日本進出にも期待!「ユミの細胞たち」に続き、TVINGオリジナルコンテンツが好評…「酒飲みな都会の女たち」から「乗り換え恋愛」まで大ヒット

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写真=TVING
TVINGのコンテンツが、口コミで広がり視聴者を増やしている。

TVINGは、「女子高推理部」「アイドル書き取り大会」「魔女食堂にいらっしゃい」「ユミの細胞たち」「酒飲みな都会の女たち」「ハピネス」「シャーク:ザ・ビギニング」「ハッピーニューイヤー」などのバラエティ番組からドラマ、映画など、さまざまなジャンルのコンテンツを披露し、続々と増えている韓国国内外のOTTの中でも存在感を見せ始めた。

OTT(Over The Top)とは、インターネットを通じてメディアコンテンツを提供するサービスだ。有料であるという点で、視聴率がヒットの基準になる地上波とケーブルテレビとは違って、OTTコンテンツは利用者数、加入者数の拡大などがヒットを決める鍵となる。


◆恋愛リアリティの新しい歴史を築いた「乗り換え恋愛」

TVINGへのアクセス数を増やした主役は、断然「乗り換え恋愛」である。Netflixが頭角を現しているOTT市場の中、韓国の視聴者たちを虜にすることができる韓国のオリジナルコンテンツとして善戦した。「乗り換え恋愛」は20代~30代を魅了し、TVINGが広く知られるきっかけを作った。

昨年6月に韓国で放送がスタートした「乗り換え恋愛」は、様々な理由で別れたカップルたちが集まって、過去の恋愛を蘇らせ、新しい相手を探していく恋愛リアリティ番組だ。これまでチャンネルAの「ハートシグナル」シリーズが2017年から恋愛リアリティとして人気を博してきた中、「乗り換え恋愛」は“別れたカップル”が再び会うという新鮮な設定で視聴者たちの好奇心を刺激した。

「乗り換え恋愛」がヒットできた理由の一つは、ギャップのある魅力だった。タイトルの刺激的な印象とは違って、リアルで率直な姿を視聴者にアピールした。「乗り換え恋愛」は、一時的な好奇心を抱かせる刺激的な演出より、10人の感情を最大限に追っていく編集を選択した。これは放送時間にとらわれないOTTコンテンツだからこそ可能なことであった。好感を持つ相手X(元交際相手)とのチャットやデートの方式など、出演者だけでなく視聴者たちにまでXを推理させる演出も「乗り換え恋愛」だけのアイデンティティだった。

その結果、TVINGの有料加入者とMAU(月間利用者数)は急増した。「乗り換え恋愛」が放送中だった昨年8月のMAUは、歴代最高値の387万人を記録し、第3四半期のTVINGの利用率は急上昇した。20代、30代がSNSで視聴を証明する写真をアップしたり、人物の気持ちに入り込ませる番組の展開がシンドロームを巻き起こしてヒットにつながった。


◆ 友情、愛、酒に酔わせた「酒飲みな都会の女たち」

恋愛リアリティ「乗り換え恋愛」のヒットは、ウェブ漫画原作のドラマ「酒飲みな都会の女たち」が引き継いだ。ミカン作家のウェブ漫画「酒飲みな都会の女たち」は、TVINGオリジナルシリーズとして生まれ変わり、閲覧数1億回に迫る原作漫画の人気と同じくらい、大きな成果を残した。

「酒飲みな都会の女たち」は、1日の終わりの酒一杯を楽しむ女性3人の日常を描いた本格的な“起承転酒”ドラマだ。仕事をする時はプロの姿を見せるが、心は弱いギャップのある魅力のアン・ソヒ(イ・ソンビン)、ハイテンションでおっちょこちょいのハン・ジヨン(元Secret ソナ)、見た目は強そうだが内面は優しいガールクラッシュ(女性が女性に憧れること)が魅力のカン・ジグ(Apink チョン・ウンジ)が積み上げた10年来の友情は、毎回シットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)顔負けの笑いを生み出した。

特にハン・ジヨンとカン・ジグの口論のシーンは、SNSやオンラインコミュニティなどで話題を集めた。TVINGのYouTubeチャンネルで公開されたクリップの再生回数は、およそ340万回(1月3日基準)を上回った。YouTubeでは“ピー音”で隠されている部分があるため、そのシーンを見るためにTVINGにアクセスした視聴者も多いという。イ・ソンビン、ソナ、チョン・ウンジが描く20代、30代の現実的な友情と恋愛の話は、“お酒が飲みたくなるドラマ”“1人で飲みたい時にぴったりのドラマ”として口コミで広がった。

しっかりとした構成と、3人の女優たちのリアルな演技やケミストリー(相手との相性)は、TVINGの有料加入者数の急上昇という結果で証明された。3、4話が公開された後、視聴UV(ユニーク訪問者数)が2.5倍になった。

これは「乗り換え恋愛」を上回る数値だ。放送から5週間、TVING全体の新規有料加入者数の約23%は、「酒飲みな都会の女たち」によるものだという。

TVINGは2023年までに100本以上のオリジナルコンテンツ制作、800万人の有料加入者数の確保を現実化すると明らかにして期待を高めた。また、2022年に日本と台湾、2023年にはアメリカ進出を予定しており、注目が集まっている。

記者 : パク・スイン