BTOB ウングァン&ミンヒョク「ファンであることが誇りだと言ってもらえるよう頑張りたい」(動画あり)

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2012年3月にデビューし、いつの間にか10年目を迎えたBTOB。まだ軍服務中のメンバーを除いて、チャンソプ、ミンヒョク、ウングァン、プニエルの4人で活動しているBTOBは、これまで積み重ねてきた経験、実力を余すことなく注ぎ込んだスペシャルアルバム「4U:OUTSIDE」を今夏リリースした。昨年11月に発売したミニアルバム「INSIDE」以降9ヶ月ぶりのリリースで、今年4月より韓国で放送されたMnet「KINGDOM:LEGENDARY WAR」出演後初めてリリースするアルバムであるだけに、大きな関心を集めた。

特にデビュー後初めてダンスブレイクを試みたタイトル曲「Outsider」は、変化を恐れず、常に挑戦するBTOBの精神をそのまま収めた。今回のアルバムを通じてBTOBは、デビュー10年目でも依然として新しい姿を見せられることを証明すると共に、メンバーたちの入隊による軍白期にも、9年間積み重ねてきたものをしっかりと見せた。スペシャルアルバムであるだけに、これまで培ってきた音楽の深さと実力をすべて収め、準備したBTOB。音楽に対していつも新しい挑戦と夢を抱いているミンヒョクとウングァンに会った。

――ミンヒョクさんとウングァンさんの“クゴンタン(1990年生まれの2人の呼び名)”が2人で撮影したグラビアは今回が初めてですよね?

ミンヒョク:ウングァンと2人で撮ったのは初めてですが、いつも一緒にいるので本当に気楽なメンバーです。楽しく撮影しました。

ウングァン:ミンヒョクと一緒にカバーを飾れることになり光栄で、クゴンタンのケミ(ケミストリー、相手との相性)を見せられたようで本当にうれしかったです。

ミンヒョク:そうですね。コンセプト自体もまるで双子のように見えてさらに良かったです。

――今夏、BTOB 4Uの「INSIDE」以来9ヶ月ぶりのカムバックを果たしましたが、いかがでしたか?

ウングァン:今回はBTOBの新しい姿を見せようということに集中したアルバムだったので、パフォーマンス的にも新しい試みをしました。また音楽的な部分でも多くの挑戦をしました。もちろん曲を聴いていただけると分かると思いますが、新しい面もあり、また自然に音楽がBTOB化して僕たちらしい曲をお見せできたと思うので、ワクワクして楽しい活動になりました。

ミンヒョク:僕は今回の活動がとても楽しかったです。新鮮なスタイルの曲もお見せしましたから。メンバーたちが軍生活を終えて戻ってきたら、BTOBらしいステージもお見せしながら、今回の活動のようなステージもお見せしたいと思いました。いろんな姿をお見せしたらMELODY(BTOBのファン)も喜んでくれるんじゃないかな? そんな思いを抱きながら楽しみ、感謝した活動でした。

――スペシャルアルバム「4U:OUTSIDE」についてご紹介ください。

ウングァン:今回のアルバムはとてもスペシャルなアルバムです。季節にもよく合う曲がたくさん収録されています。また、ミンヒョクがプロデュースした曲も3曲も入っているので、ミンヒョクに追加の説明をお願いしますね。ハハハ。

ミンヒョク:ハハ。BTOBが長い時間活動をしてきてリリースしたスペシャルアルバムが合計2枚です。そのうちの1つはメンバーの軍白期の始まりを知らせたアルバムでした。そして今回のスペシャルアルバムは、BTOBの軍白期の締めくくりを知らせるアルバムです。多くの方が待っていてくださっただけに、完全体になった後はさらに一生懸命頑張ります。その前にファンの皆さんに準備しておいてねという意味を込めた、そんなプレゼントのようなアルバムです。すごく癒やされる曲がたくさん収録されています。「BTOBはヒーリングドル(ヒーリング+アイドル)だったね」「こういうチームだったね」という部分を再び思い出させるような、そんなアルバムになると思います。

