Amazon Prime Videoより、2021年12月10日から「恋するイエカツ」が配信される。今、韓国で最もホットな話題である不動産をテーマに、家に関する価値観がまったく違う男女がいがみ合いながらも互いを理解していく姿を笑いと涙で描いたラブコメディー。数百億ウォンを稼ぎ出す不動産投資王にキム・ジソク、苦労人の編集者にチョン・ソミンが扮し、大人かわいい2人の絶妙なやりとりがたまらないと評判に。韓国で2021年 9月に放送が終了したばかりで、心温まるストーリーも多くの視聴者の共感を呼んだ。話題の新作「恋するイエカツ」が見られるのはAmazon Prime Videoだけ！
　

キム・ジソク×チョン・ソミン 相性抜群の共演

主人公の「家は財産を増やすための手段でしかない」と考える、不動産投資家ユ・ジャソンを演じるのはキム・ジソク。最近は「椿の花咲く頃」の野球選手や「私たち、家族です～My Unfamiliar Family～」でヒロインの良き理解者を好演し、“国民の男友達”という称号を手に入れた彼が、今回は時間、感情、カネの浪費を嫌う偏屈な金持ちに扮して、ツンデレな魅力が炸裂！ 初対面の印象最悪のイヤな奴が、どんなふうに恋する男に変わっていくか……キム・ジソクファン必見だ！

一方、「家は暮らすためのもので、自分が自分らしくいられる場所」と考える、キャリア10年の編集者ナ・ヨンウォンを演じるのは新ラブコメクイーンのチョン・ソミン。貧乏に負けまいとするはつらつとした笑顔は応援したくなるし、「努力して生きてきたのに私には安心して住める家さえない」と涙する姿に思わずほろり。「住む場所の苦労から物語が始まる」という点は2017年に主演したドラマ「この恋は初めてだから ～Because This is My First Life」と似ているが、これは「家問題は若い世代にとってつねに共通する悩み」ということを示している。

キム・ジソクとチョン・ソミンは2014年の短編ドラマ「そして星になった」で貧しい塾講師と不運な会社員の切ない恋を演じたことがあり、共演は2度目。今回はトムとジェリーのように仲良く喧嘩する場面に笑いと胸キュンが止まらない！
　

ツンデレイケメン＆頑張り屋のヒロインが贈る王道ラブコメ

ヨンウォンは10年選手の編集者。だが海外出張に行っている間に雑誌は廃刊になり借りていた家は競売に。そんなときに現れた悪魔のような大家ジャソンは情け容赦なくヨンウォンを追い出し、怒った彼女はジャソンにゆで肉が入った袋を投げつける……。そんな最悪の出会いから3ヶ月後、ジャソンが代表を務める「月刊 家」の編集部にヨンウォンが就職。「名前をナ・ヨンウォンじゃなくてナ・パンウォンに変えたらどうですか？ 一文無しだからナ・パンウォン（“私0ウォン”という意味）」と貧乏なヨンウォンを挑発するジャソン。仕事で一緒に邸宅巡りをすれば「読者が住みたくなるような記事ではなく、この家を買いたいと思う記事を書け！」と叫んでダメ記者扱いする。だが、アクシデントから住む場所を失くしたヨンウォンに、自分が保有する素敵な空き室を貸してくれたのもまた、ジャソンだった。

ジャソンは「ジャソンTV」という不動産投資ガイドを配信しているが、高圧的な態度が邪魔してまったく人気がない。しかしヨンウォンは毎晩この動画チャンネルを熱心に見て家の購入を決意。ジャソンのアドバイス通り倹約生活に励んで頭金を貯めようと頑張る。さらに仲間を求めて家を買いたい人たちが集まるサイトに参加。そこでただ一人、ドラゴンというハンドルネームの人物が毎回優しいコメントをくれるのだが、その正体はなんと、日頃から「小川の龍」（厳しい環境の中から立身出世した人物）を自認しているジャソンだった。昼はヨンウォンをいじめ、夜になるとネットで励ますツンデレ代表ジャソン。だがヨンウォンは次第にそんなジャソンが気になっていく。一見、傲慢なジャソンだが過去に秘密が……。

ラブコメの王道のような展開だが、カネに汚い冷血漢を演じてもどこか可愛げのあるキム・ジソクと、春風のように周囲を包みこむチョン・ソミン。2人の生き生きとしたかけあいにどんどん引き込まれていくこと請け合いだ。
　

リアルな韓国の不動産事情を反映

韓国では現在、首都圏を中心に住宅の価格が高騰、不動産バブル崩壊の危機が叫ばれている。勝ち組が高笑いする一方で若者や庶民にとって家を買うことは夢物語になり、不動産はいまや韓国で暮らす人々の最大の関心事といえる。

