KINGDOM、自身だけの世界観を語る「全世界の文化を僕たちだけのカラーで再解釈して披露したい」

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今年2月にデビューし、1stミニアルバム「History Of Kingdom:Part I. Arthur」で音楽業界に挑戦状を叩きつけたKINGDOM。彼らは“ファンタジードル(ファンタジー+アイドル)”というニックネームと共に格別の世界観を披露し、個性溢れるステージを披露している。「7つの王国から来た7人の王」というコンセプトを中心に、それぞれ異なる世界観を披露するKINGDOMは、7月1日に2ndミニアルバムである「History Of Kingdom:PartII. Chiwoo」でカムバックして、オリエンタルでありながらも叙情的なメロディーでリスナーたちを魅了している。

特にタイトル曲「KARMA」は、デビュー曲「EXCALIBUR」とは違って、オリエンタルな要素が強調された楽曲だ。ミュージカルを連想させる壮大な群舞が調和を成して、今まで見たことのない華やかなステージを披露している。残る5人のメンバーに合わせて公開される今後のストーリーも関心を集め、彼らはK-POPシーンで、“KINGDOM流の音楽”で新しいジャンルを切り開くという意気込みを見せた。全世界の文化を音楽で表現して、ステージの上で披露したいという、KINGDOMの覇気が情熱となる瞬間だった。焦らずにしっかりと作り出す、彼らだけの巨大な王国に関心が集まる。

――デビュー後初のグラビア撮影ですが、難しくはありませんでしたか?

ジャハン:撮影現場に来る前までは、すごく緊張していました。初めて体験する雰囲気だったので、慣れなかったのですが、楽しかったです。

ルイ:今までお見せしたコンセプトは、強烈なものが多かったんです。今回は正反対の爽やかな雰囲気の撮影だったので、楽しかったです。経験も積んだようで、これからどのような部分をもっと努力すべきかもわかりました。

アーサー:そうです。今回のグラビア撮影は、いつもとは違って自然な雰囲気での撮影だったので、メンバー全員がありのままの姿を収められたようで良かったです。新しい雰囲気のビジュアルに挑戦することができて、楽しかったです。

チウ:全員がグラビア撮影は初めてなので、緊張もして、ワクワクもしていました。未熟ですが、楽しく撮影に臨みました。

ダン:初めてのグラビア撮影だったので、どうしても慣れない部分がありました。それでも良い結果が出せたようで、新しい姿を待ってくれるKING MAKER(ファンの名称)に良い写真をお見せできそうで満足しています。

ムジン:これからもこのような機会がたくさんあればいいですね。

アイバン:撮影現場に来る前は、ときめき半分、緊張半分だったのですが、いざ撮影を始めたら、とても楽しかったです。いつも平凡じゃない雰囲気の写真を撮っているので、「ナチュラルな雰囲気は似合うかな……」と不安だったのですが、きれいに撮れているようで幸せです。

写真=ダン
――2ndミニアルバム「History Of Kingdom:PartII. Chiwoo」のタイトル曲は「KARMA」ですか?

チウ:今回のアルバムは「雨の王国」という意味でスタートした1stアルバムに続き、「雲の王国」の王であるチウの苦悩と心の痛み、責任感による犠牲、そして真の「KARMA」の意味を表現するアルバムです。

ダン:1stアルバムとは違って、叙情的な雰囲気がたくさん加えられました。振り付けでも、柔らかい雰囲気を出すためにウエーブがたくさん入っています。「雲の王国」を表現するためにメンバーたちが雲に乗って集まるような振付をし、チウの王国に対するストーリーをダンスと音楽で表現しました。

写真=アーサー
――「KARMA」というタイトルを見て、激しく強い感じだろうと予想していたのですが、叙情的な雰囲気の楽曲なんですね。タイトル曲を初めて聴いて、どんな印象を受けましたか?

ルイ:メンバーたちは、好きな音楽のテイストがはっきりしている方です。タイトル曲を選ぶために本当にたくさんの楽曲をもらったのですが、「KARMA」を聴いてすぐに「この曲だ」と口を揃えました。KINGDOMの世界観がよく表現されている楽曲であり、タイトル曲としてぴったりだと思いました。

ダン:アルバムを準備しながらお見せしたいカラーがあったのですが、メンバーたちがそのコンセプトをよく理解していたので、僕たちが考えていたカラーが収められた曲を探しやすかったんだと思います。

――チウさんが今回のアルバムの主人公ですね。アルバムに自分の名前が入るというのは、プレッシャーも多かったんじゃないでしょうか?

