ユ・ジュンサン、ミュージカル「ビートルジュース」への愛情を語る“たくさんのエネルギーをくれる”

OSEN |

写真=CJ ENM
OCNドラマ「悪霊狩猟団:カウンターズ」を好評のうちに終えた俳優のユ・ジュンサンが、ミュージカルのステージに復帰した。彼が選択したのは、世界初のライセンス公演を控えているミュージカル「ビートルジュース」だ。

ミュージカル「ビートルジュース」は、ティム・バートン監督の初期の代表作である同名の映画を舞台化した作品だ。ユ・ジュンサンは、98億年間死んだ者として過ごしてきたが、一番生き生きとしたキャラクターのビートルジュース役を務めて、チョン・ソンファ、ホン・ナヒョン、チャン・ミンジェ、ユ・リア、イ・ユル、イ・チャンヨン、キム・ヨンス、シン・ヨンスク、チョン・スミらとともに舞台に上がる。

最近、世宗(セジョン)文化会館で開かれたインタビューで、ユ・ジュンサンは「27歳の時に、ミュージカル『グリース』でダニー役を務めて、深夜まで激しく練習した時を思い出しました。家で眠りから急に覚めてぶつぶつ、毎朝山に行ってもずっと台詞を覚えました。練習序盤の3~4週間の時間が本当に苦しかったです。すごく大変でした」と当時を振り返った。

また、彼は「ビートルジュースは人間ではなく幽霊です。ひどい寂しさの末に人間の世界に出た人物です。彼が感じる感情はどのようなものだろうか分析しました。それであのセリフが出たんだと知って、舞台でずっと軽くなりました。真似することにとどまらないように、アメリカ人が書いた台本ですが、我々のものにしたくて一生懸命に分析しました」と強調した。

ユ・ジュンサンは、これまで多くのミュージカル作品に参加して、信頼できる演技力の俳優と言われている。しかし、そんな彼にも休まずに歌って踊りながらたくさんのセリフを言う「ビートルジュース」は容易でない作品だった。しかも、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、練習室でもマスクをつけて練習するのは容易ではないはずだ。

ユ・ジュンサンは「20年以上も舞台にいたけれど、この作品のように壁にぶつかったのは初めてです。他の作品と変わらないのに、どうしてこんなに難しいんだろうと思いました。しかし、壁にぶつかってからは、やり直しだという気持ちが生まれたんです。すべて忘れて基礎から整えるようになりました。寝る時間を減らして練習し、踊った後は話すこともできませんでした。空が黄色く見えました」と振り返った。

そして、「20分ほど歌って踊ってセリフを言ったら、次の公演ができるんだろうかと思いました。もう自分は終わりだと思っていたけれど、もう一度山に行って心を鎮めました。そうやって4週間を過ごしたら、着実に訓練された体になったんです。ある瞬間、ダンスを踊ったら体が軽く、体が慣れてきました。この作品で、新しい自分を始められるようになりました。早くお見せしたいです」と意気込みを表した。

ユ・ジュンサンは、ドラマ、映画、バラエティ番組、そして舞台まで多芸多才な情熱のアイコンだ。今年初めにはOCNの視聴率の新しい歴史を築いた「悪霊狩猟団:カウンターズ」を引っ張って絶大な支持を受け、韓国では世界初のライセンス公演というタイトルを獲得した「ビートルジュース」の主人公になった。

彼は「20年が過ぎたら積み重なってきたものが出てきます。自分はこういうことをするために、そのような訓練をしてきたんだと思いました。20年以上やってきた年齢が無駄ではないと思わせてくれただけでも、この作品は多くの響きを与えました。舞台から始めたから、舞台は生涯ともにする空間です。そこから得るエネルギーを映画とドラマで繰り広げます」と明らかにした。

また、彼は「『悪霊狩猟団:カウンターズ』の時よりも運動をしていないのにすごく痩せました。たくさん食べているのに体重を量ったら毎朝落ちて、3~4週間の間、人生の最低体重を記録しました。1回上演したら黄色い光が見えましたが、幸い、あらゆることに肯定的な心で対応しました。『悪霊狩猟団:カウンターズ』の時が67kgでしたが、『ビートルジュース』を練習しながら66.5kgまで落ちました」と付け加えた。

「ビートルジュース」は、あの世のキャラクタービートルジュースを中心に、1秒も退屈する暇のない見どころを予告している。ティム・バートン監督の映画を舞台にしたため、時々刻々と全く違う空間に変わる華やかなセット、墜落や空中浮揚など、魔術のような演出技法と巨大なパペット、個性あふれるキャラクターたちが繰り広げる興味深いパフォーマンスがポイントだ。

ユ・ジュンサンは「僕のミュージカル人生で一番新鮮な作品です。まだ僕も完成した舞台を見ていませんが、『このような舞台をどうやって作ったんだろう』と思うほどです。音響一つ、動作一つ、いずれもキューに合わせています。瞬間に集中しないといけないので、歯車のように徹底的に回る作品であって、もっと難しかったですが、舞台に立っている俳優として、とても楽しくてわくわくします」とし、笑顔を浮かべた。

また、彼は「『ビートルジュース』は示唆するところが大きいですが、深刻ではありません。『人間の世界は思ったほど良いものではない。でも生きてみる価値がある』とさり気なく言う言葉で、色々なことを考えさせられます。ここ最近、このようにたくさんのエネルギーをくれる公演があっただろうかと思いました。老若男女誰もが大きなエネルギーを得られるんじゃないかと思います。素晴らしい作品です。やり遂げます。舞台でなんとか成し遂げます」とやる気満々な様子を見せた。

ユ・ジュンサンが全身全霊で臨んだ「ビートルジュース」は8月8日まで、世宗文化会館大劇場で上演される。

記者 : パク・ソヨン