NELL、ダブルタイトル曲「危路」の長さは約6分!アルバムに込めた想いとは“難しいことは分かっているけど…”

MYDAILY |

写真=スペースボヘミアン
「アルバムをぜひ順番通りに聴いてください」

バンドNELLが映画のような新曲でカムバックした。

最近、NELLの9thフルアルバム「Moments in between」の発売記念オンラインインタビューが行われた中、メンバーたちはデビュー20年目らしい余裕溢れる姿で多様なエピソードを伝えた。

NELLは今回のアルバムについて「僕たちのアルバムとしては珍しい、あるいは最初のようなアルバムです」と表現して「一連の過程を順番通りに羅列したアルバムです。まるで映画のような感じですね」と説明した。

彼らは「以前から漠然とこんな感じのアルバムを作りたいと思っていました」とし「だけど、今はシングルの市場じゃないですか。1枚のアルバムをゆっくり、完璧に聴くことがだんだん難しくなっています。今アルバムを発売しないと、間に合わないと思いました。プレッシャーもありましたが、やりたいことに挑戦した時、結果から感じる達成感と遣り甲斐がもっと大きいと思って大胆に挑戦しました」と告白した。

年内に必ず完成させるという覚悟で取り組んだというNELL。メンバーたちは「早いスピードで変わる音楽市場には懐疑的ですが、悪いとは思わないです。技術の発展を受けて、すべてが早く変わる時代です」とし「1時間を完全に、音楽鑑賞に投資するのが難しいということを知っています。だけど、厳しい人生の中で少しでも余裕を感じることができるアルバムになればと思います」と願いを伝えた。

「これまでの僕たちのアルバムがオムニバス形式だったとしたら、これは長編映画です」

NELLは今作を一言で表現してほしいというお願いにしばらく悩んでから、「映画、または小説です」と答えた。彼らは「始まりと終わりというタイムラインを持つアルバムです。1番トラックから10番トラックまで歌詞を考えて聴いていただくと『一本のストーリーだな』と感じると思います」と理由を説明した。

特に「1番から10番まで」という言葉が印象的だが、NELLは「ぜひ順番通りに聴いてほしいです。一つのストーリーなので」と強調した。続いて「これまでリリースしたアルバムもメインテーマがありましたが、それがオムニバス形式だったとしたら、このアルバムは長編映画です」と、理解しやすく例をあげた。

ダブルタイトル曲を決めた理由も言及した。「Moments in between」のタイトル曲は「遊戯」と「危路」だ。特に「危路」の再生時間はなんと6分30秒で、話題を集めた。

まず「遊戯」についてNELLは「皆さんが喜んでくれそうな楽曲です。僕たちが目指す方向でもあります」とし「この曲はこれまでのNELLの音楽の中で、最も満足度が高い曲になってます。何よりも会場で皆さんと楽しめる曲です」と伝え、期待を高めた。

続いて「『危路』は一般的にタイトル曲として選ばれなさそうな曲です」と明かし、好奇心を刺激した。NELLは「曲の再生時間が6分30秒です。実はタイトル曲ではない収録曲は、人気がなさそうで悲しいです。だけど、タイトル曲に注ぐエネルギーや作業時間のように収録曲にも(エネルギーと時間を)注ぎます。この曲だけは守りたかったです」と「危路」への愛情をアピールした。

「危路」は第1幕では美しさを、第2幕ではその美しさが抱いている危うさを表現したナンバーだ。NELLならではの夢幻的なボーカルと温かいバンドサウンドの上に、徐々に高まっていくストリングとブラス、打楽器の編曲が印象的だ。プログラミングサウンドとリアルな楽器のバランスが完璧な「遊戯」はポップとロックを絶妙に行き来して、NELLの音楽ならではの魅力を感じることができる。

「Moments in between」にはダブルタイトル曲をはじめ、「Crash」「波浪注意報」「Don't say you love me」「Don't hurry up」「Duet」「言ってください」「静夜」「Sober」まで合計10曲が収録されている。

「Moments in between」は9月2日の午後6時に発売された。

記者 : オ・ユンジュ