NCTからApink チョン・ウンジまで、過激ファンの迷惑行為に苦しむアイドルたち…10月よりストーカーに関する新たな法律も

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写真=SMエンターテインメント
“私生ファン(サセンペン:芸能人の私生活まで追いかけるファン)”によるストーキング行為がなかなか犯罪として実感できないことは、彼らの名前の後ろに「ファン」という見慣れた文字が付くためではないだろうか。彼らのしている行為は私生ファンというよりもストーカー、そして愛ではなく犯罪だ。

8月25日、Apinkのチョン・ウンジが所属するPlay Mエンターテインメントは「近づくなと要求したにもかかわらず、ストーキングが続いたため、アーティスト保護のため告訴を決めた」とし、ストーカー被害により告訴状を提出したと伝えた。

これは今年7月、チョン・ウンジが自身のInstagramで被害を明かしてから約1ヶ月後のことだ。当時彼女は「最近、家の前まで訪ねてくる人たちがいる」とし「本人の心と気持ちだけを優先する人たちは、私も尊重できないと思う。私たち、健康的に愛そう」と訴えた。

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愛という名で行われる執着による犯罪で被害を受けたのは、チョン・ウンジだけではない。6月22日、THE BOYZの所属事務所であるCre.kerエンターテインメントは公式ファンコミュニティを通じて「個人のプライベートな空間(社屋、宿舎、美容室など)を訪問し、移動中のアーティストの車両を追って、非公開のスケジュールと個人の空間を撮影するなどの行為が継続的に発生している」とし、そのような迷惑行為を行った場合、法的措置を取ると警告した。宿舎の建物内に密かに忍び込んだ私生ファンに対しては、軽犯罪処罰法に従って法的措置を受けていると伝えた。

写真=Cre.kerエンターテインメント
東方神起やEXOなど、多数のアイドルグループが所属するSMエンターテインメントも同様の措置を取っている。SMエンターテインメントは7月16日、「アーティストに対するいわゆる“私生ファン”の過度なプライバシー侵害行為も、これ以上見過ごさず、厳正に対応していく」とし、「証拠資料を多数確保しており、今後も確保し続け、これを根拠に民事・刑事上の可能な全ての法的措置を取る予定」と警告した。

これと共にネット上では「NCT、普段の宿舎前の状況」というタイトルで衝撃的な実態が公開された。この書き込みでは、多数の私生ファンがNCTの宿所の前にいる姿と、その横には数台の電動キックボードが置かれている状況を公開され、彼らが電動キックボードを利用してメンバーらについてまわると告発した。

写真=SMエンターテインメント
芸能界では、私生ファンによる被害に遭ったことのない人物を探す方が難しいほどの状況だ。最近直接・間接的に被害を訴えたアイドルにはEXO、ジェジュン、元MOMOLANDのヨンウ、GOT7、神話など多数いる。

プライバシーの侵害は、私生ファンという名前に隠され、これまでは軽犯罪処罰法ほどで重く扱われていなかった。しかし、今年3月にストーキング犯罪処罰法が国会で成立し、新たな処罰の根拠が設けられた。

同法は、正当な理由のない接近やつきまとい、私的な場所の付近で待ったり見守る行為、電話や情報通信網などを利用した不安の造成などを、全てストーキング行為として認める。法案に基づき、今年の10月21日からストーキングの犯罪者は、最大で5年以下の懲役や5000万ウォン(約500万円)以下の罰金に処される可能性がある。

写真=Newsen DB
法的措置が設けられただけに、所属事務所の厳しい対応が切実だ。事務所の保護下に置かれたスターたちが健康的な愛の対象になるよう、また健全なファン文化が定着するよう、所属事務所とファンが足並みを揃える時だ。

私生ファンは純粋な意図で愛を表現するファンと同一線上に立つことはできず、ストーキングは犯罪に過ぎず、愛と同義語ではないということだ。本人が愛していると主張するスターに不安と不快感を与えるストーキングは、ただの自己満足で利己的な行為だ。これからは私生ファンという単語から「ファン」という文字を削除しなければならない。

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記者 : ソ・ユナ