キム・ヒョンジュ、Netflix「地獄が呼んでいる」で人気を実感?“知り合いからサインを頼まれるように”

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写真=Netflix
女優のキム・ヒョンジュが「地獄が呼んでいる」への出演の感想とシーズン2に対する想いを語った。

キム・ヒョンジュは最近、オンラインインタビューを行った。これに先立って11月19日、Netflixオリジナルシリーズ「地獄が呼んでいる」が世界中に公開され、作品に関する様々なエピソードを紹介した。

「地獄が呼んでいる」は、突然目の前に登場する地獄からの使者に会った人々が、“地獄行きの宣告”を受けて、超自然的な現象が発生するようになった混乱した世界を描く。そこで復興したインチキ宗教団体の新真理会と事件の実態を暴こうとする人々が絡み合い、ストーリーが繰り広げられる。ユ・アイン、キム・ヒョンジュ、パク・ジョンミン、ウォン・ジナ、ヤン・イクチュンなど、安定した演技に定評のある俳優たちが大勢参加した。演出を務めたヨン・サンホ監督とチェ・ギュソク作家が手掛けた同名のウェブ漫画が原作となっている。公開からわずか1日で、Netflix全世界テレビショー部門で1位を獲得し、「第2の『イカゲーム』だ」という評価を受け、世界的な人気を集めている。

劇中でキム・ヒョンジュは、凄まじい勢いで勢力を広げていく新真理会と、新真理会を盲目的に追従する熱心な信者集団“矢じり”に立ち向かう弁護士のミン・ヘジン役を務め、熱演を繰り広げた。

彼女は1997年、ドラマ「私が生きる理由」でデビュー。その後、ドラマ「青春の疾走」「トギ」「ガラスの靴」「名家の娘ソヒ」「インスンはきれいだ」「家族なのにどうして~ボクらの恋日記~」「愛人がいます」「ファンタスティック~君がくれた奇跡~」「ウォッチャー 不正捜査官たちの真実」「アンダーカバー」、映画「クリスマスに雪が降れば」「シンソッキ・ブルース」など多数の作品で活躍してきた韓国を代表する女優の1人だ。

次回作として、NetflixのSF映画「ジョンイ(仮題)」への出演を確定しており、ヨン・サンホ監督と再びタッグを組むことでも話題を集めている。

この日、彼女は「『地獄が呼んでいる』を見て、周りからいろんな反応がありました」と明かした。続けて「長年付き合ってきた人たちなので、これまで私が作品をすれば『よかったよ』という反応くれましたが、同作のような大きな反応はありませんでした。知り合いですら、新しい演技について感想を伝えてくれたり、いきなりサインを頼まれたりするようになって、人気を実感しています」と明かした。

出演を決めた理由については「『地獄が呼んでいる』というタイトルが与える強烈なインパクトに、台本を開きたくなるほどの関心を抱きました。原作のウェブ漫画を読ませていただいた時、とても深くて真剣な話をしている上に、人物の感情などが本当にリアルに表現されており、『これが映像化されたら新鮮だろうな、面白そう』と思いました。また、私もヨン・サンホ監督の映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』を面白く見た観客の1人でした」と答えた。

弁護士のミン・ヘジン役を演じた感想について、彼女は「地獄からの使者という、実在しない生命体を想像の中で具現化し、現実で起きていない出来事を想像しながら、感情を表現することが難しかったです。地獄からの使者と向き合った時のリアクションなど、感情が溢れるとむしろ不自然に思われそうで、どのように表現すればいいのか、たくさん悩みました。もちろん、振付師の方々がリアルに表現してくださったので助かりましたが、相手役がない状態で演じなければならなかったため、難しさを感じました」と語った。

続いて「しかし、同時に感じたのは演技は私一人でするものではなく、相手との感情の交流がとても重要で、『私は今まで相手役の方のおかげでうまく演じられてたんだな』と改めて感じました」と付け加えた。

キャラクターとのシンクロ率については「私は、ミン・ヘジンのように自分の考えや主張を人の前で話す性格ではありませんが、私だけの信念を持っています。混乱に陥った世の中に立ち向って戦う勇気はないですが、ドラマのように混乱を収拾する方を選ぶと思います。それがもしかしたら最大の防衛かもしれません」と語った。