――タイトル曲「Outsider」の曲紹介もお願いします。

ミンヒョク:タイトル曲である「Outsider」は、BTOBにとっては馴染みがなく、不慣れとも言える曲でしたが、結果的にはBTOBらしくやり遂げた、そんな曲と言えます。セクシーなスタイルのネオパンク曲です。歌詞においても、最近は生きることが大変だ、辛いと感じる方が多いでしょう。そのような方が聴けば共感でき、また励ましにもなる曲です。

――「Outsider」がBTOBらしく完成したという意味についてもう少し聞きたいです。

ミンヒョク:メンバーたちの甘い声色が合わさって、そんな感じを受けました。BTOBらしい構成の特徴がよく生かされています。曲の流れを見ると、ボーカルとラップが登場する区間がはっきりと表れていて、僕たちの音楽の持つ特色が「Outsider」という新しい曲でも見えています。

――メンバーたちは誰が見ても“インサ(人気者)”のようですが、自分で“アウトサイダー(人と馴染めない人)”だと感じる瞬間もありましたか?

ミンヒョク:僕たちが“ビーグルドル(ビーグル犬のように活発でやんちゃな愛らしさがあること+アイドル)”として映っているのでインサだと思うかもしれませんが、メンバーたちはほとんどアッサ(アウトサイダー)です。プニエルは少し特殊なケースです(笑)。僕は芸能人の友達もほとんどいなくて、最近「KINGDOM : LEGENDARY WAR」を通じて親しくなった弟たちが少しできたくらいです(笑)。

ウングァン:僕もインドア派でいつもゲームばかりして、静かに過ごす方だから(笑)。

ミンヒョク:メンバー同士はとても親しくてうるさいですが、外では人見知りで、自分自身でインサだと感じたことはないです。

ウングァン:自尊心の高いアッサたちです(笑)。自尊心が高く、活発なアッサ? アッサたちの中では最も活発なスタイルだと思います。実は僕たちの歌ともぴったりなのが、歌詞の中にも「他人とは違う特別な存在」という内容が込められています。僕は誰よりも特別なアウトサイダーです(笑)。

――今回のアルバムも新たな試みが多かったということで、準備しながら苦労したようですね。

ウングァン:苦労というよりは、振り付けを覚えるのがとても大変でした。練習も本当にたくさんしました。「Show Your Love」の時も振り付けがありましたが、ディテールを合わせておらず、またダンサーの方々と一緒に僕たちがしばらくステージから抜ける部分もありました。

ミンヒョク:そうです。だけど今回の曲は完全に振り付けをしなければならなかったので、それを合わせて準備するのに体力的に少し苦労しました。

――「INSIDE」から「Outsider」へ移行する中で変わった点もありますか?

ミンヒョク:その間にサバイバルプログラムを経験したので、本当にたくさん学んだと思います。現実的に音楽を見つめるきっかけもできました。BTOBがいつも願っているのがMELODYと一緒に長く活動したいということです。そのためにはこうしなければならかったし、僕たちが上手にできることを手に入れなければいけなかったので、そのような部分を再び整理するきっかけになったと思います。

ウングァン:僕もその期間中「KINGDOM:LEGENDARY WAR」に出演しながらパフォーマンスに対する視野が広くなったと思います。また音楽的なトレンドについてもたくさん学びました。

――「KINGDOM」の後のアルバムのため、人々がBTOBにかける期待も大きかったと思いますが、皆さんも今回のアルバムの成果に期待していましたか?

