ハン・ソヒ、Netflix「マイネーム」で大胆なイメージチェンジに成功…意見の分かれたベッドシーンに言及も

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=Netflix
女優のハン・ソヒが、「マイネーム:偽りと復讐」に出演し、役者としてまた一歩成長した。

10月15日に公開されたNetflixオリジナルシリーズ「マイネーム:偽りと復讐」で、全世界の視聴者を魅了したハン・ソヒが、オンラインインタビューでドラマについて語った。

「マイネーム:偽りと復讐」は、父親を殺した犯人を探すために組織に入ったジウ(ハン・ソヒ)が、新しい名前で警察に潜入した後に直面する冷酷な真実と復讐を描くNetflixシリーズだ。同作は、10月に韓国で開催された「第26回釜山(プサン)国際映画祭」の公式招待作に選ばれた。「犬とオオカミの時間」、Netflix「人間レッスン」を手掛けたキム・ジンミン監督がメガホンを取った。

ハン・ソヒは「マイネーム:偽りと復讐」で初めてアクションに挑戦。これまで見たことのない大胆なイメージチェンジを図り、話題となった。ドラマ「夫婦の世界」「わかっていても」などで大衆を魅了した彼女が、強烈なイメージ変身を図り、演技の幅を広げた。

彼女が務めたジウは、復讐のために組織に入る人物で、獣たちの世界で生き残るために絶えず自分を鍛えている。ムジン(パク・ヒスン)の提案により自身の名前を捨て、“オ・ヘジン”という新しい名前で警察に潜入。父の死にまつわる秘密を探るために奮闘する。ジウは毎回冷酷な真実に向き合うことになるが、ハン・ソヒは強烈なアクションはもちろん、ジウの揺れる感情の変化を繊細に表現した。また、役作りのために体重を10g増量するなど、格別な情熱を注いだ。

ハン・ソヒは「『マイネーム:偽りと復讐』の撮影が終わってから1年が過ぎました。ついに公開することになりましたが、まるで今撮影しているかのように気持ちが落ち着かず、日常生活ができないくらいです。あの時の苦労した記憶が次々と思い出され、嬉しくもあり、緊張もしながら過ごしています」と心境を語った。

続いて「マイネーム:偽りと復讐」がNetflix TV SHOW部門の世界ランキングで3位を記録したことに対し「『イカゲーム』で韓国ドラマが注目されるきっかけになったのは明らかです。今は本当にOTT(オンライン動画ストリーミングプラットフォーム)時代が到来したという気もするし、不思議な感じがします」と感想を語った。

出演を決心した理由については、「実は全く運動を知らない人でした。でも、『マイネーム:偽りと復讐』はアクションジャンルに限らず、私が常にやりたいと思っていた、女性1人で主体的に物語を引っ張っていく敍事と結びついた台本でしたので、惹かれました。また、ノワール物は好きなジャンルの一つでもあります」と明かした。

特に彼女は「『マイ・ネーム:偽りと復讐』を通じてこれまで演技をしながら感じてきた感情の中で、最大の快楽を感じました。歯を食いしばって挑戦したというよりは、楽しみながら撮影に臨みました。一度何かにはまると、どんな困難も恐れず前に進む私の性格が作品に良く反映されたと思います」と強調した。

代役なしにアクションを見事に披露したハン・ソヒ。これについて彼女は「撮影に入る前、3~4ヶ月ほど月曜から金曜日まで毎日のようにアクションスクールに通いました。いくら私が努力しても、一連のアクションを1人でできるわけがないことは分かっていたので、たくさんの時間を投資しました。そうしてアクションシーンをすべてやりこなすことができました」と話した。

彼女は「アクションは長い間たくさん練習してきましたので、撮影直前にはプレッシャーを感じませんでした。ただ、皆が怪我せずに無事に終わることを祈りました」とつけ加えた。