「地獄が呼んでいる」の爆発的な人気については、「ヨン・サンホ監督の意図と人々に伝えたかったメッセージが、私が考えることと異なるかもしれませんが、人間の“生と死”、人間なら誰もが持つ共通の関心事を扱っているからだと思います。地獄からの使者が現れ、人間に悪の果てを見せることで、さまざまな解釈やメッセージを与えられますが、結局、我々の生や死に関する内容を含んでいます。そして、今までどこでも見られなかった題材でもあります。衝撃が強かったのだと思います」と語った。

また、彼女は「同作は、長く見続けられる作品だと思います。見るたびに考えが変わりそうです。実際、台本やウェブ漫画で読ませていただいた時より、期待していた以上に面白く、とても良かったです。私も1人の視聴者として面白く拝見させていただきました」と作品生を高く評価した。

K-コンテンツがグローバルブームを巻き起こしていることへの考えも伝えた。彼女は「NetflixなどOTTプラットフォームがなかった時代にも、インターネットの通信速度が遅かった時代にもすでに“韓流ブーム”と言って韓国ドラマが注目を集めた時代が確かにありました。私もその時代の中にいましたし、知られるルートがあまりなかったというだけで、いつかはこうなると思っていました」と明かした。

続けて「なぜなら、監督やスタッフの皆さんがあまりにも一生懸命に作品に取り組んでいるからです。そして、韓国だけが持っている情緒が海外の人から見ると、とてもユニークに感じられるのでないかと思います。また、韓国文化は多様性を尊重していると思います。ですから、見る機会さえあれば、認められると随分前から思っていました。1人の役者として『イカゲーム』『地獄が呼んでいる』がたくさんの人気を集めているのはとても嬉しいです」と語った。

多くの後輩たちと同じ作品で息を合わせた感想を尋ねると、彼女は「ユ・アインさん、パク・ジョンミンさん、ウォン・ジナさん、リュ・ギョンスさん、ヤン・イクチュンさんなど、同作に出演している俳優は皆、とても素晴らしかったです」とし「本当にすごかったです。皆が、自分が演じる役を完璧に表現していました。本当にすごいなと思いました。『もっと学ばなきゃ』『もっと努力しなきゃ』という思いを抱かせてくれました」と絶賛した。

彼女は「とてもワクワクする現場でした。知らないことは、学びながら演じた現場でもあります。当初は『私がこの作品で何ができるだろうか』という疑問を抱いたこともありました」とし「こうした考えが、ポジティブな影響を与えてくれました。『地獄が呼んでいる』の俳優たちと一緒に過ごした感情が蓄積され、次の作品で良いエネルギーを生み出し、もっと良い女優になれるような気がしました」と語った。そして、「同作が私にとって、変化を与えてくれた作品であることは確かです」と強調した。

“キム・ヒョンジュの再発見”という好評については、「今まで発見できなかった姿を新しく見ていただいたということなので、女優としてとても嬉しいことだと思います」と話し、笑顔を見せた。

ミン・ヘジンが全6話の「地獄が呼んでいる」の最後を飾っただけに、彼女も視聴者と同じように、シーズン2への期待を示した。彼女は「ミン・ヘジンが、忘れかけている元々の人間世界を懐かしみながら、抱いて逃げてきた赤ちゃんに懐かしさを教えてあげると思います。私たちが生きていた美しい世の中が忘れられないように絶えず話し、そのような世界を取り戻すよう、そういう気持ちで育てていくと思います」と推測した。

しかし、シーズン2の制作はまだ決まっていない状況だ。これに対して、キム・ヒョンジュは「私もシーズン2を制作されるのかどうか、分かりません。とても気になりますし、楽しみに待っている状態です」と伝えた。

デビュー25年目にもかかわらず、精力的に活動を繰り広げていることに対して「実は、そんなに一生懸命に活動する女優ではありませんでした。いつからか分かりませんが、一所懸命にやるふりをしてきました。もっと熱心に作品を探したり、後から仕事に対する欲も生まれてきました。時間の大切さをより深く感じています」と語った。

スランプに陥った時もあったという彼女は、「『辞めるのでなければ、一生懸命にやれ』という考えでした。たくさんの時間を費やして『まだやることが多いのに、ここで諦めるのか』という問いかけを自身にしました。そうして、以前は仕方なくやるという気持ちだったのですが、今は楽しみながら仕事するようになりました。人生に対する私の姿勢が変わりました」と成熟した姿を見せた。

記者 : キム・ナラ