ミンヒョク:今回の活動を通じて得たかったイメージや僕たちを見つめる様々な視線が生まれたら嬉しいという考えをたくさん持っていましたが、今回の活動を起点に「ミットゥッビ(信じて聴くBTOB)」から「ミッポトゥッビ(信じて見て聴くBTOB)」という修飾語も得たんです。“信じて聴くBTOB”から見る楽しさまでプレゼントできる活動になったようで嬉しいです。

ウングァン:音源の成績が目標ではなく、リーダーとしてチームが長い間一緒にしてほしい気持ちが大きいんです。チームが長く続くにはいつも成長しなければならないし、挑戦がなければなりません。そんな目標のように今回の活動は、BTOBに換気になる時間であり、意味が大きい活動でした。

――新たなファンも増えましたか?

ミンヒョク:BTOBを新たに見ていただく方が多くなりました。たまにファンの反応を見ると、「I'll be your man」で活動する時にファンになった方々や、「MOVIE」で活動する時にファンになった方もいます。「ダンス歌手だと思ったのにバラードばかりだった」と思っていた方には、今回の活動がプレゼントになったのではないかと思います。ハハ。ファンの方々と対面できないので完璧に体感することはできませんが、それでも良い反応はあるようです。

ウングァン:ヒョンシクとソンジェが除隊して6人で活動をするようになれば、最初は慣れないかもというファンたちの話もあったんですよ。ハハ。4人で活動する時にMELODYになった方は、2人のメンバーを初めて見ることになるじゃないですか。そんな話も出てきました。面白いですよね。

――タイトル曲を除いて、それぞれお気に入りの曲はありますか?

ミンヒョク:僕のお気に入りの曲は「Show And Prove」です。僕の歌に対する誇りを大きく感じる方ではありませんが、「Show And Prove」に対する誇りは大きいです。まだ存在していなかった音楽のような感じです。K-POPにはなかった曲のようだとよく思います。それに、メンバーたちが完璧に表現してくれて、本当に好きな曲です。

ウングァン:僕は「DREAMER」が好きです。曲を聴くと本当に頑張り、気持ちもまた思い出させてくれるそんな曲みたいです。反応も良かったです。

ミンヒョク:「DREAMER」は僕たちの世代だけでなく、上の世代の方々も聴いてくださって、曲がとても良いしありがたいというそんな意見をいただきました。爽やかな曲ですが歌詞を噛み砕いたら泣くこともある、そんな気持ちがします。

――ミュージックビデオもすごく楽しくて面白いですよね。撮影現場で思い出に残っているエピソードはありますか?

ウングァン:僕はゾンビの扮装をしましたが、とても面白かったです。その時映画「新感染 ファイナルエクスプレス」でゾンビ役を演じた俳優の方たちと一緒に撮影したんですが、ディテールにとても気を使っているのを見てすごいという考えしか浮かびませんでした。メイクを落とすのが残念だと思うほど良かった撮影でした。

――「KINGDOM」出演について、ミンヒョクさんが出演したいと言ってメンバーを説得したと聞きました。どのように説得したのですか?

ミンヒョク:これまで放送された「KINGDOM」シリーズ(「QUEENDOM」シリーズ)をすべて見ました。出演したグループを見て、たくさん刺激を受けました。僕たちにとって、二度と無いチャンスだと思いました。実は、僕も含めメンバー全員が結果や順位にこだわらず、ステージに末永く立ちたいと思っているのですが、これが皮肉にもステージに長く立つには1位を取るなどの成績を残していた方が、末永くステージに立てるグループになれるんです。

“メンバー間で楽しく音楽をしたい”という理由一つだけなら、必ずしも歌手になる必要はないと思います。でも、僕たちはMELODYから末永く愛されたいですし、僕たちの歌をより多くの方に聴いてほしいです。なので、そのような影響力を持つグループになりたいと思いました。軍白期は男性アイドルにとっては致命的かもしれませんし、時間が過ぎても今までと同じようにやっていたら成長できないと思います。新たに考えさせられる番組になりそうだったので、メンバーたちを一生懸命説得しました。

――「KINGDOM」に出演してみていかがでしたか?

ウングァン:とても良かったです。楽しくて貴重な時間で、空から降ってきたプレゼントのように良い機会になったと思います。実際、この番組に出演しなかったら、僕たちがどのように、どのようなきっかけで成長できていただろうかと疑問でもあります。刺激も多く、大切な時間でした。

――共演した後輩グループを通じて感じたことはありますか?

