「イカゲーム」配信地域83ヶ国すべてで1位に!イ・ジョンジェ“シーズン2が出るならイ・ビョンホンと共演したい”

OSEN |

写真=Netflix
「イカゲーム」がNetflixが配信されている83ヶ国すべてで1位を記録した。

最近、オンライン中継を通じてNetflixオリジナルシリーズ「イカゲーム」の主演俳優イ・ジョンジェのインタビューが行われた。

「イカゲーム」は456億ウォン(約44億円)の賞金がかかった謎のサバイバルゲームに参加した人々が、勝者になるため命をかけて極限のゲームに挑戦する物語を描いている。

「天命の城」「怪しい彼女」「トガニ 幼き瞳の告発」などを演出したファン・ドンヒョク監督は、よく食べてよく生きるために作られた資本主義社会が、むしろ人間の本質と人間性を毀損するアイロニーに注目し、幼い頃の思い出の遊びを、極限の競争サバイバルゲームに変えて、劇的な対比を作り出した。

イ・ジョンジェは、人間味溢れるソン・ギフン役を務めた。昨年韓国で公開された映画「ただ悪より救いたまえ」以降、約1年ぶりに新しい作品でカムバックして、大胆なイメージチェンジを図った。

「イカゲーム」は、韓国コンテンツとしては初めてアメリカの今日のTOP10で1位を獲得し、Netflixが配信されている83ヶ国のうち、インドを除いた82ヶ国で1位を獲得したという(9月30日現在)。また本日(2日)、Netflixによると「イカゲーム」は、これまで一度も1位を記録していなかったインドでも1位を獲得した。これで「イカゲーム」はNetflixが配信されている全ての国で1位を記録した初の作品となった。

さらに世界的な映画批評サイトのロッテン・トマト(Rotten Tomatoes)で新鮮度指数100%を記録するなど、世界的なシンドロームを巻き起こし、最高の話題作になっている。

イ・ジョンジェは「『次の作品は何をすればいいだろう』と悩んでいたのですが、年を取ったら悪役と強いキャラクターばかり提案されました。近年の作品だと、劇中で何か緊張感を醸し出すキャラクターばかりオファーがありました」とし、「新しい姿を披露できないかと悩んでいたところ、監督からギフン役のオファーを受けました。日常で私たちがよく見かけるような男性の役をやってみたいと思ったんです」と、出演の理由を明かした。

絶大な反響に対する感想を聞くとイ・ジョンジェは「ネットを見て実感しています。たくさんの方々が写真をアップしているのも見ましたし、共演俳優たちがかつて撮影したものもアップしていました。今日も後輩から『先輩と一緒に撮ったこの写真、アップしてもいいですか?』と聞かれたのでいいよと言いました」と話した。

知人たちから祝福のメッセージと電話も絶えないという。「『イカゲーム』を見た視聴者もパロディーをして映像をアップしてくれました。そういうのが面白いです。僕たちよりずっとアイデアが多いと思いますね。最近新しい映画を撮影していますが、休憩時間にそれらを見ながら笑っています」と明かした。

イ・ジョンジェは“イケメンの代名詞”とされているが、今回の「イカゲーム」ではハンサムな顔を完全に消して登場した。

彼は「確かにイカになりましたね。知人たちから『帽子が似合わなさすぎる。よりによってなぜあの帽子をかぶったのか』と言われました。また、『帽子をかぶるのなら髪をきれいに中に入れてかぶればいいのに……それに服は一体何だ』といろいろな苦情を言われました(笑)。撮影前に衣装の室長と話し合ったのですが、本当に双門洞(サンムンドン)の半地下に住んでいる人のように見えたいと思ったんです。初めて衣装を試着しに行った時、サイズも合わないし、自分が着た時に1番似合わない服を持ってきました。言われた通りに着ますと言いました」と当時を振り返った。

イ・ジョンジェは「演技をする立場からは、“壊れた”とは思っていません。ある意味で俳優だからあんな役も、こんな役もするのです」とし、「ソン・ギフンというキャラクターを上手く表現するためのものであって、壊れるという風には準備する時も演技する時も一度も考えたことがありません。撮影前の夜にたくさん歩いたり、路上にいる人々を観察しながらキャラクターを準備しました」と説明した。

それでも画面の中の自分の姿を見て驚いたとし、「初めて見た時、『僕があんな風に演技したっけ』と思ってしばらく笑いました。『多くのものを脱ぎ捨てた』という印象を受けました。普段はあまり見せない表情や動作が出ていたと思います。昔はそのように演技していたこともあったけれど、最近はなかったと思います。タルゴナのゲームでも、『ここまで舐めなければならないのかな』と思いました。監督に最善を尽くして舐めてほしいと言われたのですが、命がけでやらなければいけないので、一生懸命にやりました。毎回ゲームごとに極限を感じていました」と打ち明けた。

また彼は「実は普通の生活に基づいた演技が1番大変です。強そうなキャラクターは、最初に設定をすればそれを通していくとやりやすいけれど、そうでない演技はより気を使わなければならないですし、ナチュラルでなければなりません。それでいてドキュメンタリーではないですし、混ざっているから、個人的には最初シナリオをもらって練習をした時は不自然でした。時間をかけて練習したらそういった部分は解消されましたが、毎回ゲームごとに極限の状況と感情表現のレベルなどについて悩みました」とし、努力した点に言及した。

「イカゲーム」にはイ・ビョンホンが特別出演した。演出を務めたファン・ドンヒョク監督との縁もあり、イ・ジョンジェとも格別な親交がある。

彼は「ビョンホン兄さんとは、デビューしたばかりの時から仲良くしています。同じ事務所に何年も所属していました。いつも『いつか共演しよう』と言っていたのですが、なぜかそういう機会がなかったんです。ファン・ドンヒョク監督との縁で『イカゲーム』に特別出演してくれて、僕とは1つのシーンで共演しました」と話した。

また「もしシーズン2が出たら、当然ビョンホン兄さんと共演してみたいです。僕がシーズン2に出演できなくても、別の作品であってもぜひ共演したいです」とつけ加えた。

「ナ・ヨンソクプロデューサーが、イ・ジョンジェ&チョン・ウソンと一緒に『三色ごはん』のような田舎暮らしの番組をやるのが夢だと言ったが、どのように考えているか?」という質問には、「ナ・ヨンソクプロデューサーは、夢を実現させるために僕たちの事務所に来てください」と答え、笑いを誘った。

最後にイ・ジョンジェは「『イカゲーム』が好評をいただいて、これって現実なのだろうかと思ったりもしています。僕より関係者の方々がもっと喜んでいるようで、感謝しています。次の作品も同じく一生懸命にやらなければと思います。これからもっと頑張らないといけないです。応援する気持ちで見守っていただきたいです」とし、笑顔を浮かべた。

記者 : ハ・スジョン