「赤い袖先」カン・フン“両親が喜んでくれたことが一番嬉しかった…休まず演技をしたい”

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写真=NPIOエンターテインメント
様々な短編映画とドラマに助演として出演してきた俳優のカン・フンが、昨年韓国で大ヒットしたドラマ「赤い袖先」を通じて視聴者に深い印象を残した。「これほど出演シーンが多い役を演じるのは初めてでした」と語った彼は、様々な姿を完璧に演じて今後の活動への期待を高めた。

MBCの金土ドラマ「赤い袖先」(脚本:チョン・ヘリ、演出:チョン・ジイン、ソン・ヨンファ)でホン・ドクロ役を演じたカン・フンが、オンラインインタビューを行った。最近韓国で放送が終了した「赤い袖先」は、自分が選択した人生を守ろうとする女官と、愛より国を優先する帝王の切ない宮中ロマンスを描いた。放送7回ぶりに二桁の視聴率を記録し、着実に上昇してきた同ドラマは、2021年韓国で放送されたMBCドマラの中で最高の成績を収めた。

カン・フンは、イ・サン(2PMのジュノ)を王にするため、手段と方法を選ばない臣下ホン・ドクロを安定した演技で表現し、劇の中心をリードした。後半になるほど強くなるホン・ドクロの欲と暴走、ソン・ドクイム(イ・セヨン)との対立は劇に緊張感を与えた。

「素敵な作品に出演できて光栄でした」というカン・フンは「オーディションに合格してからたくさん準備をしました。撮影が終わると泣きそうになりました。熱い反応をいただき本当に感謝しており、光栄です」と話した。また「両親が喜んでくれたことが一番嬉しかったです。最近ドラマを見たと言ってくれる人々が増え、人気を実感しています。ネット上で書き込みなどをたまに読みますが、書き込み数が多かったです」と語った。

続いて、「台本が面白かったんです。共演した俳優たちも『絶対ヒットするドラマだ』と言っていました。ホン・ドクロというキャラクターを演じながらたくさん思い悩みましたが、僕への関心が高まっているのが感じられ、とても感謝しています。自身の野望を露わにするキャラクターであるため、良い言葉もあり、悪い言葉もありました。『ホン・ドクロは憎かったが、カン・フンという俳優を発見することができて良かった』と言われました。外見への褒め言葉よりも演技を褒められた方がもっと嬉しいです。褒められる度に『赤い袖先』を無事終えたという気がします」とつけ加えた。

ドラマの人気の秘訣を尋ねるとカン・フンは「登場人物の感情がうまく表現されています。他の時代劇は政治やロマンスに焦点が当てられているとすれば、今作は政治とロマンスがバランスよく描かれました。そういった点で視聴者を物語の世界に引き込む大きな力があったと思います」と説明した。

続いて「撮影現場の雰囲気は最初から最後まで非常に良かったです。監督がとく笑う方で、全てのシーンが監督の笑いで終わりました」とし「ジュノ兄さんは『こういう気持ちだったのではないか』と、いつもきめ細かくアドバイスをしてくれました。イ・セヨンさんは撮影現場で非常にポジティブなエネルギーを与えてくれました。本人も緊張した瞬間があったと思いますが、リラックスさせてくれたりアドバイスをしてくれました。演技に関してたくさんサポートしてもらいました」と語った。

ただ、“朝鮮最高のイケメン”というホン・ドクロの修飾語のためたくさん悩んだという。カン・フンは「台本にイケメンという説明が書かれていたためプレッシャーも感じましたが、自信を持って演じないと中途半端になると思いました。『僕はイケメンだ』と考えながら演じました。自信を見せればいいのではないかと思いました」と打ち明けた。

また、「僕はイケメンではないといつも言っていました。ところが、朝鮮時代には(こういう顔が)イケメンだったかもしれないと考えながら演じました。女官たちがホン・ドクロの微笑みに魅了されるため、朝起きた時から微笑みを練習しました。どんな微笑みが人々を気持ちよくさせるのか、ずっと悩みました。体重も6kgほど減量しました。イケメンに近づけるのはないかと思い、結構減量しました」と役作りのための努力を語った。

「視聴率が15%を超えたら、袞龍袍(コンリョンポ、朝鮮時代の王の正服)を着て2PMの『My House』のダンスを披露する」と話したジュノの公約に言及し、彼は「ホン・ドクロの衣装を着て隣で踊ります。嬉しい気持ちでできそうです」と明かした。

「2021 MBC演技大賞」で新人賞候補に名前を挙げた彼は「『新人賞候補に上がったのでMBCに来てください』と言われた時、その場にいるだけで夢のようなことだと感じました」と話しながらも「受賞はいつも期待しています。高校の皆勤賞以降、初めて賞をもらう機会ができたような気がします。いただければありがたいです」と率直に話した。

カン・フンが今後見せる顔はどんなものだろうか。「作品に入る時、どうすれば普段とは違う表現をすることができるのかたくさん考えます」という彼は、「演技を休む時が多かったんです。これからは休まず演技していきたいです。細く長く行きたいです。一気にスターになるよりも、ゆっくりと山を登るように頂上に向かって進んでいきたいです」と願った。

続いて「最初から今まで、常に真心で最善を尽くそうとしてきました。今努力しなければこの瞬間はないと思っています。死ぬまで演じながら、忘れてはいけない気持ちだと思います。いつも最善を尽くして真心で演じます」と覚悟を語った。

記者 : ヤン・ユジン