PENTAGON ユウトが明かす韓国生活 #K-POPでデビュー #休日の過ごし方 #韓国は第二の人生

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TWICEやNCT、PENTAGONなど、日本人メンバーが所属するK-POPグループも増え、韓国を中心にアジア、世界で活躍する日本人が増えている。そこで、Kstyleでは韓国で活躍する日本人にインタビューを敢行!

2016年10月10日にPENTAGONのメンバーとしてデビューしたユウトは、日本出身K-POPアーティストが今ほど多くない時代に海を渡って韓国でデビューした、いわば先駆け的存在。今回は韓国で活躍するアーティストであるユウトに、K-POPの世界に飛び込んだきっかけや、日本人として韓国で活躍したい人たちに向けたメッセージを聞いた。

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韓国でのデビューを目指したきっかけは?

――まず、韓国に初めて興味を持ったきっかけは何だったのでしょう?

ユウト:本当にぶっちゃけてしまうと、実は当時、お姉ちゃんがどこかの芸能事務所を受けてみたらと言ってくれたことが始まりだったんですよ。それは日本の事務所でもよかったんですけど、とりあえず何かしらのオーディションを受けて、芸能関係を目指してみれば、という話がまずあって。その時期ちょうどK-POPアーティストが日本でもデビューし始めたタイミングで、僕自身、K-POPにハマっていったというのがきっかけですね。

――お姉さんもまさか韓国に渡ることになるとは思ってもいなかったのでは。

ユウト:思っていなかったと思います。僕も日本のアーティストさんの動画を見て育ったので。でも、音楽というものにハマったのがK-POPからだったんですよね。そこから音楽に興味を持つようになりました。だからお姉ちゃん様様です。

――韓国に行くにあたって、ご家族からは何と言われましたか?

ユウト:お姉ちゃんは、そりゃあもうK-POPのアーティストになれるかもということで、めちゃめちゃ応援してくれましたね。でも両親とお爺ちゃんは反対でした。当時はまだ中学生でしたし、その頃はまだ今ほど日本から韓国に行ってる子があまりいなかったので。だから、本当に大丈夫なのか、あやしい話じゃないのかってすごく心配してたみたいです。本当にちゃんと生きていけるのか、というのもありましたし。K-POPのシステムも全然知らなかったので。そんな中で背中を押してくれたのがお姉ちゃんでした。

――韓国行った当初、一番大変だったことは?

ユウト:たくさんあるんですけど、本当に全部大変でした。インタビューされるのも韓国語ですし、ごはんを頼む時も、何の料理かもわからず頼んだりとか。日々の生活はずっと大変でしたね。

――韓国に行った当初は、韓国語はどのぐらいできたんですか?

ユウト:ハングルっていうのを初めて知った、それぐらいで行きました。今の子って韓国語をすごく知ってますよね。でも僕は、韓国ってバイバイする時に「アンニョンヒカセヨ」と「アンニョンヒケセヨ」の2つを使いこなせないといけないみたいな話を聞いていたので、それだけ覚えて行きました。やっぱり日本人として挨拶はちゃんとした方がいいなと思ったので。でも、なぜか別れの挨拶だけを覚えていったっていう(笑)。それ以外は全然、まったく知らなかったです。

――韓国のスタイルのほうが自分には合っているなと思うことはなんですか?

ユウト:焼き肉に行った時、肉は自分が率先して焼くようになりましたね。スタッフさんに肉を焼いてあげたり。気遣いというか、そういうのはメンバーから教わったことですね。
 

K-POPを目指す後輩へ「ポジティブな気持ちで」

――韓国で仲よくしている日本出身アーティストはいますか?

ユウト:韓国でデビューした日本人の子はみんな知ってますね。中でもNCTのユウタくんとは仲よくさせてもらってます。アイドル陸上大会で会った時、僕から連絡先を聞いて仲よくなりました。自分から連絡先を聞いたのはユウタくんが初めてでしたね。中国出身のK-POPアーティストだとチャイナラインというか、仲のいいグループみたいなのがあって、日本人も仲よくしなきゃダメじゃない? ってユウタくんと話してて、そこからだんだん繋がって、今ではすごく増えました。

――ユウトさんもユウタさんも、そういう時代を作った先駆け的な存在ですよね。

ユウト:全然作ってないですよ。僕たちの前にCROSS GENEのタクヤさんが先輩として先に韓国にいらっしゃってたし、KangNamさんもそうですね。そこからだんだん韓国で活躍する日本人の方が増えていったんじゃないかなと。

――日本からやってきて韓国で活躍しているアーティストで、共通していることはありますか?

