U-KISS出身キソプ「僕にとって脱退というよりは卒業だった…今もメンバーとは仲よく連絡しあってます」

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2019年にU-KISSを脱退し、ソロアーティストとしての道を選んだキソプ。その後、ファッションブランド「RDVZ(ランデヴー)」を立ち上げ、現在では人気ブランドに成長した。今年1月に除隊を迎えたキソプに今後の展望を聞いた。

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【PHOTO】U-KISS出身キソプ、日本で一番の思い出は「a-nation」出演“夢みたいなステージだった”

――最近はどのように過ごしていましたか?

キソプ:今年の1月に兵役が終わって、本当だったらファンのみなさんと直接お会いしたかったんですけど、コロナのせいでできなくて……。今は事業をやったり、ドラマにも出演しました。それ以外では最近、趣味ができました。ゴルフとボクシングですね。健康管理のためにはじめたんですが、ボクシングはたまに戦ったりしますよ。前は弱かったけど、ボクシングはじめてから8ヶ月くらい経つので、そこそこ強くなりました(笑)。

――コロナ禍になって1年半が経ちました。以前と今とで大きく変わったことは?

キソプ:一番変わったことは、自分の管理をするようになったこと。前は少し遅い時間でも友だちと飲みに行ったり、遊びに行くこともありましたが、最近はコロナが怖いし、僕ももう30代だからいろんなところが少しずつ痛いんですよ(笑)。若い頃はわからなかったけど、30歳を越えたあたりから少しずつ腰とか膝とかが痛くて、最近は肩がすごく痛いんですよね。だから自己管理をがんばっています。腹筋もまだ残ってますよ(笑)。以前より健康管理をちゃんとしてるから、今は前より元気なくらいです。

――最近、ドラマ「9+」の撮影をしているそうですが、どんなドラマですか?

キソプ:このドラマのテーマは臓器提供ですが、心温まるドラマです。SS501のヒョンジュンさんが演じたスンフンは、韓国ではとても有名な歌手だったんですけど、事故に遭って9人の子どもたちに臓器提供するんですね。その子どもたちは問題のある子たちだったんですけど、臓器提供を受けた後にアイドルとしてデビューして、それぞれ成長していくというストーリーです。僕はこのドラマでプロデューサーを演じています。元は韓国で有名な歌手兼プロデューサーで、ヒョンジュンさんが演じるスンフンさんとも知り合いで、スンフンさんが臓器提供した9人の子どもたちにも僕が作った曲でデビューする、という物語です。

――キソプさんは重要な役どころを演じていますが、演技してみてどうでした?

キソプ:やっぱり僕は演技は下手だなと思いました(苦笑)。僕は一応、韓国でデビューした時にシットコムに出演したことがあるんですけど、こんなに重要な役で演技をするのは本当に難しかったです。ステージで歌って踊るのはもう慣れていますが、台本をもらって、自分で考えて演技をするというのはまだ難しいところが多くて……。今回のドラマはかなり緊張しながら撮影しました。

――SS501のヒョンジュンさんとの共演はどうでしたか?

キソプ:ヒョンジュン先輩はU-KISSとして活動している時からの知り合いだし、そもそもキボムさん(元U-KISSののメンバー)のお兄さんだからその頃からお互いよく知ってました。今回、一緒にドラマで共演できてすごくびっくりしたけど、前よりもっと仲よくなりました。ヒョンジュンさんは何でも褒めてくれるんですよね。撮影中もモニターを見ながら「わあ、すごい。キソプ、かっこいい!」ってずっと褒めてくれたので、余計に緊張しました(笑)。

――キソプさんから見たヒョンジュンさんはいかがでした?

キソプ:すごく面白くて、ドラマ撮影の雰囲気をすごく明るくしてくれる人でした。U-KISSのスヒョンさんを見ている感じと似ています。やさしいし、スタッフさんを引っ張ってくれるような感じだったので、ヒョンジュンさんはさすがだな、すごいなと思って見てました。


「ファンからの日本語のメッセージが勉強に…」

――今年の4月にデジタル写真集が発売されました。反響は?

