歌手イ・ヒョン、1年5ヶ月ぶりのカムバックを後輩BTS(防弾少年団)らも応援?“初めて海外のアーティストと…”

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写真=BIGHIT MUSIC
歌手のイ・ヒョンが7月17日に新曲「海の中の月」をリリースし、久々にカムバックした。

同日午後6時、各種音楽配信サイトを通じてリリースされた「海の中の月」は、トレンディなポップサウンドとロマンチックな歌詞が印象的な楽曲で、涼しい風が吹いてくる夏の夜にピッタリの雰囲気だ。感性をくすぐる、イ・ヒョンのボイスがさらに期待を高める。

同曲を通じて、音楽的な成長を見せた彼が1年5ヶ月ぶりのカムバックを記念し、新曲への想いを伝えた。

――1年5ヶ月ぶりにカムバックした感想を教えて下さい。

イ・ヒョン:実は、こんなに時間が経っていたとは思いませんでした。久しぶりにカムバックした歌手、または軍隊に行っていた歌手のようです。ちょっと寂しいですが、胸がワクワクしています。

――新曲「海の中の月」は、デンマーク出身のミュージシャンが作曲したそうですが、初めて海外のミュージシャンとの制作作業は、今までと違いましたか?

イ・ヒョン:この場を借りて、「海の中の月」を作ってくれた方々に感謝の気持ちを伝えたいです。イ・ヒョンという歌手が持つ従来のイメージを知りうる作曲家だったら、このような雰囲気の曲はくれなかったでしょう。新しい感覚でしたし、それを最大に生かして、私の色と組み合わせたかったです。制作作業の過程だけを見たら、以前とほぼ変わりません。音楽は言わなくても通じる、そのような領域だなと感じました。

――「海」「月」という曲のテーマを選んだ背景を教えて下さい。

イ・ヒョン:曲の雰囲気を活かして、夏のイメージを与えたいと思いました。まず、軽快な曲を作りたかったけれど、愛に関する話も入れたかったです。しかし、軽い感じは嫌でした(笑)。ずっと悩み、以前、私が書き溜めていた文中に、心を動かす文を見つけました。「海が怖くない時はなかった。だが、たまに月の光を含んでいる海を見ると、怖さは感じなかった」という文です。この曲はここから始まりました。

――作詞に関するエピソードも気になります。

イ・ヒョン:歌詞の完成まで、1週間ぐらいかかりました。特定のメッセージというより、あるシーンを思い出して歌詞を書きました。子供時代、海水浴場に遊びに行ったことがありましたが、昼に雨風が強くなってあまり遊べませんでした。ですが、夜になるといつの間にか適度な風と波に、とても美しい満月が浮かんでいて、私の動きについてくる銀色の月の光を思い出しました。今も“平和”を連想すると、このシーンが思い浮かびます。このイメージをこの曲に込めたかったんです。海外の作曲家が手掛けたメロディですから、ガイドのニュアンスなどが不自然に感じられて大変な部分もありました。それでも、最大にガイドのグルーヴに合う、韓国語歌詞を考えて、発音にも気を使いました。

――プロデューサーのPdoggさんがレコーディングのディレクションを担当したとのことですが、久しぶりの共同作業だったと思います。面白いエピソードがあったら教えて下さい。

イ・ヒョン:もしPdoggさんが忙しかったとしても、私は絶対にレコーディングのスケジュールを彼に合わせようとしたでしょう。自らディレクションして、レコーディングできる曲でもなかったですし、Pdoggさんでないとできないと思いました(笑)。幸い、時間が合ったので無事に作業することができました。

今考えてみると、彼と最後に作業した楽曲が2011年にリリースした「僕のものの中で最高」でした。久しぶりの作業でしたが、お互いを知っているので、無理な要求はしませんでした(笑)。レコーディングする際、歌手のメンタルをはじめ、ディレクションがとても大事ですが、今回、彼が「上手くなったね~」と激励してくれたので、不安があった部分も完璧に完成させることができました。彼のおかげで楽しくレコーディングに挑めました。

――「海の中の月」は切なさや感性的なボイスが印象的でした。このような挑戦をした理由があれば、教えて下さい。

イ・ヒョン:これまで言わなかっただけで、多様な音楽に挑戦してみたいという気持ちはいつもありました。まだ公開したことがない、1人で作業した曲では、様々な挑戦をしています。このような挑戦があってこそ、私の声が持つ“切なさ”が、表現としてより良いものになると思います。ただし、挑戦は人々から理解してもらえる程度でするべきです。あまりにも寂しい音楽は大変です。

――レコーディングする時に最も気を使った部分はどこですか?

イ・ヒョン:“最も”という言葉で1つだけ選ぶのは難しいです。この曲は、イソギンチャクの触手のように、多くの部分に気を使って完成しました。それでも1つを選ぶとしたら、トレンディーなメロディの中に、イ・ヒョンの痕跡を残すことです。これを叶えるため、Pdoggさんと様々なバージョンでレコーディングしました。正反対かもしれませんが、「このような曲をもっと聴きたい」「このような音楽も好きだが、バラードも聴きたい」などの様々な反応を期待したいです。

――「海の中の月」をどのような人に勧めたいですか?

イ・ヒョン:最も高貴なものを、傷なしに得ることはできないと思っています。私が欲しがる愛、または別のものが私の心とは異なって、完璧ではなく大変なときもあります。そのような方々に「波によって傷ついた現実を耐えたら、美しい海の中の月に会える」と言ってあげたいです。私もその月に会うため、頑張っています。

――BTS(防弾少年団)、TOMORROW X TOGETHERなど、後輩の歌手がリアクション映像を公開するなど、カムバックを応援してくれたことは、どのように思われましたか?

イ・ヒョン:とても忙しく活動している後輩ばかりなので、ありがたい気持ちが大きいです。小さくても大きくても、後輩の役に立って、支えになってあげたいと思います。素敵な先輩、そして兄になれるよう、もっと頑張らないとという責任も感じています。それぞれの場所で皆頑張っています。

記者 : パク・ユンジン