リュ・ジュンヨル出演、新ドラマ「LOST 人間失格」予告映像を公開…役割代行サービスの運営者

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写真=JTBC「LOST 人間失格」予告映像キャプチャー
「LOST 人間失格」リュ・ジュンヨルが、危うく空虚な青春の顔を見せる。

9月に韓国で放送がスタートするJTBC 10周年特別企画「LOST 人間失格」は7月30日、ガンジェ(リュ・ジュンヨル)の淡々とした告白が胸を打つキャラクター予告映像を公開した。まともに夢を見る暇もなく、金を追って妥協して生きてきたガンジェの容易でない人生が好奇心をくすぐる。

「LOST 人間失格」は、人生の下り坂の途中で“何もできなかったこと”に気づき、光に向かって最善を尽くして歩んできた平凡な人々の物語を描く。何者にもなれないまま人生の道に迷っている女性ブジョン(チョン・ドヨン)と、何者にもなれそうもない自分が怖くなって青春の終わりを迎えている男性ガンジェ(リュ・ジュンヨル)、深い闇の中で向き合った男女2人の心染みる傷と癒やしの物語が描かれる。

ベールを脱ぐにつれて期待が高まっている中、この日に公開されたキャラクター予告映像は、「僕は、実はいつでも誰でも、負担なしに連絡しても大丈夫な、そのような仕事をしている人です」と少し特別な挨拶で始まる。見知らぬ人々と過ごす時間に慣れている彼の職業は、役割代行サービスの運営者だ。イ・ガンジェという自身の存在はしばらく消して、誰かの家族、友達、恋人などになりきりながら生きている。

「金が愛だ」という冷静な一言は、ガンジェの前に置かれている冷たい現実を表している。しかし、金に縛られた人生は、日に日に胸を締め付けてくる。ひそかに流す涙と苦悩に満ちた表情の上に加わえられた「変わらず、今のままでますます貧乏になるばかりの、そのような生き方をしなければならないのなら、僕は今よりもっと悪い人になってしまうかもしれません」という率直で淡々とした告白が胸にささる。そこに「いくら払えばいいんですか? 今日」と聞く女性の声に続き、深い溜息の後に頭を下げる様子は、「結局、何もできなさそうな自分が怖くなった27歳の男」ガンジェの物語に期待を高める。

5年ぶりにドラマでカムバックするリュ・ジュンヨルは、もう一度人生に残るキャラクターの更新を予告した。彼は、お金持ちになりたい役割代行サービスの運営者ガンジェを通じて、貧乏な生活を抜け出し、もっと高い地位に這い上がるため、危険を厭わない人物を演じる。裕福な生活を夢見て、近道を探して奔走してきたが、何一つ成し遂げたものはなく、激しい上り坂の前で、進むべき方向を見失っている。ガンジェはそこで危険な香りのする女性ブジョンに会い、感情の激変を迎える。一段と深くなった感情の演技で、ガンジェの複雑な感情を繊細に表現するリュ・ジュンヨルの活躍に期待が高まっている。

「LOST 人間失格」は、映画「世宗大王 星を追う者たち」「徳恵翁主」「春の日は過ぎゆく」「八月のクリスマス」など、数々の名作を誕生させた恋愛映画の巨匠ホ・ジンホ監督と、映画「ソウォン 願い」「私の愛、私の花嫁」「建築学概論」を手掛けた脚本家のキム・ジヘがタッグを組んで期待を高めている。JTBCの10周年特別企画「LOST 人間失格」は、今年9月に韓国で放送がスタートする。

記者 : イ・ミンジ