チウ:2ndアルバムを準備しながら、僕を主人公にストーリーが展開されると聞いた時、あまり負担を感じませんでした。実感がなかったかもしれません。でも、2ndアルバムの活動に関する記事が出て、名前が検索サイトに表示されたら緊張してきました。1stアルバムの主人公のアーサーさんが上手にやっていたので、もし自分がミスをしたらどうしようというプレッシャーが生まれました。実際に活動を始めたら、楽しみながらやることができました。メンバーたちと一緒にステージに立つのが楽しいです。

写真=ルイ
――“オリエンタル・ファンタジーのコンセプト”を盛り込んだタイトル曲ですが、特に練習して準備した部分はありますか?

ルイ:メンバー全員がコンセプトに対する理解度が高かったので、歌を歌う時、感情をもっと込めることができました。因果という意味の「KARMA」を聞いた瞬間に感じる個人的な感情に、たくさん悩みました。7人のそれぞれの感情が加えられて、曲の悲しみがよく表現されていると思います。全員が感性にたくさん集中しました。

――“因果”という感情をどのように表現しようとしましたか?

ダン:ミュージックビデオで、チウが前世に犯した罪のせいで没落した王国に対する責任感を感じて、そのすべての過ちを請け負おうとします。ミュージックビデオのコンセプトを知ったら、今回のアルバムとタイトル曲に対する理解度が高くなりました。王が感じる感情をもっと知りたくて、韓国の歴史を取り扱った映画もたくさん参考にしました。

チウ:「自分が本当の王だったらどうしたのだろう?」「自分の王国が繁栄する時と没落する時の両方を見たら、どのような気分になって、どのような表情になるだろう?」ということをたくさん考えました。

アイバン:曲の感情に集中しようと努力しました。最初は“因果”が十分に飲み込めなくて、レコーディングする時も大変だったのですが、楽曲について勉強して感情に入り込んだら、次第にその悲しみが分かってきました。

写真=ジャハン
――今回のアルバムを準備しながら、目に見えて成長した部分や変わった点はありますか?

ジャハン:1stアルバムで活動した時は初めてだったので、踊りながら表情の演技をするのが本当に大変だったんです。ステージの上で、カメラを探すことだけで精一杯でした。最初はステージを100%楽しめませんでした。メンバー同士でフィードバックを本当にたくさんして、2ndアルバムを準備しながら直すために努力しました。今回のステージでは、残念な部分がすごく減ったように思います。また、メンバー全員がダンス、ラップ、ボーカルの面で一段と成長した印象を受けました。僕は、他のメンバーたちのようにK-POPダンスではなく、ストリートダンスがメインだったので、すべての部分で未熟だったと思います。一緒に努力して準備しながら、自分でも少しは成長した部分を感じています。一緒に努力して、力を貸してくれるメンバーたちにも感謝しています。

――アルバムごとに王が決まっていますが、登場する順番に意味はあるんですか?

ダン:KINGDOMが企画される段階から順番が決まっていたと聞きましたが、どのような意味を込めているか、僕たちにはわからないので、メンバーたちもすごく気になっています。

――デビューして100日が経ちました。いつかファンに直接会ったら、どんな気分になるでしょうか?

ムジン:直接顔を合わせて話すことが本当に好きです。ファンたちと話しながら共感したいです。

ルイ:ムジンさんがイプドク(オタク入門)妖精なんですよ。愛嬌が本当に多くて、ファンたちが実際にムジンさんに会ったら、愛せずにはいられないと思います。

ダン:パフォーマンスに対する準備を本当にたくさんしました。現場でステージを直接見ることが1番だと思います。新型コロナウイルスの感染拡大のせいで、今は画面越しでしか会えないのが本当に残念です。将来、ステージを見ながら大声で叫んでいただければ嬉しいと思います。

チウ:事前収録をする時にファンの応援を聞いてみたいです。直接聞いたことがないので実感が湧きません(笑)。

――収録曲の中で「Make Us」は、KING MAKERのためのファンソングですよね。

アイバン:ダンさんとムジンさんが、KINGDOMとファンを考えながら書いた楽曲で、率直な気持ちを込めています。僕たちの気持ちを理解して、もっと近付いてくれるKING MAKERになってほしいという気持ちを込めましたが、その気持ちを分かっていただければ嬉しいです。

ダン:曲を準備しながら、どうすればKINGDOMとKING MAKERに関する話を盛り込むことができるかをたくさん悩みました。KING MAKERは、いつも僕たちのそばにいてくれる影のような存在だと思いました。そしてKINGDOMにとってKING MAKERはすべてなので、愛情のこもった僕たちの気持ちを感じていただければ嬉しいです。

――KINGDOMは今回の活動を通じて、どのようなメッセージを人々に発信したいですか?

