女優のキム・へジュンが「調査官ク・ギョンイ」で共演したイ・ヨンエ、キム・ヘスクなど、先輩への感謝を伝えた。

キム・へジュンは最近、JTBC土日ドラマ「調査官ク・ギョンイ」（脚本：ソン・チョイ、演出：イ・ジョンフム）終了を記念して行ったNewsenのインタビューで、大先輩と共演した感想を明かした。

キム・へジュンは劇中、人を殺したい欲望に従うサイコパスの連続殺人犯K（ソン・イギョン）役を演じ、ク・ギョンイ役を演じた主演のイ・ヨンエ、ヨン局長役のキム・ヘスクと対立した。

Kという役が表現しなければならない多彩な面をはじめ、大先輩に劣らないエネルギーをアピールしなければならないということは、新人にとっては簡単なことではない。作品に対するプレッシャーが大きかったと告白したキム・へジュンは「Kはク・ギョンイが追う相手であり、みんなが怖がる存在ですので、それ相当の力を見せなければならなかったんです。台本ですでにKというキャラクターが十分力をもらえるように構築されていましたし、監督も構図を整えてくれたり、演出の面でも私をサポートしてくれました。そしていつも私を信じて、激励してくれました」と説明した。

続いて「途中で『大げさではないだろうか』『重くはないだろうか』と迷う度に、監督から自信をいただきました。疑いから、『そのキャラクターで合っているから、ついて行こう』という確信を得ました。イ・ヨンエ先輩も『むしろ可愛いのが怖いから、うまくやっているよ』とといつも励ましてくれました」とつけ加えた。

「調査官ク・ギョンイ」は、エレガントなイメージの代名詞であるイ・ヨンエの4年ぶりのテレビドラマ復帰作であり、ゲームと酒がこの世の全てである保険調査官という大胆な変身で期待を集めた作品だ。制作発表会でキム・へジュンも「イ・ヨンエ先輩、キム・ヘスク先輩と共演できる機会が（これを逃せば）いつあるだろうかと思ってチャレンジした」と先輩に対する信頼を見せた。

彼女は「魅力的なキャラクターではあるものの、新人には難易度の高いキャラクターです。キャスティングされた際はイ・ヨンエ先輩がク・ギョンイを演じることを知らなかったんです。後で知って、『先輩と共演できる機会がまたいつあるだろうか』と思いました。イ・ヨンエ先輩やキム・ヘスク先輩など、先輩たちの経験値からできている演技には、どんなに若い俳優が活躍するとしても感じられないエネルギーがありました」とし「演技もお互いが合うように誘導してくれるので、先輩のセリフに返すだけでうまくできている感じがしました。女優として素晴らしい経験でした」と話した。

キム・へジュンは自身の助力者だったゴヌク役のイ・ホンネに対する感謝も忘れなかった。彼女は「ホンネ兄さんに、台本を読んだ時すぐに、Kが際立つとゴヌクというキャラクターもより確実になるだろうと思ったと言われた」とし「対面した時、『あなたがやりたいようにやって。僕がそこに合わせるから』と言ってくださいました。現場でも『へジュンが最高、Kが最高』とたくさん褒めてくれました。自分のキャラクターを際立たせたいと思いがちなのに、お兄さんはもっと先を見ていたのだと思います。後輩としてたくさん学ぶことがありました。『これが本当の共に演じるということだ』と、作品を見る力を学びました」と称賛した。

キム・へジュンは先輩たちが特別な助言をしてくれたというよりは、無条件で信じてもらえたと伝えた。彼女は「リハーサルの途中で『ここでもっとすることがあるでしょうか？』『気に入らないところはありましたか？』と聞くと、先輩たちは『今すごく良かった』と奮い立たせてくれました」とし「キム・ヘスク先輩にも上手だねと褒めていただきましたが、その時は泣きそうになりました。疲れていた時だったのですが、もっと熱心にしなければならないと思って力を得ました」と回想した。

キム・へジュンは共演した先輩たちに学びたいことも挙げた。彼女は「イ・ヨンエ先輩、キム・ヘスク先輩、クァク・ソニョン先輩は、みんな普段柔らかい感じですが、カメラが回ると集中力を発揮していました。現場を圧倒する力がありました。終わると相手の俳優だけでなく、スタッフまで包容する力を見せてくれました」とし「本人のケアだけでも忙しいはずなのに、周りまで気を配るところを見て経歴から出てくる余裕、先輩たちの広い器を感じました」と強調した。

「調査官ク・ギョンイ」を通じて大衆にどんな反応を得たかったのかと聞くとキム・へジュンは「イ・ヨンエ先輩に敵対する役割なので、先輩さながらのエネルギーがあると言われたかったです。Kというキャラクターは悪いけれど応援したいという反応もあってほしいと思っていたのですが、そんな話もたくさん聞いたような気がします。『気の毒だから応援する』とイギョンを応援するファンもできたので、幸せで満足のいく時間を過ごしました』と話した」

「調査官ク・ギョンイ」は最終回でイ・ヨンエが特別出演したという設定を登場させ、再び視聴者に予測のできない見どころを与えた。キム・へジュンは「台本にク・ギョンイに似た人が立っていると書かれていたので、どう表現するのか気になっていたのですが、イ・ヨンエ先輩が撮影したと言われました。『納得してもらえるんだろうか』と心配したけれど、映像を見て納得しました。『特別出演イ・ヨンエ』だけがずっと頭に思い浮かびました」と笑った。

キム・へジュンはシーズン2制作に対する願いを明かしながら、シーズン2の中の自身の姿を想像した。キム・へジュンは「一つは単純にKが脱獄し、その後の物語で、もう一つはキャラクターの崩壊になってしまいますが、更生に成功したKがク・ギョンイ探偵事務所に入る話です。ク・ギョンイはKをチーム員として受け入れるけれど、疑い続ける設定です」とし「Kが『親切なクムジャさん』（過去にイ・ヨンエが演じた役）になって出てくると想像したネット上の意見も面白かったです」と伝えた。