ソン・チャンウィ、映画「捜索者」出演への想いを明かす“軍隊での汚職や苦しみがなくなってほしい”

MYDAILY |

写真=YKメディアプラス
俳優のソン・チャンウィがスクリーンにカムバックした感想と、SBS「同床異夢2-君は僕の運命」に出演した心境などを明かした。

映画「捜索者」(監督:キム・ミンソプ)の主役を務めたソン・チャンウィは最近、オンラインで行われたインタビューを通じて、多様なエピソードを伝えた。

「捜索者」は、将校が謎の死を遂げた日、兵士が脱走し、立ち入り制限区域のDMZ(非武装地帯)に捜索作戦に行った隊員たちが、狂気に包まれたまま、謎の事件に出くわすミリタリースリラーだ。皆知っているが正確に知っている人は一人もない空間DMZを、事件が発生する中心地として設定し、未知の空間という特性を活用してスリリングに物語を描いた。

一人ずつ死んでいくDMZの捜索作戦は、スクリーンを通じて緊迫感溢れる雰囲気を伝える一方、一瞬も油断できない緊張感を与える。また、捜索作戦に参加することになった3人の小隊員を通じて、リアルな人間群像を描き、没入感を最大に引き上げた。

スクリーンとドラマ、舞台を行き来しながら精力的に活動してきた、デビュー19年目の“信頼できる俳優”ソン・チャンウィが、怪しさに気づいた調査官のカン・ソング大尉役を演じた。皆が避ける汚職事件を暴こうとする過程で、実権ににらまれるようになったカン・ソングは、ソン・チャンウィならではの真面目で優しい雰囲気と調和をなして、ストーリーへの没入度を高める。特に彼は、続々と事件が発生するDMZの真ん中で、恐れずに真実を明かそうとするキャラクターをより深まった演技で表現し、ベテラン俳優としての実力を見せた。

新型コロナウイルスの状況の中でも、無事に公開することができて嬉しいと伝えた彼は「久しぶりの映画出演です。撮影から公開まで無事に終えることができて、制作に関係してくださった皆さんに感謝しています」と伝えた。

出演を決めた理由については「台本をすらすらと読むことが出来ました。スクリーンで具現化されるというだけでも、魅了されそうだという確信がありました」とし「面白くて緊迫感溢れるシナリオが気に入りました。またキム監督との会話を通じて、作品への愛情と真心を感じることができました。キャスティングしてくださって感謝しています」と述べた。「カン・ソングが『捜索者』を引っ張っていくとは思いませんでした。軍隊の汚職に声を出す人物です。キム監督が『兵士たちにとって一番年上の兄ような存在になってほしい』と言ってくださいました」と語った。

軍隊で運転兵として服務したというソン・チャンウィは、「軍隊生活を思い出しました。3小隊員として新人俳優をキャスティングしたのが、作品の強みだと思います。実際の軍人を見ているような感覚でした」とし「最も近い認識番号の後任に一番申し訳なかったです。平和主義だったので、兵士たちにそんなにタッチしませんでした。部隊に100人しかいなかったので、楽と言えば楽で、不便だと言えば不便でした。家族のように過ごしました。今考えてみたら、楽しかった軍生活だったと思います」と軍生活を振り返ってみた。

今作は、映画「Rポイント」を連想させるミリタリースリラーだ。ソン・チャンウィは「『捜索者』は『捜索者』ならではの魅力があります」とし「映画を見て人間群像を思い出して、それについて考えてくれればと思っています。『Rポイント』では巨大な恐怖があったとしたら、『捜索者』には感性のポイントがあります」と違いについて説明した。

最近、妻のオ・ジヨンと「同床異夢2-君は僕の運命」で、甘い日常生活を披露したソン・チャンウィは、「家族を公開する番組だから迷いましたが、妻と一緒に出演しようと決心しました。娘のハユルへの関心に感謝しています。『同床異夢2-君は僕の運命』に出演したのももう1年前ですが、皆さんが以前より遠慮なく接してくださいます。出演して良かったです」と告白した。

続いて「バラエティ番組に関心は多いけれど、自信がありません。自信がないので、出演しない方がいいと思っています。ただ、リアルバラエティはできるかもと思いました。家族バラエティだから、責任を感じました。たくさん話そうと頑張ったけれど、こんなに口数が多いとは知らなかったと言われました。ハユルが褒められたら、嬉しいです。可愛いのは事実ですから」と笑顔を見せた。

また「家事によく参加するようになりました。これまではできていなかったです。妻の立場で考えるようにしています」と述べた。

最後にソン・チャンウィは「映画を準備する際、多くのスタッフと共に『ありきたりな言葉だけれど、真実はいつかは明かされる』と結論を出しました。悔しい状況に見舞われた皆さんにとって、小さな励ましになればと思います」とし「現在、軍隊で発生している痛みや汚職がなくなってほしいです」と願いを伝えた。映画「捜索者」は、韓国で9月29日に公開された。

記者 : ヤン・ユジン