ミンヒョク:尊敬しています。あれだけのステージを披露をするために、どれほどの努力が必要だったのか、僕としては想像もできなかったです。それくらい、みんなが全身全霊を尽くしていると感じて、すごいなと感じました。練習量も想像をはるかに越えていました。それを見て、僕たちBTOBも、時代の流れに合わせて挑戦し、努力できるのは何かを考えました。そのおかげで僕たちも一緒に成長することができたのだと思います。

――どのステージが一番難しかったですか?

ミンヒョク:僕は「Back Door」のステージが本当に難しかったです。

ウングァン:僕もです。

ミンヒョク:メンバー間でも、準備する過程で意見の対立が一番多かったです。

ウングァン:限られた時間の中で、編曲やステージの準備に関する部分を何度も議論して合わせようと、一番苦労しながら準備したと思います。

ミンヒョク:曲をアレンジして歌うので、他のグループの曲を借りて歌うからこそ、もっと上手な姿をお見せしなければならないという思いもあって、気を遣ったりもしました。それでも苦労した分、結果が良かったステージだったので、大変だったことはすべて忘れました。ハハ。

――今まで活動してきて、スランプを経験した時期はありませんでしたか?

ウングァン:チームとしては、新人時代にスランプを経験しました。僕たちが見せたい音楽性を披露したいという気持ちで、本当にたくさん悩みました。

――長い時間一緒にいるメンバーなので、お互いが一番頼りになる瞬間もありますよね?

ウングァン:これは、メンバーがそばに居なくなってから気付くんです。ハハ。軍隊に行ってきたら分かります。僕は除隊後にソロ活動をして、メンバーたちが1人、2人と帰ってくるから、とても良かったですよ。そばに居ないからこそ、大切さに気付くんだなと思いました(笑)。

ミンヒョク:すごく同意します。ハハ。ステージ上での心強さが違います。ステージに立つ度に、メンバーたちが本当に誇らしく感じます。でも、1人で活動する時は頼りにする人が違うので、メンバーたちがそばに居てくれると、すごく頼りになります。

――BTOBを説明する最も簡単な単語を1つ挙げてください。

ミンヒョク:「実の兄弟」ですかね? もう本当に家族みたいです。家族はお互いにとって一番近い存在だけど、疎かにする時もあれば、またある日は一緒に居るのに一言も言葉を交わさない日もありますよね。だからといって、愛していないわけではありません。メンバーたちもそういう存在です。家族のように楽で、お互いを頼っています。

――来年の10周年には、メンバー6人が一緒に集まれますよね?

ウングァン:軍白期の始まりから、メンバーたちがみんな考えてきたことです。いつになったら僕たちメンバーが集まれるのか、いざ集まったらどのように活動をするのか、そういう話を交わして、その時がいつ来るかと心待ちにしていたのですが、その時間がついに来ますね。

――長い間一緒に居てくれたMELODYに一言お願いします。

ウングァン:ファンとも家族のような関係になったと思います。いつも感謝しており、大切な人たちです。

ミンヒョク:メンバーはそばに居なくなってから大切さに気付きますが、MELODYはいつもそばにいてくれるからこそ、その大切さに感謝しています。以前、あるファンが「ファンと歌手は一方通行の関係のようだ」と言っているのを見ましたが、僕はその言葉を見て悲しかったです。もちろんそうかもしれませんが、僕はMELODYがそのように感じないよう、もっと愛を表現しないといけないなと思いました。

ウングァン:MELODYが居なければ、僕たちもこうして生きてはいられません。いつか「BTOBのファンであることが誇りだ」と言ってもらえるように頑張りたいです。すでに、少しは誇りに思っていると考えています(笑)。今もずっとその気持ちは変わらずに生きているので、一緒に突き進んでほしいです。

記者 : パク・スンヒョン