キム・ソンリョン「こうなった以上、青瓦台に行く」に出演を決めた理由は“監督への信頼”
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昨年11月12日に全編が公開されたwavveオリジナルドラマ「こうなった以上、青瓦台に行く」(以下「青瓦台に行く」)は、文化体育観光部の長官に任命された五輪金メダリストのイ・ジョンウン(キム・ソンリョン)が、夫で政治評論家のキム・ソンナム(ペク・ヒョンジン)の拉致事件に、1週間孤軍奮闘する物語で、リアルな政治風刺を描くブラックコメディドラマだ。劇中で彼女は、五輪で過去に3連覇を達成した射撃の元韓国代表選手で、現在は文化体育観光部の長官を務めているイ・ジョンウン役を務めた。
ソウル江南(カンナム)区のカフェで行われた「青瓦台に行く」終了記念インタビューで、キム・ソンリョンは「作品に出演すると、少し未熟だった部分を感じたり、残念な部分が見えてきたりしますが、この作品は作品そのものがとても満たされていました。完成度が非常に高くて、特定の人物よりもドラマ自体がすごく興味深かったです。Twitterでの視聴者の反応も良くて、本当にやりがいを感じました」と語った。
キム・ソンリョンが「青瓦台に行く」に出演することを決めた理由は、MBC every1「できる者がク・ハラ」でタッグを組んだユン・ソンホ監督に対する信頼があったためだ。彼女は「監督とは良い思い出があります。本当に気楽に、ストレスを受けずに、楽しく撮影できました。監督のユニークさを知っていましたし、オファーをもらった時に基盤があるので、作品の面白さはある程度確信していました。そして、実際に台本を読んだらすごく面白かったんです。監督が良い人であっても、作品が良くなかったら出演をためらいますが、作品も良かったので、ためらうことなくすぐに出演を決定しました」と打ち明けた。

ブラックコメディージャンルの女性政治家役を演じるにおいて、最初はたくさん悩んだという。キム・ソンリョンは「イ・ジョンウン役を難しく考えていました。政治家としての野望を持っている人ですが、元々は政治家ではなくスポーツ選手だったし、国会議員をしたことはあるけれど、そういう(元スポーツ選手という)設定をどのように表現すればいいか悩みました」と語った。
「長官になって、その最中に夫が拉致されてしまうという内容が難しかったです。イ・ジョンウン役は、あまりたくさんの感情が表に出たらいけないと思いましたし、私にとって冒険でもありました。もし、シーズン2が制作されたら、イ・ジョンウンのがらりと変わった姿を見せられると思います。イ・ジョンウンは最初から長官になろうと思っていた人ではなく、エピソードの中の一つの軸でした。政治面で色々なエピソードがありましたし、性的暴力、アイドル、マスコミ、仮想空間など、そういうものがちゃんと盛り込まれていました。なので、台本を読んだ時、とても面白そうだと思いました」

また、キム・ソンリョンは「疑問に思いながらもとても心強かったです。自由をくれたけど、3ヶ月という制作期間で全部撮らなければならなかったので、すごく忙しかったです。コロナ禍でもあり、週52時間という規制を守って撮影したため、毎日決められたシーンを必ず撮影しなければならなかったんです。もし撮影を次回に繰り越したら、スケジュールに支障が出てしまいます。なので俳優たちと作品について話して、監督とたくさん話し合う時間がありませんでした。俳優たちとまともに食事をすることもできず、打ち上げもできなくて残念でした。『もっと色々な話ができればよかったのに……』と思っています」と付け加えた。
記者 : パク・ウネ