「イカゲーム」出演のインド出身俳優アヌパム・トリパシ、大反響に感謝“予想できなかった…今後も韓国で演技をしたい”

OSEN |

写真=Netflix
大ヒット中の「イカゲーム」で、移住労働者アリ役を演じた俳優アヌパム・トリパシに作品の話を聞いた。

インド出身の俳優アヌパム・トリパシは、Netflixオリジナル「イカゲーム」でアリ役を熱演した。「イカゲーム」は、賞金456億ウォン(約43億円)をかけた謎のサバイバルゲームに参加した人々が、最後の勝者になるために命をかけて極限のゲームに挑戦するストーリーで、Netflixの配信地域83ヶ国すべてで1位になるなど、ブームを巻き起こしている。

劇中でアリは、コリアンドリームを夢見たが、夢を叶えるどころか心と体を酷使され、傷だらけになった人物を演じる。給料が支払われず抗議するも、その過程で大きな事故まで起こしてしまった。そして彼は、家族と一緒に何不自由なく暮らすために来た韓国で「イカゲーム」に参加する。そんなアリを表現したアヌパム・トリパシの演技が好評を博している。

アリを演じたアヌパム・トリパシは「祝福された気分です。アリがこんな反応を得るとは予想もしていませんでした。こんなに多くの方に歓迎されるとは思いませんでしたし、本当に嬉しいです。まず、家族全員が誇らしく思ってくれて幸せになっているので嬉しいですし、学校の先生や友達も自分のことのように喜んでくれる人が多く、さらに力が出ます。ありがとうございます」と喜んだ。

「イカゲーム」に出演する前、2014年に映画「国際市場で逢いましょう」で韓国デビューを果たした彼は、韓国に来る前も、2006年に演劇「スパルタクス」に出演するなど、デリーで約5年間俳優として活動した。「うちも、他の家族と同じように両親が演技を仕事にすることをたくさん心配していました」と言った彼は「勉強して良い大学に入って、良い会社に就職しなさいという話を耳にたこができるほど聞きました」と話した。

その後、ある友人から韓国芸術総合学校のAMA奨学生試験を提案され合格した後、親からも応援されたという。それから韓国に来て本格的に勉強したという彼にロールモデルを聞くと、シャー・ルク・カーン、イルファーン・カーンのようなバリウッドを代表する俳優からチャーリー・チャップリン、マーロン・ブランドなどハリウッドの大スターはもちろん、チェ・ミンシクと「イカゲーム」で共演したイ・ジョンジェなど、韓国映画界のスターにも言及した。

「イカゲーム」に合流する過程で、オーディションを3回も受けたという。彼は「昨年2月末にオーディションを受けました。オーディションが全部で3回だったと記憶しています。オーディションの雰囲気は良かったのですが、監督がアリという人物は大柄だと言っていたのに、僕は痩せている方なので少し心配でした。結果が出た瞬間、心の中でぴょんぴょんと踊りました。ずっと踊って友達にオーディションに合格したと言っているうちに1日があっという間に過ぎた記憶があります。本当に空に浮かんでいる気分でした」と伝えた。

彼は「台本をもらって人物研究のため分析をしましたが、この作品に圧倒されました。特に、韓国の伝統的な遊びを通じて生と死の境界が分かれ、一人ひとりの人物の多様な姿が見られるのが新鮮で興味深かったです」とし、「できるだけ誠実に、素直に臨もうと努力しました。そしてアリという人物を研究しながら新しいことを学び、より広い視野を持とうと思いました」と強調した。

母国語ではなく、韓国語で演技することは難しいという。アヌパム・トリパシは「母国語ではない言語で演技するのは確かに難しいです。演技を始めた日にアリが僕の頭の中に入ったのですが、撮影が終わるまでアリが抜け出した日はなかったです」と話した。ただ「難しいですが、僕は専攻が演技です。シェイクスピアをやる時は英語で演じますし、韓国に住む人を演技する時は韓国語で演技をします。そして逆に難しいところがあるからこそ、可能性というのも増えてくると思います」と断言した。

彼は「僕の韓国語は今も完璧な方ではないと思います。しかし、作品で必要なのは下手な韓国語ではなく、アリを表現するための演技です。そのため過去の自分と別の外国人を観察しながら、アリだけのイントネーションを探すために努力しました」と力を込めた。

また「難しかったですが、それと同じくらい面白かったです。僕が言語の面で難しいところがなかったら、アリという人物の葛藤やストーリーを表現することがもっと難しくなったかも知れないと思います。特に今回は、多くの大先輩が色々と指導してくれて、アリという人物により愛情を持って近付くことができました。本当に感謝しています」と語った。

実際にアヌパム・トリパシは「僕が演じたアリ、そしてその次はサンウ(パク・ヘス)に最も共感しました。そしてアリのようにギフン(イ・ジョンジェ)も家族のためゲームに参加しましたが、ギフンの話と、その過程での彼のセリフが印象深かったです」と作品に愛着を示した。

また彼は「多くの人に僕が俳優として知られるようになったことが嬉しかったです。『イカゲーム』は僕にとって忘れられない思い出になると思います」と語った。

最後にアヌパム・トリパシは「『イカゲーム』で多くの方が俳優としての僕ではなく、アリというキャラクターに心で接して、反応を見せてくれるのが本当に嬉しかったです。僕はキャラクターと視聴者がうまくコミュニケーションできるようにすることが俳優の目標だと思っているんです。したがって僕は、僕自身よりも僕が参加した作品と演技した役として記憶されたいです」と明かした。そして「僕は韓国語、ヒンディー語、英語の3ヶ国語ができます。3倍多い役に挑戦したいですし、今は韓国の映画界でより多くの役を演じたいと思ってます」とつけ加えた。

記者 : ヨン・フィソン