ソン・ハイェ、新曲「愛しあった私たちがどうやって友達になるの」は自身の経験談“レコーディングしながら泣いた”

Newsen |

歌手のソン・ハイェが、自身の経験談を盛り込んだ新曲「愛しあった私たちがどうやって友達になるの」で、さらに成熟した姿とステージを披露した。

ソン・ハイェは最近、新曲「愛しあった私たちがどうやって友達になるの」を発表し、活発な活動を繰り広げている。この曲は愛し合っていたが別れに向かっている男女の複雑な心境を込めたバラード曲で、「心が傷ついて」以降、5ヶ月ぶりに披露した楽曲だ。

彼女は最近、Newsenと行ったインタビューで「毎回アルバムを出すたびに『今回のアルバムが最後ではないか』という恐怖を感じます。仕事というのは、何が起こるかわからないので……」とし「着実にアルバムを出すことができることに感謝しています」と新しいアルバムを発売した感想を伝えた。

「君の消息」「新しい恋」など、感性を刺激するバラード曲で愛されてきたソン・ハイェは、今回のアルバムでは“共感”に重点を置いて歌ったと伝えた。「K-POPスター2」に出演した当時は自分だけのカラーがなく、誰かを真似することしかできなかったという彼女は、時間が経つにつれて自分の声の特徴を理解し、どんな声色を出したときに世間の人々から好評を得られるのかを理解していった。

ソン・ハイェは「音楽というのは共感を得ることが第一だと思います。でも、以前はテクニックにこだわっていたようです。今は歌詞に集中して、細かい部分を見るようになりました。そんなことを考えながら今回の歌を歌いました。“話すように歌う”ということが幼い時は理解できず、どうやるのかも分からなかったのですが、愛を経験して年をとったら、昔とずいぶん変わりました」と説明した。

「愛しあった私たちがどうやって友達になるの」は、恋人同士が友達に戻ることは不可能だという考えを盛り込んでいる。「実際にソン・ハイェさんだったらどう思いますか?」という質問に、ソンハイェははっきりと「不可能です」と答えた。彼女は「私は本当にたくさん考えてから恋人に発展する方です。恋人が私に『友達になろう』と行ってきたら、私は気持ちを捨てると思います。本当に愛したからこそ、きっぱり感情を断ち切るのは難しいと思います」と、自身の恋愛観を語った。

ソン・ハイェは「愛しあった私たちがどうやって友達になるの」の歌詞は、作曲家がソン・ハイェの経験談をもとに作ってくれた楽曲だと紹介した。彼女は「作曲家のお兄さんとは普段から親しいので、私の恋愛経験を歌詞にしてくれました。別れた心の傷で、ほぼ1年間辛い思いをして、全てを打ち明けたときにこの曲を貰いました。レコーディングしながらたくさん泣きました」と話した。

ソン・ハイェは、歌手としての長所に「恨みが多いこと」を挙げた。彼女は、「表面上は笑っていても、誰でも苦痛を抱えていると思います。私もやはり表に出せないことを音楽に収める方で、聴く人も私の苦痛を感じると思います。別れの歌を歌って、その苦痛を分かち合いながら、お互いの傷を治癒していく過程ではないでしょうか。SNSのDM(ダイレクトメッセージ)で、私の歌を聞いて極端な選択を止めたという話を聞いて泣きました。そんな言葉を聞いたら、もっと責任感が生まれました」と説明した。

ソン・ハイェは今回のミュージックビデオにも自ら出演して演技を披露した。出演料削減のために初めてミュージックビデオに出演したのが、今でも続いているという彼女。「俳優に出演をお願いしなければ、予算を多く使えるので自ら出演したところ、編集を上手にしてくれたおかげか反応が良かったんです。泣くシーンがあったのですが、フラれた経験を思い浮かべながらたくさん泣きました。その時、撮影中に雨が降って来たので、『雨のシーンに変更しようか』と言ったら雨がやんでしまいました。スカートも短かったのに雨が降ったので寒かったです。バスの中に居るシーンで、ヒーターにたくさん当たったことを思い出しました(笑)」と撮影秘話を伝えた。

しかし、演技への挑戦については慎重な反応を見せた。ソン・ハイェは、「できないことはいくらやりたくても挑戦しない性格です。できなかったら私だけでなく、視聴者も見苦しいと思うので。でも、表現力においては才能があると思います。それが歌にも繋がっているようです。でも、演技を学んだことがないので、慎重になるべき部分だと思います」と答えた。

「感性バラード歌手」「失恋ソング専門歌手」など、ソン・ハイェを表す様々な修飾語があるが、彼女は世間の人々にとって「木のような歌手」になりたいと言った。彼女は「いつも完璧で、安心できる人は忘れられないと聞きました。ファンにとって、いつもそんな“木のような人”になりたいです」とファンに向けた愛情を表した。

記者 : イ・ハナ