キソプ:すごくよかったです! この写真集は、僕にとって兵役が終わって初めてのスケジュールだったから、2年ぶりの活動でした。だからめちゃくちゃ緊張しながら準備しましたが、僕の努力がファンのみなさんの心にまで届いたと思います。本当にいっぱいよろこんでくれました。

――腹筋を披露していましたが、体作りはどのようにしましたか?

キソプ:僕はこれ!(と言ってスマホの待ち受けにしている、腹筋が見える画像を見せる)軍隊にいた2年間は運動もちゃんとできなくて、ダンスもしないからどんどん体がパンパンになってしまって、その頃は体重が72キロくらいあったんですよね。直接会って見る分にはまあよかったんですけど、カメラ越しに見ると実物以上にパンパンに見えるんですよ。こんな状態で写真集を撮るなんて、これはプロじゃないと思って、その時からボクシングをはじめて、ジムにも通いはじめて、努力しました。このコンセプトをみなさんに見せたかったので、がんばりました。

――この肉体はどれくらいで作り上げたんですか?

キソプ:写真集の撮影は3月で、除隊が1月だったので、体を作るのにかけた時間は1ヶ月半くらいですね。その1ヶ月半で運動して、体重を72キロから62キロまで絞りました。がんばりました!

――写真集の発売当時、Kstyleの動画で日本語で挨拶されていました。久しぶりにも関わらず、相変わらず日本語が上手でびっくりしたというファンが多かったですが、日本語はどうやって維持していますか?

キソプ:今もそうですけど、日本語で会話ができる人が周りにいないんですよ。だから、本当だったらもっとしゃべれるようになっていたかったんですけどね。今は日本で活動していた時よりは忘れちゃいましたけど、まだ同じように会話はできます。

――日本語の勉強はしてたんですか?

キソプ:勉強というより、ファンのみなさんからもらう日本語のメッセージが勉強になってるんだと思います。みなさんが書いてくれたひらがな、カタカナを読んだり、僕もたまにライブ配信をする時にファンの方とお話しするし。みなさんからのメッセージはちゃんと全部見ているので、それが勉強になっているんだと思います。みなさんと会話するためにも、もっと日本語がうまくなりたいんですよね。

――キソプさんといえば、2019年にファッションブランド「RDVZ」(ランデブー)を立ち上げていますが、どういう経緯でブランドをスタートすることになったんですか?

キソプ:元々ファッションには興味があったし、U-KISSのメンバーの中ではファッションセンスが一番いいっていつも言われてたから(笑)、自分が好きな服を作って、それをベースにしたブランドを作りたいなと思ったのがきっかけです。ブランド名は、宇宙船がドッキングすることを“ランデブー”ということに由来していて、宇宙くらい大きく成長するぞという抱負を込めて名付けました。ブランドを始める前はすごく心配だったし、プレッシャーもあったんですよ。有名なブランドはもうたくさんあるし、僕のブランドがちゃんとやっていけるか、本当に心配でしたが、今はその時より少しは知られるようになって、ちょっとだけ楽になりましたね(笑)。


「僕としては脱退より卒業というほうがイメージが近い」

――3年前にU-KISSを脱退しました。メンバーとは当時どんな話をしましたか?

キソプ:これ、ずっと言いたかったんですけど。僕は、脱退したんじゃないんですよ! 脱退じゃなくて、ただ契約満了を迎えただけなんです。これは本当にみなさんに誤解してほしくないところなんですが、韓国では脱退という形でニュースに出てしまったので、僕のことをよく知らない人はメンバーとケンカしたのかな? と思う人もいたと思うんですよね。僕としては脱退というよりは卒業というほうが、イメージが近くてメンバーもみんな僕のことを拍手で送り出してくれました。「10年間、お疲れ様」って。長い契約が終わって、これからはキソプがやりたい道を応援するよと言ってもらいました。

――今もU-KISSのメンバーとはやり取りをしてますか?

