SMエンターテインメント、イ・スマンの持ち株まで売却?株式買収はCJ ENMとKakaoの一騎打ちか

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写真=SMエンターテインメント
SMエンターテインメントが、下半期のM&Aの最大の争点に浮上した。

投資銀行業界によるとSMは最近、イ・スマン総括プロデューサーが保有している持分18.7%と、その他の持分5%など、計20%以上を拠出する意思を表明した。イ・スマンが100%の持分を保有しているLike企画(SM所属歌手らのアルバムの諮問やプロデュース業務を担当する会社)が、SMに吸収合併されるという説も浮上した。

イ・スマンはSMの設立者であり、筆頭株主だ。1989年2月、自身のイニシャルを取ったSM企画を設立し、これを基に1995年、SMエンターテインメントを立ち上げた。彼が保有している持分の価値は、約3000億ウォン(約300億円)台だという。SMの時価総額は、8月26日基準で1兆7030億ウォン(約1703億円)台である。現在、業界最大と言われているHYBEの時価総額は、11兆1490億ウォン(約1兆1149億円)台で、SMの約7倍だ。

イ・スマンが創業32年にして売却を決めた理由には、企業価値の再評価などが挙げられている。経営権世襲のためには少なからぬ贈与税を払わなければならないため、承継よりも売却の方向で意志を固めたと分析されている。ただし、イ・スマンがSMに特別な愛情を持っているだけに、会社をきちんと経営しながら成長させてくれる相手に売却することを希望しているという。

業界では事実上、今回の買収合戦をCJ ENMとKakaoエンターテインメントの一騎打ちと見ている。SMという魅力的な売り物を確保するために、両社の根回しも行われている。最近では、CJのイ・ミギョン副会長がイ・スマンと接触したという説まで流れている。

SMにはカンタ、BoA、東方神起、SUPER JUNIOR、SHINee、少女時代のテヨン、ユリ、サニー、ヒョヨン、EXO、Red Velvet、NCT、aespaなど、K-POP界を率いる人気グループが大勢所属している。

他にも、SMは世界で初めて披露したオンライン専用コンサート「Beyond LIVE」、子会社の株式会社SM STUDIOが保有する株式会社DearUのグローバルモバイルサービスプラットフォーム「DearU bubble」(ディアユーバブル)などの運営に成功し、業績面でも好調を見せている。

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記者 : ファン・ヘジン