2PM ジュノ&イ・セヨン主演「赤い袖先」大ヒットで1話延長も…MBCの話題作は【2021年韓国ドラマ決算】

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写真=「黒い太陽」「赤い袖先」ポスター
「赤い袖先」が、制作費150億(約15億円)の大作「黒い太陽」よりも高い視聴率を記録し、2021年に韓国で放送されたMBCドラマの中で特に注目を集めた。

MBC初の金土ドラマとなった「黒い太陽」は、150億ウォンの投資額にしてはやや期待を下回る成績となったが、「赤い袖先」がヒットし、MBCはかつての“ドラマ王国”の名声を取り戻した。


◆ 「黒い太陽」150億ウォンを投資も期待を下回る成績に

韓国で9月17日に放送がスタートした「黒い太陽」(脚本:パク・ソクホ、演出:キム・ソンヨン)は、1年前に失踪した国家情報院最高の現場要員が、自身をどん底に陥れた内部の裏切り者を探し出すため、組織に復帰することから繰り広げられるストーリーを描いた。数々の人気作に出演してきた俳優ナムグン・ミンを主演を務め、MBCとwavveが150億ウォンを投資して、“韓国型スパイアクション大作”'を予告した。

「黒い太陽」の第1、2話は、19歳未満観覧不可であったにもかかわらず、ニールセン・コリア全国世帯基準で視聴率7.2%、8.0%でスタートを切った。これは今年放送された「Oh!ご主人様」「イベントを確認してください」の0~1%台の視聴率、「目標ができた」の2%台の視聴率、「大丈夫じゃない大人たち」の3~4%台の視聴率の数倍に値する。その後、視聴率は9.8%まで上がった。

このような視聴率には編成も一役買った。初放送の当日には、ナムグン・ミンがMBC「私は一人で暮らす」に出演してドラマをPRし、時事/教養番組「生放送、今日の夕方」と「実話探査隊」、毎日ドラマ「二番目の夫」を放送休止にしてまで、「黒い太陽」の再放送を編成した。さらに10月29、30日には2部作のスピンオフ「メビウス:黒い太陽」を編成して、14部作のような効果を与えた。

wavveを通じては無削除版を独占公開し、オンライン動画サービスのOTTプラットフォームの視聴にまでつなげた。アクションシーン、カーチェイス、19禁のシーン、キャラクターたちの具体的な心理描写、事件の糸口など、無削除版を公開した。

しかし、同時間帯に放送されたSBS金土ドラマ「ワン・ザ・ウーマン」には及ばなかった。1、2話の視聴率が8.2%、7.1%(ニールセン・コリア全国世帯基準)で、「黒い太陽」と同じような数値でスタートした「ワン・ザ・ウーマン」は、第3話から急激に視聴率を上げ、最高視聴率17.8%まで達成し、金土ドラマ1位をキープした。

視聴率では他局に及ばなかったが、主演のナムグン・ミンの演技は評価された。彼は昨年12月30日に韓国で放送された「2021 MBC演技大賞」で大賞を受賞した。


◆ “ドラマ王国”の底力を見せた「赤い袖先」

昨年11月12日に放送がスタートした「赤い袖先」(脚本:チョン・ヘリ、演出:チョン・ジイン、ソン・ヨンファ)は、自分が選択した人生を守ろうとする女官と、愛より国を優先する帝王の切ない宮中ロマンスだ。回を重ねるにつれて2PMのジュノ&イ・セヨンの相性が好評を得て、視聴率10%の大台を突破した。

初回の視聴率が5.7%(ニールセン・コリア全国世帯基準)で始まった「赤い袖先」は、第7話で10.7%の視聴率を記録した。ここで初めて2桁となり、最終回では17.4%という高視聴率で有終の美を飾り、2021年のMBCドラマの王座に輝いた。

チョン・ジヒョン&チュ・ジフンのtvN「智異山」、イ・ヨンエのJTBC「調査官ク・ギョンイ」、ソン・ヘギョのSBS「今、別れの途中です」など、トップ俳優たちの出演作が同じ時期に放送されている中、「赤い袖先」はドラマ部門の話題性で連続1位(テレビ話題性分析機関GOODDATA Corp基準)となり、「赤い袖先」の主演イ・セヨンとジュノも、ドラマ出演者の話題性1、2位となり人気を実感させた。

MBCはこのような人気を受け、1回延長を決定した。視聴者の声援に後押しされ、1回延長された17部作で終了した。「赤い袖先」は「2021 MBC演技大賞」でも今年のドラマ賞、ジュノとイ・セヨンの最優秀演技賞など8冠を達成し、注目を集めた。

記者 : パク・スイン