キソプ:昨日もメンバーたちと一緒にいました(笑)。メンバーたちとは今もカカオトークしてますよ。ケビン、スヒョン、フン、ジュン、僕とで今もよく話してるし、例えばドラマ撮影するよ、ミュージカルに出るよ、という時はみんながここにお祝いのメッセージを残すんです。今もすごく仲いいし、めっちゃやりとりしてます。

――U-KISSを卒業して個人で活動するようになって、一番変わったことは?

キソプ:さびしいですね。僕はU-KISSの中でも一番、さびしがり屋だったから。ひとりで活動していると、メンバーと一緒に活動していた時のことを思い出すんですよね。そうすると、ひとりはやっぱりさびしいなって。でも、いいところもありますよ。メンバーと一緒にいた時は他のみんなが助けてくれていたけど、今は僕ひとりだから、逆にこういうインタビューでも僕だけに集中してもらえるというか。僕ががんばれば、がんばった分だけもっと大きくなって返ってくるのを感じます。

――U-KISSは先日、デビュー13周年を迎えました。U-KISS時代を振り返ってみて思い出すことはなんですか?

キソプ:一番思い出に残っているのは、やっぱり一番初めてのステージに立った時ですね。僕は「M COUNTDOWN」でデビューしたんですよ。「Man Man Ha Ni」の時ですね。僕はあの日が人生で一番緊張したし、そしていっぱい怒られました(笑)。U-KISSは「Man Man Ha Ni」で人気になったから、この曲がなかったら今のU-KISSはなかったと思います。この曲がヒットしたから今も続いていると思うので。

――13周年を迎えたU-KISSにお祝いの言葉をお願いします。

キソプ:このままずっと笑顔で、活動は一旦休止しますが、これからの活動もすごくハッピーな思い出になってほしいということを伝えたいです。

――昨年、スヒョンさんは「文明特急」という番組で“OPPA”として韓国で大人気になりました。その番組ではまた旧メンバーも集めてU-KISSをやりたいと話していましたが、もしそれが実現したらキソプさんは参加したいですか?

キソプ:もちろんです! というかそもそも僕もその「文明特急」に出演するつもりだったんですよ。でも僕は当時、入隊中だったのでできなくて……。昨日もみんなと話してたけど、その件についてはすごく前向きに話し合ってます。何かしらのイベントとか、コンサートとか、やりたいですね。

――U-KISSは日本でもたくさん活動をしていました。日本での思い出はありますか?

キソプ:本当にいっぱいあります。その中から一個だけ選ぶのは難しいんですけど……。いつもよく言っていたのは日本武道館での公演のことですよね。U-KISSにとって意味のある公演だったし、有名な場所だから。僕が今、挙げるなら、「a-nation」に出演したことですかね。あの時はこんなに大きな会場で、こんなにたくさんのファンが来て、コンサートというよりはフェスティバルみたいな感じがして、めっちゃ緊張しました。あれだけたくさんの人前で歌ったり踊ったりするのは経験がなかったし、失敗したらダメだと思うとすごくプレッシャーでしたね。今、振り返ってみたら、夢みたいなステージでした。

――「a-nation」で一番緊張していたメンバーは?

キソプ:たぶんスヒョンさんだと思います(笑)。スヒョンさんは結構、心が弱いです。意外に緊張しいですよね。僕はスヒョンさんよりは緊張はしなかったかな。でもスヒョンさんはメインボーカルだから、パートもいっぱいあるし、難しいところもいっぱいあるから、そのプレッシャーのせいでたぶん緊張してたんじゃないかと思います。

――U-KISSのメンバーにインタビューで「日本で何をしたいですか?」と聞くと、必ず「つけめんTETSUに行きたい!」という話になるんですが、キソプさんはどうですか?

