努力しています。バンド音楽を収録曲に入れたり、ニュージャックスウィングをやりたくて入れたりもしました。次のアルバムを通じて新しい姿を見せるのが私にとっての宿題だと思っています。今後どんなジャンルをやりたいと、今すぐに断定したくはありません。ムンビョルだけのジャンルとしてお見せすること、そういった音楽を作ることが私の目標です」と明かした。

彼女がニューアルバムを発表した中、メンバーのフィインも同時期にカムバックした。これについてムンギョルは「同時期にカムバックをすることにちょっと驚きました。ですが家族ですので、応援したい気持ちになります。最近はお互い忙しく、連絡ができませんでしたが、私も長い間準備したプロジェクトですので、自分がやるべきことに集中したい気持ちが大きかったです」と話した。

新曲に対するメンバーたちの反応はどうだったのだろうか。ムンビョルは「メンバーにはまだ会えていません。ソラ姉さんには最近スケジュールが重なった時にタイトル曲を聞いてもらったのですが、最高の賞賛をしてくれました。『今回の歌は、あなたそのものだ』『あなたを表現したジャンルだ』『あなたにぴったり』という言葉を聞いて、すごく嬉しかったです。どんな賞賛の言葉よりも、メンバーたちから賞賛の言葉を聞くと一番やりがいを感じる時期だと思います」と回想した。

続いてタイトル曲「LUNATIC」について「歌もラップもあって、ウィットに富んだ曲です。音域も私に合っていて、そこまでキーは高くないです。普段から私はやんちゃなところがありますが、ダンスもすごく面白いものになりました。ソラ姉さんが『前回の曲がコンセプチュアルで重みがあったとしたら、今回はあなたそのものを探し出したみたい』と褒めてくれました。RBWのキム・ドフン代表も『あなたに似合う服を着たようだ』と言ってくださり、とても嬉しかったです」と明かした。

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2014年6月、MAMAMOOのメンバーとしてデビューしたムンビョルは、今年デビュー9年目を迎えた。彼女たちは「HIP」「Dingga」「Decalcomanie」「Starry Night」「Egotistic」「Um Oh Ah Yeh」などをヒットさせ、韓国国内外の音楽ファンから愛された。

MAMAMOOはデビュー初期から典型的な枠を脱いで、自由な魅力を見せてK-POPファンから愛された。ムンビョルは「MAMAMOOはすごく自由なんです。その自由さは、会社の性格のおかげでもあると思います。練習生の時から、自由に表現させてくれて、自分たちの色を見せることに慣れていました。それが体に沁み込んでいたからなのか、多彩な夢を広げていけるようになりました。だから良かったです」と回想した。

さらに「MAMAMOOがデビューした当時は雰囲気があまり良くなかったんです。初めてデビューする前に代表が私たちを紹介した時に返ってきた反応は、『この子たちでデビューさせるの?』でした。実力はとても良いという反応でしたが、美の基準が違ったんです。デビューした時は本当にたくさんの話を聞きましたね。何歳なの、年齢が高いグループなのではないかというような言葉をたくさん聞きましたが、今考えてみれば、それは全部関心だったのだと思います。おかげで親しみやすい感じで大衆に近づいていくことができました。私たちの姿を楽な気持ちでお見せすることができたきっかけになったのではないかと思います」とも明かした。

これまで多くのグループが、いわゆる「魔の7年」「7年のジンクス」を越えられずに解散となったり、独立をしている一方、MAMAMOOはチームとして強い絆を証明した。ムンビョルとソラ、ファサは昨年RBWと再契約を締結した。フィインは、VIXXのラビが率いるレーベルTHEL1VEに移籍したが、2023年12月までRBWとMAMAMOOのアルバム制作や単独コンサート出演など、一部の活動に対して延長合意の契約を締結して、グループ活動を続ける計画だ。

ムンビョルは「メンバー同士で再契約についてすごくたくさん話しました。4人だけで話をしました。私たちはそれぞれの人生をとても尊重していて、10年以上一緒に過ごしてきました。だからお互いの意見を尊重しようと話し、決定しました。結果的にMAMAMOOを続けていきたいと思いました。MAMAMOOは変わらず4人だと思いました。MAMAMOOとして変わりはなく、続けていこうという気持ちが一致したので、魔の7年を越えることができたのだと思います」と明かした。

