Mnet「アイドル学校」投票操作をしたチーフプロデューサーの懲役刑に続き…CJ ENMに約300万円の課徴金

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写真=Mnet
視聴者からの投票結果を操作し、波紋を起こしたMnet「アイドル学校」の制作陣が懲役刑に続き、課徴金を課された。

10月8日、「アイドル学校」真相究明委員会によると、7日に開かれた第16回放送通信審議委員会・放送審議小委員会で、委員会は「アイドル学校」に対する最高水準の懲戒である課徴金を課した。

委員会は「アイドル学校の投票操作事件の犯行手口は『プロデュース』シリーズとは比べ物にならないほど悪質なもので、投票結果の操作の他にも出演者に対する対応などで残念な部分が多かった」と明らかにした。

続けて「無視されて当然の放送であるにもかかわらず当時、視聴者らは投票操作の状況を示す数値まで提示し、CJ ENMに異議を申し立てた。CJ ENMは同事件の被告人に対する使用者としての責任がある者だ。従って、投票操作疑惑の真相を迅速に把握し、その結果によって被告人を懲戒処分にし、今後同じことが繰り返されないよう再発防止対策を計画、および実践する責任と義務があるが、どれもまともに実践されていない」と説明した。

委員会は「CJ ENMは、一連の投票操作事件を『被告人による逸脱行為』と片付ける態度を貫いている。しかし、その裏では被告人に対して処罰の不服申立て書を提出し、それに相応する懲戒も進めていない。また、オーディション番組として備えなければならない最小限の公平性を保障するための構造的改善は未だに行われていない。CJ ENMは今からでもこの事件の被害者たちの立場を理解し、心から謝罪すると共に、被害復旧および活動支援策、責任者への適切な懲戒処分、実効性ある再発防止策を練ることを実行に移してほしい」と強調した。

最後に「遅ればせながらも『アイドル学校』に対する審議が行われ、それに伴う懲戒が決まったことは幸いなことだ。しかし、CJ EMNとこの事件の被告人に対し、課徴金2000~3000万ウォン(約200~300万円)がどれほどの影響力を持つかは疑問だ」と付け加えた。

「アイドル学校」の制作陣は2017年に放送された「アイドル学校」の投票結果を操作した疑い(業務妨害、詐欺などの疑い)で昨年、在宅起訴された。チーフプロデューサー(CP)は6月10日に開かれた第1審の判決公判で懲役1年を言い渡された。Mnetの元制作局長は1000万ウォン(約10万円)の罰金刑を言い渡された。

チーフプロデューサーの法定代理人は9月8日行われた控訴審の初公判で、実際に1位を獲得したが、デビュー組に入れなかった出演者イ・ヘインなど、被害者たちと合意中だとし、裁判部に善処を訴えた。投票操作の事実を認めながらも、業務妨害の容疑に対しては法的に争う余地があると主張した。

CJ ENMは「チーフプロデューサーが拘束中で事実確認が難しい」とし、裁判の結果が出た後、被害者を補償する手続きをすると主張している。

記者 : ファン・ヘジン