ユウト:あんまりないですね。性格もみんなバラバラです。ユウタくんは僕と全然性格が違いますし。兄さんはめっちゃイケイケなんですよ。大阪出身だからですかね? たしかに関西出身の子たちはみんなワイワイしてて、積極的にコミュニケーションを取る子が多い印象ですね。それに比べると関東出身のタクヤさんや、ケンタくんとか僕みたいな人はおとなしめな人が多いんじゃないですかね。

――K-POPアイドルとして活躍したい! 韓国に行きたい! という子たちも今は多いと思いますが、「これをやっておきべき!」ということは?

ユウト:これ、よく言ってるんですけど、もし韓国に来る事を考えているなら、言語を先に勉強しちゃった方がいいです。いろんなことが遅れちゃうので。自分が韓国語を勉強してる間に他の子は違うことを勉強してるから、その分スタートが遅れちゃうんですよ。あとは、たとえ間違えても話すこと。僕は人見知りなのであんまり話さなかったんですよ。そのせいで韓国語がうまくなるのが遅れてしまって。なので、韓国語は日本で覚えていった方が絶対にいいと思います。ダンスはどうせ練習で10時間とか踊るので、その時に集中してやればいいですし。語学はあらかじめやっておけばたぶん問題はないと思います。言葉が話せれば全部補えるので。

――最近は歌手や俳優としてだけでなく、韓国で働いてみたいと思う人も増えています。実際に韓国での活動経験のある先輩として、若い人にアドバイスをするなら?

ユウト:CUBEエンタテイメントの近くにそば屋さんがあるんですよ。そこに行ってみたら全員日本人の従業員さんで、違う国で同じ国の人と出会うとめっちゃうれしくて、すごいフレンドリーになるんですよ。だから今、韓国に行こうとしてる人はたぶん不安な気持ちもあると思うんですけど、実際に行ってみると日本人の方もけっこういらっしゃって、あんまり孤独ではないよということは知っていただきたいです。楽しいことだらけですよ、本当に。飲み物ひとつでも日本とは違いますし、そういう一つひとつが楽しいんですよね。なので、ポジティブな感じで行ってみたらどうでしょうか。というか、たぶん行っといた方がいいと思います、韓国は。自分も反対を押し切って行ったんですけど(笑)。
 

韓国での休日「NCT ユウタくんと会ってます」

――韓国で大変だった時、何が心の支えになりましたか?

ユウト:小学校、中学校の時は仲いい友達がいたので、同級生の顔が頭に浮かびました。いまだに連絡取ってるんですけど、挫けそうになった時にその子たちを思い出してがんばってました。当時は忙しくておたがい連絡を取り合ってはいなかったんですけど、僕はデビューしていつか見返してやるぞ、みたいな感じでがんばってましたし、僕がデビューした時はすごく喜んでくれました。いまだに応援してくれてますね。久しぶりに会っても「大物になったな」って言ってくれるので、がんばってよかったなって(笑)。みんなも就職して、大人になって、すごいですよね。逆にみんなも自分がデビューしたのを聞いてがんばれたと言ってくれたので、おたがい刺激しあってたのかなって。どっちもがんばったということですよね。

――韓国での休日の過ごし方を教えてください。

ユウト:PENTAGONって自分たちで曲を作っているので、休日はほぼ楽曲制作しています。会社に機材がある部屋があって、休みの日にも会社に行ってますね。別に出勤しなくてもいいんですけど、機材があるから行った方が早いな、みたいな感じで。外で遊ぶより音楽やってる方が楽しいっていう人たちばかりなんですよ。外でワイワイするよりは、部屋にこもって曲作ってる、みたいな人たちです。僕は1人部屋で誰も入れずに、ずっとピアノとかギターを弾いて曲を作ってます。出かける日は、よくユウタくんと会ってます。ユウタくんはいつも日本に帰ってきた時にも電話をくれたり、仲よくさせてもらってます。

――2人で歩いていたらどちらもすぐわかると思いますよ。そういえば2人は名前も似てますよね。

ユウト:それで一瞬、名前を変えようかなと思ったんですよ。ユウがつく名前が多くて。だから海外の方に「日本人の男の子って名前にユウがつくんでしょ?」みたいな誤解をされたこともあるんですよ。ONFのU(ユー)くんもいますし、3人いたらけっこう多いですもんね。だから自分はけっこう(名字の)安達を主張しているんです(笑)。

――メンバーはユウトさんのことを何と呼んでるんですか?