キソプ:TETSUの渋谷店がなくなったというのは聞きました。でも僕は、TETSUに行けなくてもいいから、ただただ日本に行きたいです! 日本に行って弁当を食べたいです。僕は弁当が好きです(笑)。ココイチのカレーもしゃぶしゃぶもホルモンも全部食べたいし、ラーメンも食べたいし、日本に行ってウロウロしながらショッピングもしたいし、スタッフさんと一緒にダーツとかボウリングとかも卓球とかもやりたいし。日本ではメンバーとスタッフさんのおかげですごくハッピーに活動できたから、またその感じを感じたいです。スタッフさんもファンのみなさんもいるから、まず僕が日本に行って、みんなと会って、やりたいことを全部やりたいです!


日本での活動に期待「一緒に笑いながら過ごしたい」

――8月31日にキソプさんの新しいファンクラブ「T.O(ティオ)」がオープンしましたが、いかがですか?

キソプ:コロナでいろいろやりたいことができない状態が続きました。もともとファンクラブがオープンする時に僕も日本に行く予定だったんですよ。本当だったらコロナが落ち着いて、ファンクラブがオープンして、日本に行って活動しながらいろいろ撮影もする予定だったのに! 会社のスタッフさんと常にチャットルームで打ち合わせをして、日本でキソプがどんなことをしたらファンのみなさんに喜んでもらえるかを考えています。

――ファンクラブ名「T.O(ティオ)」の由来はなんですか?

キソプ:僕は今、31歳じゃないですか。サーティワンのThirtyの「T」とOneの「O」で「T.O(ティオ)」です。僕が31歳になって、みなさんとまた新しい思い出を作りたいということで、ファンクラブのオープン日も8月31日だったんですよ。発音もかわいいですよね、「T.Oのみなさん!」って早く言いたいです。

※最新情報はオフィシャルサイトをご確認ください。

――日本でやりたいことはありますか?

キソプ:ファンミーティングがやりたいですね。ファンの近くでトークしたり、イベントとしてファンのみなさんから質問をもらったり、みんなと一緒に笑いながら時間を過ごしたいです。僕はリモートは嫌い! リアルにみんなに会いたい! 来年は本当に期待しています。待っていて僕も死にそうです。ファンのみなさんも同じ気持ちだと思います。次はぜひ日本で会いましょう! でも今はできることをやるだけなので、インターネットを通じて日本のファンのみなさんにいろいろ発信していきたいです。韓国でもいろいろ準備しているので、そちらも期待していてください。よろしくお願いします!

――今後、やっていきたい活動はなんですか?

キソプ:やっぱり歌手だから、アルバムを出したいですね。ファンのみなさんにキソプの声の曲を届けられるような活動がしたいです。実はみなさんからよく聞かれるんですよ、「今も作詞、作曲してますか?」って。もちろん、今もたくさん作詞、作曲をしているし、いろんな曲を準備しているので、ファンのみなさんのために僕が作った、僕の声で歌った曲をプレゼントしたいです。

――日本にいるキソプさんのファンの皆さんにメッセージをお願い致します。

キソプ:真剣な話はあまりしたくないんですけど(笑)。今は状況がそんなによくないですよね。前は友だちと会ったり、どこかに出かけたりしてストレス発散ができたけど、最近はそれもできないし、ストレスもたくさんあると思います。でも、沈んでいる時があったらまた日が昇る時もあるんじゃないかと思うんですよね。バイオリズムみたいな感じで。また明るい日が来ることを信じて、その明るい日に僕と一緒に笑いながら思い出を作ってほしいです。だからみなさん、大変なことあるけど、その日を明るく待っていてね。元気を出して、僕と一緒にがんばって乗り越えましょう。



取材:尹 秀姫 / 撮影:SHIM KYUTAI

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記者 : Kstyle編集部