K-POP第4世代アイドルの時代が到来!ENHYPENからaespaまで、ブームを牽引するグループは

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写真=SMエンターテインメント、BELIFT LAB

次世代アイドルが続々と誕生し、注目を集めている。H.O.T.とFin.K.L、S.E.S.などが牽引した第1世代、東方神起やBIGBANG、少女時代らが率いた第2世代、BTS(防弾少年団)、EXO、BLACKPINK、TWICEなどが中心となった第3世代を経て、“第4世代アイドル”の時代が幕を開けた。さらに堅固で勇壮になった世界観、優れた自主制作能力、MZ世代(ミレニアル世代+Z世代)と海外ファンを狙ってニューメディアを積極的に活用する賢さまで。先輩グループが築いてきた成功の方式を吸収し、世界中のファンを魅了している“第4世代を代表するアイドル”をまとめてみた。

Stray Kids

写真=「@star1」
定型化した枠から脱し、自分たちだけの領域を構築するという抱負を叫びながら登場したStray Kidsが、韓国だけでなく全世界を揺るがしている。米・ビルボード「ワールドデジタルソングセールス」チャート1位、Mnet「KINGDOM:LEGENDARY WAR」最終優勝、JYPが制作したアルバムの中で初のミリオンセラーの記録まで。これでまだデビュー3年のアイドルなのかと思うほど、驚くべき記録を打ち立ててきたStray Kids。ダンスやボーカルの実力が優れたメンバー、音楽制作者まで集まった“自主制作アイドル”だからこそ可能な成果だ。彼らの自主制作能力は、他の追随を許さない。グループ内のプロデュースライン(3RACHA)であるバンチャンとチャンビン、ハンが中心となり、音楽制作を行う。

さらに、ボーカルラインの“CDを飲み込んだような”優れたライブの実力と、ダンスラインのダイナミックなパフォーマンスが加わり、アベンジャーズ級の実力派アイドルであることを証明している。特に最近発売した2ndフルアルバムのタイトル曲「ソリクン」は、彼らならではの強みをすべて込めた楽曲だ。伝統音楽の雄大なサウンドとパンソリ (韓国の民族芸能:歌い手と太鼓の伴奏者の二人だけで演じる、身振りを伴った一種の語り物)をしているような歌詞、ユニークなチュイムセ(パンソリの囃子詞)、目が離せない華やかなパフォーマンスまで。より一層強くなって戻ってきた彼らが韓国の“辛い味”を全世界に披露している。彼らを見ているとK-POPをもっと愛するようになる。Stray Kidsの全盛期は今始まったばかりだ。


TOMORROW X TOGETHER

デビューした頃から「クムスジョ(黄金のスプーンと箸、裕福な家に生まれたこと)」と呼ばれた少年たちだ。一部では「ダイヤモンドのスプーン」とも呼ばれた。BTSの弟グループという重いタイトルを持って出発したが、実力で正面から向かい、認められて着実に成長してきた。パワフルなカル群舞(体を曲げる角度から指先まで完璧な刃物のように合わせるダンス)としっかりした歌唱力は基本。シンセポップ、ディスコポップなど多彩なジャンルを自由に行き来する実力はもちろん、10代の現実を代弁する感情とメッセージを自身たちだけのスタイルで表現し、MZ世代のファンに支持された。完成度の高いアルバムや華やかなパフォーマンス、正直なストーリーテリングまで、3拍子そろったTOMORROW X TOGETHERは、カムバックする度に各音楽ランキングで1位を獲得してきた。

長期間「ビルボード200」にランクインし、「The Late Late Show with James Corden(レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン)」「グッド・モーニング・アメリカ」などアメリカの人気番組にも出演し、全世界で存在感を放っている。“第4世代グループ”という枠を超え、韓国トップのボーイズグループへ向かい成長を続けているTOMORROW X TOGETHER。“MZ世代のイットボーイ”と呼ばれるようになった彼らは、今に安住せず、また別の明日に向かって休まず走っている。TOMORROW X TOGETHERの限りない未来に注目だ。


ENHYPEN

昨年デビューしたボーイズグループの中で存在感を放つグループは断然ENHYPENだ。CJ ENMとHYBEがタッグを組んで制作したボーイズグループとして、登場前から話題になった彼らは、デビューアルバムから初動28万枚という売り上げを記録し、“怪物新人”の誕生を予告した。しかし、これは始まりに過ぎなかった。昨年デビューしたグループのアルバムの中で最高の売上、デビュー2ヶ月で新人賞4冠、デビュー6ヶ月でハーフミリオンセラーを達成するなど、驚くべき成果をおさめ、大ブレイクした。