ユウト:みんなユウトですね。ニックネーム的なもので言うと、たまにトトって言われたりします。響きがなんかかわいいですよね。キノとスタッフさんがたまに呼んでくれます。トトって呼んでください。(笑)

――韓国で活動されてきたユウトさんだからこそ言える韓国のいいところ、これだから韓国は面白い! と思えるところは何ですか?

ユウト:何でもストレートに言ってくれるところですかね。日本人の方ってオブラートに包んで言ってくれることが多いんですけど、韓国の方ってピンポイントで言ってくれるので、そこはわりと助かるなと思います。僕は正直に言ってくれたほうがうれしいですね。やる気が出るので。

――ストレートに言われたことを受け止めて、吸収したからこそ今のユウトさんがいるということですね。

ユウト:そうですね、そこで自分の意見を出そうとすると言い合いになっちゃうので、自分はもう全部聞くようにしています。吸収して、何がいけなかったのかを考えるように。メンバーではキノくらいしか言わないですね。ダンスはキノが一番うまいので。プライベートではフイさんが「ちゃんと挨拶をしろ」とか、リーダーとして言うべきことは言ってくれます。
 

韓国へ渡って今年で7年目「韓国は第二の人生」

――韓国でのこれまでの活動を振り返って一番印象に残っている出来事はなんですか?

ユウト:イェンアンくんは一緒に行けなかったんですけど、一番は2019年にやったワールドツアーですね。一生の思い出になりました。あの時は知らない国に行っても僕たちのファンがいるみたいな状態だったので、PENTAGONってすごく愛されてるグループなんだなと感じました。特にブラジルはすごく熱かったです。南米はあのフレンドリーな感じがすごくいいなと思いました。でも楽屋とステージの温度差がすごくて。風邪ひいてしまいそうなぐらい。ステージの上はとにかくすごい暑かったです。歓声もすごいんですよ。韓国語も覚えてくださってて、みんな一緒に歌ってくれて。あれはうれしかったですね。韓国語の歌詞を覚えてて歌ってくれたので、みなさんの歌が聞きたくて、メンバーも一瞬黙って聞き入ってて。ワールドツアーは本当にいい経験になりました。

――日本の公演で一番覚えているのは?

ユウト:ワールドツアーの最終日が大阪だったかな? たぶん日本だったんですけど、その時が一番、お客さんが入ってくれたんじゃないかっていうくらい人が多くて。結構な数の方が来てくれて、いまだに目に焼き付いてます。

――ユウトさんにとって韓国はどんな場所ですか?

ユウト:第二の人生ですね。韓国に行って今年で7年目になります。15歳で韓国に行ったので、このままずっと住んでいれば日本と同じぐらいの期間、韓国にいることになるので、新しいユウトとして生活できてる場所だと思います。韓国行ってから僕は性格が変わりました。小さい頃はやんちゃで、反抗期もあったけど、韓国に行ってからは親のありがたさを知って、あらためて過去の自分を見直して生活するようになりました。本当に行ってよかったですし、みなさんにも行ってほしいですね。韓国じゃなくてもいいんですけど。日本もいい国だけど、違う国のことも知って、またあらためて日本のよさを知るというのも素敵なことだと思うので。

――今、K-POPのグループに日本人メンバーが増えていることについてはどう思いますか?

ユウト:すごくうれしいですよ。自分もまだK-POPファンなので、デビューしたら日本人の子を見ちゃいますし。僕が韓国に行った時は、日本人はまだ珍しかったんですけど、今は日本人メンバーも増えてきていて、その中でどう打ち勝っていくのかがポイントになってくるんじゃないかと思います。特に今、韓国は世界を目指してるので、これから来る子たちにはがんばってほしいですね。



取材:尹 秀姫 / 撮影:前手秀紀

■ユウト出演情報
「PENTAGON ユウトのはじめてソロキャンプするンデ!」
2021年11月14日・28日(日)20:30~21:00 オンエア
出演者:ユウト(PENTAGON)、藤原倫己
2021年 Mnet Japan/ 全2話 / 各30分 / HD / 日本初放送

■関連サイト
・PENTAGON日本オフィシャルサイト:https://pentagonfan.com/
・ユウトInstagram:https://www.instagram.com/yuto_dachi/

記者 : Kstyle編集部