「MAMAMOOは私の青春そのものです。MAMAMOOとして青春を華やかに過ごしたので、プレッシャーが大きい名前でもあります。私のした行動は、間違いなくMAMAMOOのムンビョルの行動と言われ、私が何か間違いをすれば、メンバーに被害を与えることもあるだろうし。MAMAMOOのムンビョルとして一つの言行にも大きな責任を感じます。私を掴んでいてくれるのがMAMAMOOというチームだと思います」と明かした。

これまで多くの後輩たちが、ロールモデルとしてMAMAMOOを挙げた。最近デビューした新人グループH1-KEYもロールモデルでMAMAMOOに言及した。先輩歌手のイ・ヒョリもMAMAMOOに対して実力のある後輩だと好評した。先輩・後輩に尊敬される気持ちはどうかという問いにムンビョルは「まずは本当に感謝しています。私たちに直接言ってくださる方はいなかったので、知らなかったです。後で記事を通じて知りました。多くの方々が同じ歌手として認めてくださり、胸がいっぱいになります。今後も素敵な姿をお見せしなければいけないという思いが強くなりました」と語った。

MAMAMOOは今年デビュー9年目に入った。これまでの時間はどんな時間だったのか、練習生時代に描いた10年後の姿とどれくらい同じか、また異なるのかを尋ねる質問にムンビョルは「27歳で私は結婚すると思っていました。結婚して子供を産んでいるだろうと思っていたんです。デビューしてから、10年後何をするかと考えた時、うまく描くことができませんでした。私にはMAMAMOOしか見えませんでした。MAMAMOOの終わりは見えず、MAMAMOOとしてどんなことをしようかという期待が大きかったです」とグループへの愛を明かした。

さらに「30歳を超えて『すべてのものに終わりがあるんだ』という悩みもありました。今は『終わりは私たちが決めるもので、誰かが決めてくれるのではない。私たちが終わらせれば終わるもので、そうでなければ終わらないのではないか。ずっと続けられるものではないか』という風に考えています。今考える10年後なら、その頃には結婚はしているのではないでしょうか? 結婚して穏やかに過ごしたいです。今はまだやりたいこともたくさんあって、お見せするものもたくさんあります。その時もまだ一生懸命やっているかもしれないですが。犬が走り回ることができる庭付きの家に住んで、旅行にも行って、他人の視線を気にせず、私だけに集中できる時間になれば嬉しいです」と希望を語った。

ムンビョルは今年、韓国の年齢で31歳だ。最近番組で30歳のアイドルとしての悩みも告白した。これについて彼女は「29から30歳になる時は本当に辛かったです。ガールズグループとしてもそうですし、歌手としても、活動期間はいつまでになるのだろうかとすごく悩んでいました。私が歌手でなければ何をしなければならないのか、ビジネスをしなければならないだろうか、就職しなければならないだろうかと、悩みが本当に多い時期でした」と打ち明けた。

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「30歳になって、なぜそんな悩みを持っていたのかというくらい、果敢になりました。私にとって30歳は、果敢に挑戦できた年になりました。挑戦してみてだめだったらやめればいいと考えました。今は、やってみて合わなかったらやらなければいい、合えば続けよう、このように単純に変わりましたね。心が楽になってメンタルも本当に良くなりました。良くなったきっかけは、NAVER NOW.『STUDIOムーンナイト』でした。(ゲストは)私よりも年が若くても考えが大人で、学ぶべきところが多いということを再確認しました。私はなぜ否定的にしか考えられなかったんだろうと思いました。ゲストに会って感情移入をたくさんするようになりました。私は興味があれば動き、面白くなければやめる人ですが、『STUDIOムーンナイト』は私によく合うプラットフォームでした。毎回ゲストが違って、毎回交わす会話が違うので、とても新鮮で面白いですね。ストレスを受けずに楽しくやりました」

ムンビョルは昨年11月27日に韓国で放送されたtvN「驚くべき土曜日」にファサと出演し、テヨンを尊敬していると明かした。デビュー前、テヨン写真を携帯電話の壁紙に設定するほど好きだったという。番組でテヨンは「ムンビョル、これまで苦労が多かったね」と彼女を慰め、ムンビョルは涙を流した。

