Girl's Day ミナ、映画「最善の人生」でイメージチェンジを図る“アイドル出身という偏見は気にしない”

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写真=ATNINE FILM
Girl's Dayのミナが、「最善の人生」を通じてグレートアップした姿を披露した。

ミナは最近、オンラインインタビューを通じて、最近韓国で公開された映画「最善の人生」(監督:イ・ウジョン)について多様なエピソードを伝えた。

「最善の人生」は、18歳のガンイ(Girl's Dayのミナ)、アラム(シム・ダルギ)、ソヨン(ハン・ソンミン)の危なっかしく不器用な3人が悩み彷徨いながら選ぶ、最善と最悪の物語だ。「第4回文学トンネ大学小説賞」の受賞者であり、歌手IUのお気に入りの本として話題を集めたイム・ソラ作家の同名の長編小説「最善の人生」を原作にしている。

「最善の人生」は、「第25回釜山(プサン)国際映画祭」のKTH賞、CGK&三養(サミャン)XEEN賞を受賞して2冠を達成した。また「第46回ソウル独立映画祭」で新しい選択賞を受賞しただけではなく、「第9回茂朱(ムジュ)山里映画祭」と「第23回ソウル国際女性映画祭」に連続で招待され、話題を集めた。

特に主演のミナは「第20回ニューヨーク・アジア映画祭(2021 New York Asian Film Festival)」で国際ライジングスター賞を受賞する気炎を吐いた。彼女は劇中、喜んで最善を尽くす18歳のガンイ役に扮して、演技によるイメージチェンジを図った。

2010年にGirl's Dayのメンバーとして芸能界にデビューしたミナは、最近演技者として才能を見せている。ドラマ「野獣の美女コンシム」「イベントを確認してください」など、多数の作品で圧倒的な存在感を発揮した。

この日、ミナは「最善の人生」に出演した理由について「本を読んで、身体も心も痛くなるような感動を覚えました。私も経験したことのある痛い記憶、考え、トラウマが強く感じられました。ですから、ガンイを演じたら私の人生でのワンシーン、チャプターを振り返ってみることができるかもと思いました。『最善の人生』を通じて、これまでの痛みを吐き出したかったんです。私の人生が一気に整理されるかもしれないと思いました」と伝えた。

続けて「私も中学生、高校生の頃、ガンイに似ていた部分がありました。ガンイよりはポジティブな性格でしたが、ガンイのように意見を出す生徒ではありませんでした」とし「友人に傷つけられたことも思い出しました。例えば小学校の頃、最も好きだった友人がいつも私と一緒だった帰り道に、突然別の友人と一緒に帰っていく姿を見て、一人で家でたくさん泣いたことがあります。そのような記憶、細かいが意識の中で覚えていた痛い瞬間を思い出して演技しました」と付け加えた。

彼女は「トラウマがない人はいないと思います。私も皆と同じように不安な若者時代を生きてきました」とし「『最善の人生』を終えて、胸がすっきりしました。ガンイを演じる前は、私が大変だったこと、痛かった記憶が整理されればと思っていましたが、実際によくやったと思います。私の過去を気持ちよく振り返れたような気がします」と出演への感想を伝えた。

2016年「野獣の美女コンシム」以来、しばらく活動を中断していたミナ。彼女は「空白期に様々な状況がありましたし、不安も大きかったです。何をもっと見せられるか、何を見せるべきか悩みました。昔の私だったら、ガンイ役を拒絶したかもしれません。しかし、そのような時間を過ごしたので、ガンイに挑戦することができました」と、成長した姿を披露した。

映画祭で受賞した感想も伝えた。彼女は「実感がわきませんでした。所属事務所の代表から連絡してもらいましたが実感できず、すぐに両親に連絡しました」と語った。

特に彼女は「Girl's Dayのメンバーたちがグループチャットで祝ってくれました。皆、私以上に喜んでくれました」とし「メンバーたちに会いたいのに、4人グループということもあって、新型コロナウイルスの影響で会えていません」と近況を伝えた。

また、ミナは“演技ドル(演技するアイドル)”への偏見について、率直な考えを明かした。彼女は「当たり前にプレッシャーを感じます。ないと言ったら嘘でしょう。そのような偏見や先入見について深刻に悩んだこともありました」と告白した。

彼女は「だが、私とは関係ないと思っています。そのような偏見はなかなか消えませんし、無視もできません。でも私に何ができるでしょうか。私と関係ありますか? と思いました。ですから、逆に受け入れていこうと決めました。なくすこともできませんが、捨てたくありません。これがないと私もいませんから。先入見、偏見までも私が愛すと結論を出しました」と、彼女の考えを示した。

ミナは「Girl's Dayの活動後にも、私の“最善の人生”は続いています。その時も最善で、今も最善です。もちろん、最高になりたかった時もありました。しかし、最高を目指したら、疲れてしまうことも多いです。ですから最善を選びました。今は私にできること、挑戦したいことにもっと集中できるようになりましたし、これからもそうするつもりです」と明かした。

今年でGirl's Dayのデビュー11周年を迎えた心境も伝えた。彼女は「デビュー11周年が私たちにとっても意味深いことでありつつも、デビューしたばかりのような感覚もあります。祝ってもらうのはありがたいですが、どう受け入れればいいのか分かりません。複雑な気持ちです」と語った。続けて「とにかくGirl's Dayを覚えていてくださる方々、ファンの皆さんに感謝しています」と述べた。

完全体でカムバックする可能性について、彼女は「メンバーたちとカムバックについて、たまに話し合ったりしていますが、まだ計画はありません。時間が経って準備できたらなと思っています。待ってくださる方々にも申し訳ないですし、私たちもファンの皆さんに会いたいです。しかし、色々と複雑な状況があります。頑張って活動している中で、いつか完全体で活動できる日が来ると信じています」と伝えた。

また彼女は「ソロアルバムのこともいつも考えていてます。アルバム制作も演技もしたいですが、私はそのようにマメな人ではありません。ですから、今は私が集中したいことである、演技に取り組むことにしました。演技がもっと知りたくなったんです」と伝えた。

続けて「音楽のことも知らないことはありますが、14歳から音楽をしていたので、演技への知識の方がもっと足りないと思います。直接演技レッスンを受けたこともあって、演技への悩みが増え続けています。音楽はいつも楽しいですが、伝えるメッセージが重要だと思います」と告白した。

記者 : キム・ナラ