デビューから大きな関心を集めただけに、ENHYPENが“第4世代のホットアイコン”に浮上するのはすでに予見されたものだった。正式デビューからまだ1年もたたない新人グループが、たった2枚のアルバムだけで、K-POPファンをブラックホールのように吸い込み、恐ろしいスピードで成長した。最近リリースされた1stフルアルバム「DIMENSION : DILEMMA」ではどのような輝かしい成果で全世界を驚かせるのか、さらに高く飛躍するENHYPENのこれからが注目される。


aespa

昨年11月、彗星のように登場したaespaは、SMが6年ぶりに披露したガールズグループで、デビュー前から世界中のK-POPファンから注目を浴びた。現実と仮想世界を結びつけたAIの世界観を前面に出し、さらに目を引いた。アバターを打ち出したやや実験的とも言える世界観だが、aespaはこの馴染みのないものを新鮮さに変えることに成功した。AIよりも非現実的なビジュアルと実力を誇るメンバーの組み合わせから、まさにサギケ(詐欺キャラクター:ありえないくらいカッコいい人)で構成されたグループだ。aespaはユニークな世界観、完成度の高いパフォーマンスを武器に、韓国ファンはもちろん、グローバルファンの心に浸透していった。

音源の人気も高い。デビューして1年も経たないうちにビルボードにランクインすると共に、「ㄷダンス」ブームを巻き起こした曲「Next Level」は、MelOnの24Hitsチャートで1位になった。ミュージックビデオの再生回数もすごい。デビュー曲「Black Mamba」は約51日、「Next Level」は約32日で再生回数が1億回を突破、最近リリースした「Savage」はさらに早いスピードで1億回を超えた。かつてない独創的な世界観を打ち立てて差別化に成功したaespa。K-POPの新世界を切り開き、第4世代アイドルの代表走者になった彼女たちの活躍に期待が高まっている。


ITZY

「第4世代を代表するガールズグループ」と呼ぶに値する。限りない成長を見せ、全世界のK-POPファンから愛されているITZY。栴檀は双葉より芳しという言葉のように、ITZYは初のシングル「DALLA DALLA」でデビューからたった2週間で音楽番組で1位を獲得し、ブームを巻き起こした。「ICY」「WANNABE」「Not Shy」などカムバックする度に各音楽ランキングで上位を総なめにし、人気を博した彼女たち。4月にリリースした4thミニアルバム「GUESS WHO」はビルボードのメインチャートである「ビルボード200」と「アーティスト100」にランクインする快挙を達成した。タイトル曲「マ.フィ.ア.In the morning」は音楽番組で5冠を達成し、韓国国内外のK-POPファンを魅了した。“ガールズグループ名家”と知られるJYP所属のグループの中でもITZYの存在感は抜群だ。

Wonder Girlsのレトロな感性とmiss Aのセクシーさ、TWICEの愛らしい姿など、先輩グループの魅力も受け継いだITZY。そしてメンバー全員が2000年代生まれで、MZ世代特有の率直かつ堂々とした姿を武器に“ティーンクラッシュ(ティーンエージャー+ガールクラッシュ) ”の魅力が何なのかをしっかり見せている。大胆かつストレートな歌詞、ボーイズグループ顔負けのカル群舞、パワフルなボーカルまで。彼女らの音楽はリスナーに毎回痛快なカタルシスを与える。ITZYが性別、年齢、国境を問わず愛されると同時に“MZ世代のワナビーアイコン”と呼ばれる理由だ。


STAYC

ビジュアル、ボーカル、パフォーマンスはもちろん、性格まで優しい“完成型ガールズグループ”STAYCの成長ぶりは尋常ではない。ブラック・アイド・ピルスンの第1号ガールズグループと知られている6人の少女たちが、恐ろしいスピードで音楽界を掌握している。昨年末にデビューしたにもかかわらず、初週で1万枚以上の売上を記録し、2020年にデビューした女性アーティストの中で、単一アルバムとして最も高い売上を記録した。“ククギダンス”ブームを巻き起こした2ndシングル「STAYDOM」は、初動3万5000枚を突破し、最近発売した1stミニアルバムは1日で4万枚以上を発売する快挙を達成した。世界的な知名度も高まりつつある。

米・グラミーが公開した「今知っておくべき韓国の注目アーティスト5」に、タイム誌が選定した「2021年に注目すべき新人グループ」にも選ばれ、海外でも存在感を発揮した。こうした成果は“全員センター”を自任するビジュアルと実力、賢い戦略のおかげだ。一つになったようなカル群舞を誇る中でも、メンバーごとにそれぞれ異なる魅力のダンスを披露し、人形のようなビジュアルにメインボーカル級の実力まで誇る。これにクセになる中毒性の強いブラック・アイド・ピルスン流の音楽が加わり、最高のグループとなった。明るく強いメッセージを伝え、“ティーン・フレッシュ”という独自のジャンルを構築しているSTAYC。デビューして1年も経っていないが、恐ろしい成長ぶりを見せている彼らの次の一歩が期待される。

記者 : ファン・ヨンド