「恋するイエカツ」は、マイホームを夢見る若者たちの人生観や恋愛観を現実的に描いたドラマとして注目された。

「月刊 家」の編集部で働く人々を見渡しただけでも、家に対する価値観が多種多様であることは明白。YOLO（You Only Live Once）族と呼ばれる自由な若者代表の写真家シン・ギョムは普段はスタジオに寝泊まりし、気が向けば山でキャンプをし、漢江のテントがセカンドハウス。今日寝る場所が家なのだ。平凡な家長で編集長でもあるチェ・ゴは住んでいる築30年のマンションの再建問題で頭が痛い。編集者で独身のヨ・ウィジュは、不動産の価値は下落すると信じて、都会の高級マンションで優雅な賃貸暮らしを謳歌している。同じく編集部員のナム・サンスンは、愛する彼女と結婚するためマンションの購入権を当てようと血眼で、その必死過ぎる姿はときに爆笑を誘う。

また、本作には毎回、伝統家屋、海辺のセカンドハウス、ホテルのような高級タワーマンションなど、いろんなスタイルの大邸宅が登場する。プール付きは当たり前、ジム、映画館、ジャグジー、ワインセラー……豪華な設備は見るだけでテンションが上がる。お宅拝見が好きな人にはたまらないだろう。

「ウラチャチャワイキキ」シリーズのイ・チャンミンプロデューサーが演出を担当。「ブッとび！ヨンエさん」「おひとりさま～一人酒男女」の脚本家ミョン・スヒョンが執筆を務めた本作。放送前から「悪人がひとりも出てこない」と予告されたとおり、刺激的なテーマや仕掛けがなくても、心から楽しめるウェルメイドなドラマに仕上がっている。
　

韓ドラの名バイプレイヤーに注目！さまざまな事情を抱えた仲間たち

本作は脇役陣も粒ぞろい。まずはシン・ギョム役のチョン・ゴンジュ。「偶然見つけたハル」「オー！マイベイビー」で注目された、えくぼがトレードマークの癒し系イケメン。今回はヨンウォンに片思いして優しく見守る写真家を好演。本当は裕福なのに倹約仲間に引き込まれて戸惑う笑顔が女性視聴者のハートを掴んだ。

自称“性格も最高”というチェ・ゴ編集長を演じたのはキム・ウォネ。2012年からいままでになんと46本のドラマに出演している、超売れっ子の名脇役。最近は「スタートアップ：夢の扉」でナム・ジュヒョク演じる主人公の父、「昼と夜」ではソウル地方警察庁次長を演じた。本作でも出てくるだけで笑いを誘う、ペーソス溢れる中年編集長を楽しそうに演じている。

可愛い恋人が何よりも大事で、寝ても覚めてもマンション購入権の当選を夢見るナム・サンスンを演じたのはアン・チャンファン。2017年の「刑務所のルールブック」でドラマデビューしたのち「熱血司祭」でタイ人の青年をコミカルに演じて注目を浴びた。その後も「検事ラプソディ」「コンビニのセッピョル」などの話題作に出演。「ヴィンチェンツォ」にはホームレスでカメオ出演し、強烈な印象を残した。まさにいまが旬の人気バイプレイヤーだ。

そしてヨンウォンの良き理解者である先輩ヨ・ウィジュを演じたチェ・ジョンアンは「コーヒープリンス1号店」で知られる美人女優。抜群のスタイルでも有名で、本作のサバサバした姉御肌的なキャラクターで好感度が爆上がりした。

さらになんと、済州島に移住したベテラン校閲者役で「パラサイト 半地下の家族」のイ・ジョンウンが特別出演！ 独特のずぶとさ溢れる演技と憎めない魅力でその場をさらった。たしかな実力を持つ俳優たちが、楽しみながら披露したリアルな演技の数々。回を重ねるほど息ピッタリになっていくアンサンブルの面白さも本作の大きなみどころだ。

すべての人に「あなたにとって家とはなんですか？」と優しく問いかける本作。温かい笑顔と活力に満ちた物語に、泣いて笑ってキュンキュンしながら、自分が住んでいる家についてあらためて考えてみるのもいいかもしれない。

ライター：望月美寿

■配信情報
「恋するイエカツ」
Amazon Prime Videoで見放題独占配信スタート！

出演：チョン・ソミン、キム・ジソク、チョン・ゴンジュ、キム・ウォネ、アン・チャンファン、チェ・ジョンアン

■視聴方法
月会費500円または年会費4900円でAmazonプライム会員に登録すると会員特典として視聴可能

■視聴URL
https://www.amazon.co.jp/dp/B09MJVL6SH