「ジャンルだけロマンス」ソン・ユビン、20歳になって初めて撮影した作品“混乱しながらも癒された”

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韓国で最近公開された映画「ジャンルだけロマンス」は平凡でないロマンスで絡んだ人たちと出会い、仕事も人生も複雑になっていくベストセラー作家の“ヒョン”(リュ・スンリョン)のバラエティな私生活を描く作品だ。

“韓国映画界の期待の株”ソン・ユビンは“ヒョン”の息子“ソンギョン”役を演じた。ソンギョンは、離婚した両親のため悩むことの多い人物。しかも正体のわからない4次元のミステリー隣人“ジョンウォン(イ・ユヨン)”とはこれまでになかった可愛らしいケミストリー(相手との相性)を見せつける。

最近行われたビデオインタビューで、彼は映画を見た感想について「コメディジャンルの映画で楽しく見ました」とし「僕が演じた“ソンギョン”は、複雑な家庭の事情がある人物ですが、これを暗く描いた作品ではないので自分の年齢に合わせて、無理やり絞り出さないようにすることに重点を置いて演じました」と評価した。

チョ・ウンジ監督から「どうだった?」と聞かれ、「映画が面白かったです」と答えたというソン・ユビンは「『状況が状況なので、観客の皆さんに楽しくご覧いただけそうです』とも伝えました」と述べた。また「監督に『カッコ悪すぎじゃないですか?』と聞いたりもしました」と付け加えた。

“ソンギョン”は離婚した両親のため、こっぴどい思春期を経験している。実際は思春期が遅れてきた方だというソン・ユビンは「高2、高3のとき思春期が来て、母親とたくさんケンカしました。恐らく、今も思春期が進行中かもしれません」と笑った。彼は2000年生まれで今年21歳だ。

父親役を演じたリュ・スンリョン、母親役のオ・ナラについては「お二方とも愉快なイメージが強い方です。予想通り、後輩の面倒見が良い先輩方でした」と、「リュ・スンリョン先輩は(僕が)演技をする上で難しい部分があると、勇気をくださりました。オ・ナラ先輩も『よくできた』とたくさん励ましてくださりました。お二方とも僕が持っていないエネルギーがあるので、気運をたくさんいただきました」と感謝を伝えた。

イ・ユヨンとのロマンスでないロマンスの共演が印象的だ。「イ・ユヨン先輩と次第に仲良くなり、その仲の良さが映画に自然に反映されたようです」という彼は、ドラマで既婚者のイ・ユヨンに片思いする設定について「キケンな恋というよりは、純粋にアプローチする感じで表現したと思います」とし「おそらく初めて誰かを本気で好きになった、そんな気持ちだと思いますし、現場でもそのような視点をたくさん強調しました。可愛らしい、純粋な恋を表現してみようと思いました」と話した。

前作とは異なり、明るく陽気なキャラクターを演じたことについては「元々僕にそのような性格があります。暗そうだと思われますが、友達や気を許している人たちといるときは、映画の“ソンギョン”のようにふざける部分もなくはないです」と話した。そして「『ジャンルだけロマンス』を通じて、テンションをしっかり上げてみようと思いました。一度も見せたことのない姿をお見せしたかったんです」と伝えた。

「20歳になって初めて撮影した作品」と「ジャンルだけロマンス」に対する愛情をあらわにしたソン・ユビン。彼は「混乱の中で撮影に行きましたが、かなり癒されました。僕の20歳の最初の作品として記憶に残りそうです」と愛着を伝えた。

「成人になってから作品選択の基準が変わったのか」という質問には「そうではありません」と話したソン・ユビンは「これまでは暗く、真剣な役割が主に入ってきたようです。様々な役に挑戦してみたいといつも思ってきました」とし「『ジャンルだけロマンス』は新しい役割で、シナリオが良くて出演することになりました」と説明した。

「共演してみたい同年代の俳優がいるのか」という質問には「みんな一度ぐらいは会ってみたいです」とし「キム・セロンともう一度共演してみたいです」と話した。続いて「キム・セロンと(中央大学演劇映画学科)同期でもありますが、以前『マンホール』(2014)という作品で一度共演したことがあります。もう一度共演してみたいです」とコメントした。

また「これからも自然に映画に溶け込む俳優になりたいです」という抱負を伝えた。

記者 : ペ・ヒョジュ