全てのエネルギーを注ぎ込んだだけに、シーズン2に対する質問に彼女は「シーズン2をすることになったら、死ぬと思います。何を見せたらいいのか、超能力でも使わないといけないような気がしますね」と吐露し、笑いを誘った。

体重を10kg増量したことでも話題を集めたハン・ソヒは「前作『夫婦の世界』を撮影する当時の体重が44~45kgでしたが、アクションをしてから食べる量が増えて53~54kgになっていました。それだけたくさん食べていたので持ちこたえることができたと思います」と話した。

彼女は「手を切ったり、皮がむけたり、あざができたり、そういうことは大したことではありません。代役の方々も同じように怪我していました」とし、情熱をうかがわせた。

共演者のパク・ヒスン、アン・ボヒョンらとは強いチームワークを誇った。ハン・ソヒは「私一人が女性なので、仲間はずれにされるのではないかと実は心配していましたが、全くそういうことはなく、皆よく気遣ってくれました。『鷲五兄弟(科学忍者隊ガッチャマン)』のような感じでした。イ・ハクジュさんは実の兄、チャン・リュルさんは従兄、アン・ボヒョンさんは近所の友達、ムジンさん(パク・ヒスン)は『鷲五兄弟』の大将、中心のような存在でした。撮影をしながら本当に親しくなりました。私の人生において定期的に会うべき人たちです」と愛情を示した。

それだけでなく、劇中のピルド役のアン・ボヒョンとのベッドシーンをめぐり、視聴者の意見が分かれ、唐突だという意見もあった。これについてハン・ソヒは「ベッドシーンは撮影中に話を聞きましたが、最初は私も『大丈夫かな?』と思いました。ジウははっきりした目的があったので、これを邪魔するような要素になるのではないかという気がしました。しかし、監督や脚本家と話をした結果、考えてみればこのベッドシーン自体はジウが唯一人間の感情を初めて受け入れたシーンだと解釈するようになりました」と伝えた。

続いてハン・ソヒは「ピルドとジウが愛し、愛情があってこういう場面が誕生したというよりは、ジウが初めて人間らしくなった瞬間だったと思います。最後にジウが『人間らしく生きたかった』というセリフを言いますが、そう思わせる装置であるだけで、彼女の復讐、信念を崩すようなシーンではなかったと思います」と説明した。

彼女は女優のチョン・ジヒョンの後に続くスターとして注目を浴びていることについて「“ポスト チョン・ジヒョン”という修飾語はどんでもない評価です」と驚き、謙遜した。

それと共に「実は、私はまだ自分自身が誰なのかも分かりません。誰かについていくよりも、自我から形成されるべきではないかと思い、自分の道を歩んでいます。女優としてある程度の地位を築き、大衆にも認められるようになってこそ、先輩たちの道を進んでいける力が生まれるのではないかと思います」と語った。

特に彼女は「カーテンを取りはらった姿で皆さんに近づいていきたいです。それが演技であれ、自分の姿であれ、文章であれ、ファンとのコミュニケーションであれ、そのようなものが積み重なり、もっとうまくなりたいと思います。堂々と生きていきたいです」と自身の考えを語った。

そして「ファンにも“外見はただの抜け殻”という表現をよく使っていました。だからといってわざと変わった姿を見せるのではなく、さまざまな姿をお見せしたいと思いました。少しくらいキレイではなくても、私の新しい姿、私だけが知っている姿も共有したいです。だから『マイネーム:偽りと復讐』を通じて『ハン・ソヒらしくない』という評価を受けた時が一番嬉しかったです。何か私の可能性をわずかでありながらも見つけた部分があります。『皆さん、私はこういう事もできるので、これからもずっと見守ってください』と言いたくなって、良い意味での欲に変わっていっています。さらに多様なジャンルの作品に挑戦してみたいと思うきっかけになりました」と率直に語った。

さらに彼女は「私のエネルギー源は自分を崖っぷちに追い込むことです。私が本気なら、最善を尽くしてやれば、大衆に通じるのではないかと思います」と堂々と明かした。

記者 : キム・ナラ