「その年、私たちは」キム・ソンチョル“チェ・ウシク&キム・ダミと共演できて光栄だった”

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=Story J Company
俳優のキム・ソンチョルが「その年、私たちは」放送終了の感想を伝え、キム・ジウン(役名)に別れを告げた。

キム・ソンチョルは最近韓国で放送終了したSBSの月火ドラマ「その年、私たちは」でチェ・ウン(チェ・ウシク)の友人でクク・ヨンス(キム・ダミ)に片思いをしているキム・ジウン役を務め、ストーリーが進むにつれて深くなる感情を繊細に表現し、反響を得た。

キム・ソンチョルは切ない片思いの演技で視聴者の共感を得たのはもちろん、幼い頃の“欠乏”を克服して成長していく姿で、現実の若者たちを温かく慰めた。特に複雑な感情を目つきや表情、声だけで完璧に伝え、キム・ソンチョルの俳優人生を代表するキャラクターを誕生させたと好評を得た。

以下はキム・ソンチョルとの一問一答である。

――「その年、私たちは」を終えた感想を聞かせてください。

キム・ソンチョル:自分が出演したドラマでありながら、本当に面白くて終わったのが残念です。彼らのストーリーがもっとあってほしいのに、別れる時が来ました。「その年、私たちは」幸せだった!

――キム・ジウンというキャラクターを表現しながら良かったことや大変だったことはありますか?

キム・ソンチョル:ジウンに初めて台本で接した時、演じた時、放送で見た時の感じがそれぞれ違っていました。僕が作り上げたかったジウンより未完成の気がして残念です。良かったことは、監督が目に見えないジウンの本音までを視聴者が分かるように上手く見せてくれたところです。大変だったのは、僕は表現するキャラクターに慣れていたので、隠し続けることが大変でした。

――キム・ジウンというキャラクターとのシンクロ率はどれくらいでしょうか。

キム・ソンチョル:シンクロ率は3割くらいだと思います。僕は自分の感情や考えを表現することに慣れているのけれど、ジウンはそうではない人です。けど、黙っていたい時は黙るというのはジウンと似ています(笑)。

――サブ病(主役よりサブキャラクターを好きになってしまうこと)になってしまった視聴者も多かったです。キム・ソンチョルさんが思う、キム・ジウンの魅力を3つのキワードで表現してください。

キム・ソンチョル:一途、線を超えない人、有能なプロデューサー。

――チェ・ウシクさん、キム・ダミさんらとの共演も素晴らしかったです。共演の点数は?

キム・ソンチョル:点数は100点です。共に演技した先輩、後輩、同僚、スタッフさんまで、皆素敵な方で、おかげで現場が楽しかったです。特に僕はチェ・ウシクさん、キム・ダミさんと共演できて光栄でした。たくさん学びましたし、とても幸せでした。

――メイキング映像を見ると現場の雰囲気が良かったです。記憶に残っている現場でのエピソードはありますか?

キム・ソンチョル:第9話のエンディングシーンですけど、ウンとヨンスが友達になることを決めた日、ジウンが突然夜に訪れるシーンがあります。そのシーンを撮っている時、2人が立っている姿がとても可愛かったです。それで何回も笑ってしまって。ジウンは複雑な心境でウンのところに行ったのに、集中するのが大変でした(笑)。こういった素朴なエピソードが多いです。劇中の僕たちの話のように。

――「どうせ計画通りにならないなら、計画って必要なんだろうか」「好きなのは最初は大変だけど、時間が経つとそれも大丈夫になります」など、片思いの名台詞が話題となりました。最も記憶に残っている台詞やシーンはありますか?

キム・ソンチョル:僕の台詞よりはウンの台詞が記憶に残っています。「明日は君が知らないふりをして」とか、「僕を捨てないで」などの台詞が良かったです。僕の台詞にも共感して頂き、応援してくださってありがとうございます。

――ジウンは結局クク・ヨンスに告白することはできませんでした。気持ちを伝えられなかった理由は何でしょうか?キム・ソンチョルさんだったらどうしますか?

キム・ソンチョル:気持ちを伝えてもぎこちなくなりそうで、「わざわざ友人の恋人にそうする必要があるだろうか」と考えたと思います。自分の気持ちだけを整理したらいいので。僕がジウンで、ウンのような友達がいるなら僕も告白はしなかったと思います。

――ジウンとチェラン(チョン・ヘウォン)を応援した人も多かったです。2人はその後どうなったでしょうか。

キム・ソンチョル:いろいろと解釈できる結末でしたけど、ハッピーエンドであってほしいです(笑)。

――ジウンと母親の関係も印象深かったです。ドキュメンタリーを撮ってほしいという母の言葉を聞いた時、ジウンの感情は怒りと悲しみのどちらに近かったでしょうか。

キム・ソンチョル:悲しみに近かったです。怒るには時間があまりにも経っていましたし、感情的にも多く消耗されていたので、虚しい感情のほうが大きかったと思います。ですが一抹の希望を抱くジウンを見て、家族の愛はやはりすごいと思いました。

――キム・ジウンというキャラクターを通じてキム・ソンチョルさんの目つき、表情、声などに集中することができ、「感情のコントロールがとても上手な俳優」だと思えました。感情に集中できる秘訣はありますか?

キム・ソンチョル:その状況に集中していると、感情が自然とこみ上げてきます。「僕がこの状況ならどうだろう」から始めて、「ジウンなら感情がどのように動いただろう」「ジウンならどう表現するだろう」などと考え、シーンが出来上がったと思います。

――「その年、私たちは」が視聴者にとってどんな作品として記憶されてほしいですか?

キム・ソンチョル:この作品はロマンスですが、成長ドラマでもあります。キャラクターごとに持っている欠乏していた部分が埋まって、成長していく姿を通じて慰められたと思いますし、出演者たちも可愛いですので(笑)。可愛らしいドラマとして記憶されたいです。

――次期作としてミュージカル「デスノート」を選びました。特別な理由はありますか?

キム・ソンチョル:舞台が与えるエネルギーは、どこでも感じられないものだと思います。それが本当に恋しく、とてもやりたかった作品なので決めました。最近は毎日がドキドキで、うまくできるのか心配もありますけど、期待もしています。一生懸命準備して素敵な姿で挨拶しますので、ミュージカル「デスノート」にたくさん注目していただき、応援をお願いします。

――「その年、私たちは」とキム・ジウンを応援してくれた視聴者の皆さんに一言をお願いします。

キム・ソンチョル:昨年12月から8週間、視聴してくれてたくさんの声援を送ってくれた皆さんのおかげで僕も幸せな2ヶ月を過ごせました。昨年3月頃からジウン役を準備し、ほぼ1年間ジウンと一緒でしたけど、その時間があまりにも大きな愛になって戻ってきて感激していますし、感謝するのみです。事前インタビューで「たくさん注目してください」「たくさんの声援をお願いします」と叫んでいましたけど、叫んで良かったです(笑)。「その年、私たちは」で出会ったすべての方に、改めて一緒にできて光栄でしたし、感謝していますとこの場を借りて伝えたいです。皆さん、ジウンはこれから幸せに生きます。心配しないでください!

記者 : イ・ヘミ