韓国映画の巨匠イ・テウォンさん、闘病の末に昨日(10/24)死去…計36本の作品で数々の賞を受賞も

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写真=映画「風の丘を越えて 西便制」公式ポスター
韓国映画の巨匠と呼ばれるイ・テウォンさんが死去した。

イ・テウォンさんは昨年7月に脳出血で倒れた後、病院で治療に専念してきたが、昨日(24日)ソウル新村(シンチョン)セブランス病院でこの世を去った。享年83歳。

遺体安置所は新村セブランス3号室に設けられている。出棺は明日(26日)午前7時に行われる。

イ・テウォンさんは1983年にテフン映画社を立ち上げ、これまでに計36本の映画を制作した。「膝と膝の間」をはじめ「下流人生~愛こそすべて~」「於宇同」「桑の葉」「わが青春の甘き日々」「将軍の息子」「競馬場へ行く道」「華厳経」「風の丘を越えて 西便制」「太白山脈」「祝祭」「世紀末」「春香伝」「酔画仙」などを制作し、1980~2000年代の韓国映画の復興を導いた。

彼が制作した「波羅羯諦 ハラギャティ」は、「モスクワ国際映画祭」で主演女優賞を受賞した。「風の丘を越えて 西便制」は韓国映画としては初めてソウルで観客動員数100万人を突破した作品であり、「上海国際映画祭」で監督賞、主演女優賞を受賞した。

「華厳経」は「ベルリン国際映画祭」で銀熊賞を受賞した。「春香伝」は韓国映画としては初めて「カンヌ国際映画祭」の長編コンペティション部門に招待される栄誉を手にした。「酔画仙」は韓国映画としては初めて「カンヌ国際映画祭」で監督賞を受賞。彼は韓国映画の存在感を国際レベルまで引き上げた人物として評価されている。

生前、イ・テウォンさんは韓国ならではの情緒と伝統を題材にした作品にこだわり、映画を制作してきた。テフン映画社の代表としてだけでなく、韓国映画の巨匠として活躍した。

このような貢献を認められ、1993年に玉冠文化勲章を、2003年に銀冠文化勲章を受賞した。1988年には韓国映画評論家協会の特別制作者賞を受賞し、1994年に「大鐘賞映画祭」で映画発展功労賞、2003年に「百想芸術大賞」で特別賞を受賞した。

記者 : ファン・ヘジン