紫雨林、11thフルアルバム「永遠の愛」をリリース”メンバーが最も誇らしく思うアルバム”

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写真=INTERPARKエンターテインメント
「11thフルアルバムは、紫雨林のメンバーたちが一番誇らしく思うアルバムです。よくやっているという証拠です」(ボーカルのキム・ユナ)

「『いつ引退するのか』と質問されると、『前のアルバムよりニューアルバムが良くなかった時』と答えます。11thアルバムが10thアルバムより良いので、12thアルバムに負担を感じます」(ベーシストのキム・ジンマン)

ロックバンド紫雨林の11thフルアルバム「永遠の愛」が最近リリースされた。2018年の10thフルアルバム以来、約3年5ヶ月ぶりだ。彼らは今回のアルバムへの格別な愛情と満足感を示した。アルバム発売とともに3日間のコンサートを開催した紫雨林と非対面でインタビューを行った。

タイトル曲の「STAY WITH ME」を含む今回のアルバムに収録されている12曲は、1つのストーリーになっている。「FADE AWAY」をはじめとし、制作を進めていた紫雨林だったがコロナ禍により、このアルバムを公開せず、その代わりに心温まる歌を作り、昨年7月に「HOLA!」を発表した。

キム・ユナはアルバムの紹介文で「新型コロナウイルスの流行が始まった頃、私は長い間続いたバーンアウト(燃え尽き症候群)で、空気からほこりの味を感じ、痛くないところがありませんでした。実は何も楽しく感じられなかったし、朝目覚めると絶望感に圧倒されていました」とし「現実的な絶望と不安に陥っている世の中に暗い曲を出すということは、道徳的に正しくない決定だと思いました」と告白した。

続いて彼女は「ずっと休まず仕事をしてきました。11thフルアルバムを出すことができて、本当に感謝しています」と感想を明かした。

実は「STAY WITH ME」はキム・ユナが制作中に外そうとした曲だった。彼女は「新曲のモニタリングをしたところ、20代の方から圧倒的な支持を受けました」とし「公演をしても、そのうち20代の方が60~70%を占めるので、紫雨林の中心ファン層とも言えます。そこで彼らから最も多くの支持を受けた『STAY WITH ME』をタイトル曲として選びました」と説明した。

11thフルアルバムをリリースし、いつのまにかデビュー25周年を迎える紫雨林が、最近の若い世代にも通じる理由は何だろうか。「2021年11月の人々と世の中をアルバムに収めようとしました」というキム・ユナは「何世代にもわたって生きてきた私たちの普遍的な話に、新しい時代の20代の方々も共感してくださっているようです」とし「これからも気を引き詰めて、生きていきます」と語った。

ギタリストのイ・ソンギュが「今回のアルバムは紫雨林がどんなチームなのか気になっていた、よく知りたいと思った人に聴いてほしいです」と言うと、キム・ユナが「大丈夫かな?」と反応し、笑いを誘った。

紫色の雨が降る林、紫雨林。そこにはある若者がいる。性別は分からない。いくつなのかも重要でない。ただキム・ユナは「胸の中には葛藤、渇望が多い人です」とし「実際に紫雨林の音楽を聴く方もそうです。私たちの歌の中にだけ存在するのではなく、現実の世界で私たちとずっと一緒に生きてきた人です。彼を中心に音楽を作っています。これからもそうなると思います」と強調した。

デビュー25周年を控え、11thフルアルバムをリリースしながら、どのように考えたのだろうか。イ・ソンギュは「ヒット曲で楽な道を歩むこともできますが、僕らはファンに愛される音楽を作り続けたいです。だから今回のアルバムも良い成績を挙げなければなりません」と語った。

キム・ジンマンは「以前、バンドの墓碑銘に『Shining』の歌詞を書いてほしいと言ったことがあります。今回の11thフルアルバム『永遠の愛』も丸ごと書いてほしいです」と、特別な愛情を示した。

写真=INTERPARKエンターテインメント

記者 : パク・ユンジン