ムン・ソリ「狂っていなければ」放送終了に名残惜しさも“長く務めた会社を辞めた気分”

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=C-JeSエンターテインメント
ムン・ソリがMBC水木ドラマ「狂っていなければ」に出演した感想を語った。

8月に韓国で放送が終了した本作で、ムン・ソリは根性のあるワーカホリックな人事チーム長のタン・ジャヨン役に扮し、後味の悪い人事係の宿命に耐える現実をディテールな表現で熱演して好評を得た。

――久しぶりにドラマ復帰を果たして多くの声援を受けましたが、放送が終了した感想は?

ムン・ソリ:実際に長く務めていた会社“ハンミョン電子”を辞めた気分ですね。昌原(チャンウォン)市でのオールロケだったので、地方で5ヶ月以上を共演者やスタッフたちと一緒に過ごしました。思い出もいっぱいあるので、別れることになって寂しいです。ありがたいことに視聴者の皆さんが楽しく視聴してくれて、反応も良かったので喜んで終えることができました。

――劇中でタン・ジャヨンは、役員になるために手段を選ばず猛烈に走ってきた人物ですが、キャラクターを演じながら、特別に準備して重点を置いた部分は?

ムン・ソリ:劇中でタン・ジャヨンは人事チーム長で、職員に辞職を勧めたり、ある意味では悪役となる人物でした。しかし、彼女も職場で自身が務めている役割に最善を尽くし、生き残るために頑張っています。ストーリーの流れ上、悪役の一人を担当しましたが、この人物の哀歓や感情を視聴者の皆さんにうまく伝えないとというのがあり、しっかり伝わるように努力しました。

――ご自身が思うタン・ジャヨンとはどんな人物でしたか? またキャラクターの一番の魅力は?

ムン・ソリ:言葉がとてもストレートでしっかり者のように見えますが、ある意味では本当に言うことをよく聞く人だと思います。長女であり良い娘で、会社でも上からのミッションを誰よりも完璧にこなす人物です。イメージとは違ってとても多くのものを受け入れて耐え、頑張って働いて一生懸命生きる人だったので、そんな姿がカッコよく感じられました。一方では、趣味もなく本当に仕事だけをしているタン・ジャヨンが可哀想でもありました。仕事をして誰よりも堂々としていますが、その裏の彼女の本音を視聴者の皆さんにも一緒に感じてほしかったです。

――デビュー後、初めてのオフィスドラマとして「狂っていなければ」を選んだ理由は?

ムン・ソリ:作品そのものが耐える人生に関するものだったので、「多くの人が共感でき、慰めになるだろう」と思い、あまり迷わずに選びました。

――視聴者の反応をチェックするほうですか? 印象に残っているコメントや反応はありましたか?

ムン・ソリ:撮影スケジュールもあるので毎回見ることはできませんでしたが、ときどきチェックしました。印象に残っているコメントは「タン・ジャヨンは顔からして、すでに人事チーム長だ」という反応です。酔っ払ってバンソク(チョン・ジェヨン)にキスしたシーンについては「これは本当に酔っ払っているみたい」という反応が面白かったですね。余談ですが、泥酔状態でのキスシーンのセリフである「線をちょっと越えます」という言葉が現場で一時流行ったこともありました。また、辞職を勧め、リストラが続いた時、「一人(韓国語でハンミョン)が残るまで首にするのか? だからハンミョン電子なのか?」という反応も記憶に残っています。

――撮影をしながら最もつらかった瞬間や、記憶に残っている瞬間は?

ムン・ソリ:ドラマのセット現場が昌原市内から多少離れている郊外だったのですが、現場に行く道に果樹園がとても多かったです。桃の花が咲く前に行ったのに、終わる頃には美味しそうな桃が実っていました。果樹園が本当に綺麗で、夕焼けの空も綺麗でした。仕事に行きながら素敵な風景が見れてとても嬉しかったです。また撮影の間、私の職場だった人事チームのオフィスが心に残っています。人事チームから追い出された時、もう入れないと思って悲しかったですね。

――会社員のスリルある物語で多くの視聴者の笑いをとり、共感を得ましたが、最も記憶に残っているシーンとセリフは?

ムン・ソリ:タン・ジャヨンは劇中で笑うシーンがほぼなかったですが、最後の撮影がバンストーンが公募展で1位を獲得し、職員がみんなで歓声を上げるシーンでした。最後に最も大きく笑ったと思います。また、人事チーム長としてリストラをするシーンが多かったですが、共演者たちが心から寂しがったりしました。特にアン・ネサン先輩と別れる時、先輩が本当に寂しがっていたので私が申し訳ないくらいでした。

――ハンミョン電子と職員たちは実在しているのではと思えるようなシーンが多かったですが、現場の雰囲気や共演者たちとの相性は?

ムン・ソリ:一緒に住んだチャ・チョンファさんとも親しくなり、人事チームのソ代理(イム・ヒョンス)、ケ社員(チョン・ヒジュ)とも人事チーム所属だったのでとても愛情があります。開発チームにはもともと親しかった先輩も多く、現場はいつも和気あいあいとしていて笑顔が溢れていました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、全員での会食はなかったので残念でした。そして、ハン・スンギ社長(チョ・ボクレ)が来るシーンがあると、本当の社長が来たかのようにみんな緊張して撮影をした思い出があります。ある日、チョ・ボクレさんが職員役の俳優たちに申し訳ないと言っていました。

また、チョン・ジェヨン先輩と撮影を全部終えて「お疲れ様」とメールを送ったのですが、最後のやりとりが「タン・ジャヨンさん、さようなら」「チェ・バンソクさん、さようなら」でした。キャラクターとの別れ、終わりなので心の片隅が悲しくなりました。毎日をその人物として生き、その時間が長かったので、いつの間にか集中しようと思わなくても私の中に溶け込んでいたようです。

――タン・ジャヨンはバンストーンカンパニーとの縁でCEOにまで出世しましたが、もしムン・ソリさんが実際にタン・ジャヨンだったなら、最後にどんな選択をしますか?

ムン・ソリ:100%確実にバンストーンに行き、ジャヨンと同じ選択をすると思います。タン・ジャヨンはCEOの座というよりは、創立メンバーとして技術の可能性だけを信じてバンストーンを選んだので、会社が成長する過程そのものに大きな達成感を得たと思います。

――最後に、ドラマのファンの皆さんに一言お願いします。

ムン・ソリ:この作品は東京五輪の中継で2週間放送休止になりましたが、放送休止後に視聴率が上がりました。その分、視聴者の皆さんが私たちのドラマを待ってくれていたと感じました。たくさん応援し、楽しく視聴していただき、感謝しています。次は「ソウル大作戦」という映画でご挨拶するので、期待して待っていてください。

記者 : キム・ミョンミ