彼女は涙を見せた瞬間について「私も実はその時、なぜ涙が出たのだろうかと思いました。私も分からないまま涙が流れました。感激したのもありましたが、生まれてから私はあんな感情を抱いたことはありませんでした。ただ『ムンビョル』という一言で、『私はちゃんと生きているんだ』『よく耐えたんだな』『ここまで来れたんだ』という気がしました。その一言で、これまで苦しんだことや悩んだことを慰められたようで涙が出たのだと思います」と回想した。

さらに「テヨン先輩を困らせたのではないかと思って、マネージャーを通じて伝言を残しました。『先輩、困惑されたと思いますが、受け止めていただきありがとうございました。今後お会いしたらお姉さんと呼びたいと思います』と慎重に伝えたのですが、DMに連絡が来ました。それでまた泣くところでした」とつけ加えた。

「テヨン先輩が、長文の手紙をありがとうと、前から応援していたと。今度会う時は気楽に会おうと話してくれて、すぐお姉さんのInstagramの写真にいいねをたくさん押して表現しました。その後はまだ直接会うことができていません。急いで近づきたくはないですし、お互いの関係を壊したくないんです。ゆっくり近づきたいです。ここに私は生きていて、お姉さんを応援しているということを示したいです。ゆっくりと、そして生涯会える仲になれたら嬉しいです」

ムンビョルは、韓国で1月4日に放送されたMnetのダンスバラエティ「STREET DANCE GIRLS FIGHTER」にソラと共に出演した。ダンスチームのMis MollyとTURNSに自ら歌った曲「Bada Boom」をプレゼントしたのだ。

彼女は「提案を受けて、歌唱者として参加しました。話を聞いた時、悩むことなくすぐにやろうと言いました。好きなチームだったからです。レコーディングの過程でたくさん悩みました。ダンスをうまく踊る方々たちであり、ボーカルによってソースがたくさん変わるためです。TURNSが優勝した時、ソラ姉さんと『今年あの子たちに良い気運をもらったようでありがたい』と話しました」と明かした。

「STREET DANCE GIRLS FIGHTER」だけでなく、彼女はSBSのサッカーバラエティ「ゴールを殴る彼女たち」でもプレーヤーとして活躍した。彼女は「私も視聴者として面白く見ていた番組で、とてもかっこよかったんです。それぞれの分野で秀でた方々ですが、運動を通じて自身のエネルギーを見せる姿がとてもかっこいいと思っていて、そんな時に提案をいただいて出演することになりました。もともと同好会を作ってサッカーをしたいと思っていたんです」と出演のきっかけを説明した。

続いて「人生で経験してみない以上、魅力を感じることができないのがサッカーだと思いました。とても魅力的なスポーツです。サッカーとアルバムの準備を並行して体力的にはとても大変で、死にそうでした。とても辛かったですが、私がやりたくて始めたことなので、周りに迷惑はかけたくないと思い、スケジュールをきちんと調整して参加しました。本業ではないのに、サッカーをこれだけ続けることができた理由は、サッカーをして私の精神がとても健康になったからです。健康な時間だったので、全てやり遂げました」と明かした。

ムンビョルは今年、ソロアルバム発売を皮切りに多彩な活動を続け、ファンとコミュニケーションをとる計画だ。彼女は新年の計画について「まだ計画が確実に決まっているわけではないですが、ソロアルバムから始めてさまざまなものをお見せできる年になるのではないかと思います。今、メンバーたちもそうですし、私もたくさんのことに挑戦してみたい時期なんです。それはラジオだったり、またはコンサートかもしれませんが、多くのことができる一年にするため、コミュニケーションをたくさんとっています」と明かし、今後の活動への期待を高めた。

「人間ムンビョルとしての個人的な目標は、良い人になることです。あまりにも単純なのですが、理由があります。“良い人”というのは、一番難しいような気がするんです。私は本当に正直な姿をお見せしたいです。中から滲み出てくるような、良い人になりたいというのが人間ムンビョルとしての目標です。『あの子は本当に良い人だと思う』『話してみたら、すごく接しやすい人だった』という言葉が聞けるような人になりたいです」

記者 : ファン・ヘジン