「赤い袖先」キム・イオン“友達から2PM ジュノさんのサインを頼まれたが…申し訳なくて言えなかった”

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写真=ビョン・イェスル・スタジオ、OUIエンターテインメント

「韓国史の試験に正祖に関する問題が出ました。『蕩平(とうへい)策を出し、水原華城を建設した』という問題文を読んでいたところ、それがジュノ先輩の声に聞こえました。もちろん正解を当てました」

MBC「赤い袖先」でイ・サン(2PM ジュノ)の妹役であるチョンヨン郡主役を務め、ハツラツとした演技を見せてくれた新人女優キム・イオン。現場の記憶を呼び起こすと、明るい笑顔を見せた。デビュー後初めて経験した正劇(シリアスで深みのある内容を扱った作品)の撮影現場で、彼女は大きな糧を得た。熱烈な反応を引き出したドラマの結果だけでなく、大先輩たちの演技を見守ることだけでも新人にとっては最高の現場学習だった。

「こんなに雰囲気が良く、笑いが溢れる現場を経験するのは本当に幸せなことだと言われました。テレビでしか見たことのない大先輩のイ・ドクファさんから全てのスタッフさんまで、優しく配慮していただき幸せな気持ちで撮影しました」

出番は短かったが、“サンドク(イ・サン&ドクイム)カップル”を繋げる重要なシーンに登場し、注目を浴びたキム・イオンは、爽やかな美貌を誇る18歳だった。

――正式デビュー作から大ヒットした感想はいかがですか?

キム・イオン:好調なスタートで嬉しいですし、感謝しています。以前から時代劇をやってみたいと思っていましたし、お姫様役もやてみたいと思っていたのですが、一度に2つを叶えることになって夢のようです。

――最初の作品で別の時代の人物を演じることは難しくなかったですか?

キム・イオン:おかげで歴史の勉強もたくさんしましたし、礼儀も学びました。英祖、正祖時代の歴史を一生懸命に勉強しましたが、ちょうど学校の韓国史の時間にもこの時代が出て試験がうまくいきました。正祖に関する問題が出ましたが、問題文がジュノ兄さんの声で聞こえるくらいでした。現場では、うまくやりたい気持ちがあまりにも大きくて緊張していましたが、監督が詳しく説明してくれて、大先輩の方々もたくさん助けてくださってやりきることができました。

――しっかりしていて自由なチョンヨン郡主役で、ハツラツとした魅力を見せてくれました。実際のキム・イオンさんとのシンクロ率はどれくらいでしょうか?

キム・イオン:100%です。似たところが多かったので、苦もなく演技できたと思います。劇中でチョンヨン郡主は、宮女たちとも気兼ねなく友達のように過ごします。台詞もあまりにも時代劇のトーンにしてしまうのではなく、自然なトーンにするため努力しました。

――劇中、イ・サンの妹役でカップルを繋げる架け橋役として登場しました。一緒のシーンが一番多かったジュノさん、イ・セヨンさんとの共演はいかがでしたか?

キム・イオン:ジュノ兄さんはいたずらもよくしますが、とてもスイートです。セヨン姉さんは本当に気さくでよく遊んでくれました。素敵な言葉も色々と言ってくださいました。ジュノ兄さんはあっちむいてホイをして私が負けると「きれいなお姫様、こっちに来て。デコピンするから」と言って本当に優しくデコピンをします。大先輩たちが気まずくならないように配慮してくださって、私も女優としてもっと成長したら見習わなければならないと思いました。

――最も記憶に残っているシーンを一つだけ挙げてください。

キム・イオン:第3話のラストシーンです。私が「お兄さん、ドクイム(イ・セヨン)を見てください」と言った時、ドクイムがその時まで兼司書だと思っていた世孫(王の孫)の正体が明らかになり、扇子を池に落とすシーンです。2人のときめく出会いを繊細かつ美しく描いていたので記憶に残っています。

――高校生ですが、活動と学校生活を両立することは大変じゃないですか?

キム・イオン:「赤い袖先」を撮影する時も、チョクジンモリ(朝鮮時代の結婚した女性の髪形)をして学校に行って授業を受け、なるべく抜けないように努力しました。この作品で学校を輝かせたとして奨学金50万ウォン(約5万円)も受け取りました。安養(アニャン)芸術高校の広報モデルにもなり、表彰状もいただきました。

――ファンがSNSで色々な応援のメッセージを送ったと聞きました。記憶に残っているメッセージはありますか?

キム・イオン:2,000人だったフォロワーがこのドラマに出演して1万人に増えて、びっくりしました。「きれいだ」「楽しく見ている」という応援メッセージがほとんどでしたが、その中で私が生まれた2004年8月15日にジュノ兄さんがCyworld(サイワールド、韓国で一昔前に流行したSNSサービス) に残した文章と写真をキャプチャーして送ってくださった方が記憶に残っています。ジュノ兄さんのファンの方まで応援してくださって、感謝しています。

――友達の反応はいかがでしたか?

キム・イオン:「時代劇はあまり見ないけど、あなたが出るから見始めて、最後まで見た」という反応が一番多かったです。ジュノ兄さんにサインをもらってほしいという友達も多かったです。でも兄さんに申し訳なくて、頼めませんでした。

――中学生の時、すでに大手事務所からラブコールをたくさんもらっていたそうですね。

キム・イオン:中学3年生の時、将来の夢として女優を考え、色々な事務所のオーディションを受けました。PledisとP NATIONの関係者からはキャスティングの提案も受けましたし、安養芸術高校の先輩RAIN(ピ)さんの事務所からも提案を受けました。今の事務所(OUIエンターテインメント) とはWEiのキム・ヨハンさんと広告撮影をしたことで縁が生まれました。

――挑戦してみたい役やジャンルはありますか?

キム・イオン:ファンタジーに出演してみたいです。「トワイライト」のような作品です。

――今年の計画を教えてください。

キム・イオン:高校3年生なので、一生懸命に実技を準備して大学に入学することが目標です。安養芸術高校に入学した瞬間から、東国(トングク)大学の演劇映画科を目標に走ってきました。

記者 : キム・ソラ