ルイ:KINGDOMだけが持つ世界観をはっきりとお見せしたいです。全世界のあらゆる文化をK-POPにつなげて再解釈したステージをお見せするのが、KINGDOMが披露したいステージであり、発信したいメッセージなんです。そういった部分をもっと積極的にアピールしたいです。また、KINGDOMが持つ巨大な敍事を見せるだけでなく、メンバー個人としても各自の様々な話を収録曲の中に入れたいです。例えば、今回の収録曲の中で、「Make Us」という曲は、ダンさんとムジンさんが作詞と作曲に参加しましたが、ファンに伝えたい話が込められた楽曲です。このように、KINGDOMだけのストーリーを詰め込んだ楽曲の他にも、アーティストとして、ファンと人々に伝えたいメッセージも一緒に表現していきたいです。

ダン:僕は今回のアルバムを通して、KINGDOMというグループがいることを知らせたい気持ちが、1番大きかったんです。グループ名も混同しやすいので(笑)。今回の活動が、僕たちの存在をはっきりとアピールできるきっかけになることを願っています。「KARMA」は、東洋的な感受性がたくさん込められた楽曲ですが、これからも僕たちは全世界の文化をKINGDOMだけのファンタジーとカラーで再解釈して、映画のような壮大なステージをお見せすることができるグループであることをぜひPRしたいです。そしてルイが言ったように、このような巨大な叙事の他にも、アルバムの中に僕たちだけの話をもっとたくさん盛り込みたいです。

アーサー:僕たちがもっと頑張らなければならないと思います。型破りなコンセプトをたくさんお見せしているので、まだ(ファンになるには)ハードルが高いグループだと思います。それでも一度ハマったら、すごく好きになってもらえると思います。

写真=チウ
――人々にKINGDOMのどのような魅力に注目してほしいですか?

チウ:僕たちはコンセプトがはっきりとしているグループです。ステージではタイトル曲だけで活動しているので、強烈な姿だけお見せしていますが、僕たちをもう少し詳しく見てくだされば、とても面白くて可愛くて愉快な姿がたくさんあります。なので、人々にこのような姿も知っていただきたいです。

ダン:僕たちの楽曲について、一般的ではないと評価する方々もたまにいます。タイトル曲のほかにも、収録曲は本当にさまざまな曲が多いんです。今日みたいに爽やかな雰囲気のステージも十分可能です。僕たちが持つさまざまな魅力にもう少し関心を持っていただきたいです。

アーサー:僕も今回の活動をしながら反応をチェックをしましたが、他のファンの皆さんも、僕たちのステージを見て「私が好きなグループもこんなコンセプトをしてほしい」というコメントをしてくれました。そして僕たちのステージのクオリティが高いと評価してくれたのを見ました。力も湧きましたし、やる気も生まれました。そのような部分が僕たちの魅力だと思います。華やかで大胆なステージを作っていけるという点です。

ムジン:僕は今、世間の人々はKINGDOMに対する“イプドク否定期”を経験しているのだと思います(笑)。少しだけ関心を持っていただければ、僕たちがもっと一生懸命に魅力をアピールしてみます。

――ステージの裏では、同年代の人と同じく少年のような部分も多く、自由な雰囲気ですね。音楽以外の部分でも、人々に披露したい部分はありますか?

チウ:メンバーたち全員が活発で元気が溢れています。僕たちのライブ放送を見ると、メンバーそれぞれの性格が表れています。ステージではカッコいい姿を見せますが、普段の自然な雰囲気を収めたコンテンツもたくさん披露したいです。

ダン:そうです。また、これからはKING MAKERともっとたくさん交流できるようにさまざまなコンテンツを準備してみるつもりです。もっとさまざまな姿をお見せするために努力します。

――どんなグループを目指していますか?

アーサー:KINGDOMのコンセプトが、人々に自然に近づくことができるように努力しています。最初は慣れなかったのですが、KINGDOMのカラーに徐々に慣れていけるように頑張っています。

ルイ:練り込まれたKINGDOMの世界観は、見る楽しさがあると思います。第4世代という言葉にふさわしく、K-POPの中で新しい変化を図りたいです。“ジャンルそのものがKINGDOMだ”という評価を受けるグループになりたいです。“KINGDOMユニバース”を作りたいです。

ジャハン:ファンタジードルという異名を持っているので、その異名を守ることができるアイドルになりたいですし、アルバムをリリースする度に成長していく姿をお見せしたいです。

ダン:いつも頑張る姿をお見せします。しっかりと築いていきます。

記者 : パク・スンヒョン