か弱そうなのにセクシー!?DAWNからキム・ジェウクまで、韓国で話題の“病弱美”を持つスターとは

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健康美、ビーグル美(ビーグル犬のように活発でやんちゃな愛らしさがある事)を持つスターはたくさんおり、新鮮味には欠けてしまうかもしれない。最近では母性本能を刺激する“病弱美”が人気だ。軽く押すだけで倒れてしまいそうなか弱さと、乱れた姿から感じられるセクシーさ。この二つの魅力が共存する病弱美に一度ハマってしまえば出口はない。病弱美を武器に女心を揺さぶる男性たち。漢方を調合してあげたくなるような、病弱美を持つ韓国スターたちをまとめてみた。

“最後の一葉”“病弱美の教科書”と呼ばれるDAWN(元PENTAGONのイドン)。華やかなダンスと優れたラップの実力、作詞・作曲の能力まで誇る実力派ミュージシャンだが、最大のイプドク(オタク入門)ポイントは“虚弱美”と“ナード(Nerd)美”だ。青白い肌と焦点を失ったような目、スリムな体型に物腰の柔らかさまで、他の追随を許さない。彼が公の場に登場すると、“病弱イドン”というタイトルの記事が溢れ、バラエティ番組に出演すると健康状態を問う質問が出てくる。特に、あるラジオ番組でヘッドフォンを首にかけようと手で広げたところ、手がぶるぶると震えてしまうシーンは、ファンの間でもレジェンド映像として語られているほどだ。

物寂しく衰弱したイメージのため、健康に関連したニックネームもいくつかある。最後の一葉、両家の顔合わせで絶対にパスできない顔、今日明日する(いつなくなるか分からないほど衰弱して見える)顔、大韓帝国末期の病弱な芸術家などと呼ばれている。見れば見るほどハマってしまうDAWNの病弱美に、キム・ヒョナもハマってしまった。2人は熱愛を認めてから3年間交際を続けている。キム・ヒョナまで魅了した魅力溢れるDAWNが今度どんな姿を見せてくれるのか、これからが注目される。

イケメンで美しいMONSTA Xのヒョンウォン。「美しくカッコいい」を人間にすれば、まさにヒョンウォンになるだろう。182cmに8頭身のプロポーション、はっきりとした二重まぶた、シャープな鼻、ふっくらとした唇まで。異国的なビジュアルでファンを魅了している。非現実的なビジュアルだけを見ると冷たいイメージを持つかもしれないが、実際は相手の心をひきつける話し方にゆっくりと行動する姿、そしてホダン(しっかりしているように見えるが、どこか抜けている人)美も持っている。ハンサムなビジュアルを見てファンになったが、情に厚く、優しい性格を見てさらにファンになったという人は多い。

ヒョンウォンは筋肉質を誇るメンバーの中ではスリムな体型で、グループの中で病弱美も担当している。メンバーたちが押すと押され、引くと引っ張られるということで付けられたニックネームが“舞い散る紙人形”。よく倒れてぶつかるヒョンウォンの紙人形のような瞬間を集めた映像がいくつも作られ、風の吹く日になればヒョンウォンが飛んでいくのではないかと心配するモンベベ(MONSTA Xのファン)たちの書き込みがファンコミュニティに集まるという。しかし、これは「GAMBLER」でカムバックした姿を見る前の話に過ぎない。虚弱味溢れる姿でファンに愛されてきたヒョンウォンが変わった。筋肉質のボディで女心を掴んでしまったのだ。もう一人のベーグル男(ベビーフェイス+体はガッチリとした男性)が誕生した瞬間だ。少女漫画の主人公のようなビジュアルの持ち主ヒョンウォンが筋肉までつけ、本当に漫画から飛び出してきた男性に生まれ変わった。

“プチテグ”と呼ばれるオム・テグ。がっちりした体格にハスキーな声、強烈な眼差しまで。俳優オム・テグは自身の持つ強い印象を生かし、作品に出演する度に抜群のカリスマ性と存在感を誇った。強いビンタで印象を残した映画「密偵」や、「安市城」「楽園の夜」などではタフな役を演じ、代表的な演技派俳優となった。

しかし、tvN「車輪のついた家」では映画とは正反対の姿を見せた。野菜を注意深く切る病弱美を見せたことはもちろん、実はアルコールは全く飲めず、アクションジャンルは体が痛くなるので好きではないと明かした。話しかけると動揺し、困惑するオム・テグの姿にソン・ドンイルが「お前、どこか頭が痛いのか?」と聞く場面を収めた公式動画は再生回数200万回を突破し、“病弱美マッチプ(宝庫)映像”に浮上したほどだ。意外な魅力を見せているオム・テグを、ドラマや映画はもちろん、バラエティでももっと見たい。

“病弱セクシー”の教科書と言えるユン・ジョンフン。病弱セクシーはユン・ジョンフンだけのために作られた修飾語だ。より正確に言えば、病弱セクシーは俳優ユン・ジョンフンがSBSドラマ「ペントハウス」で野望とを見せながらも、すぐにでも倒れそうに病弱に見える外科医ハ・ユンチョルを演じてついたニックネームだ。劇中で強烈に嫉妬し、自責の念に駆られて振り回されるが、娘を守らなければならないと涙を見せる姿は視聴者に感動を与えた。

妻の裏切りで崩れてしまった状況、初恋の相手に揺れる感情、娘を守ろうとする父性愛まで。リアルな演技に魅了された視聴者は、シーズン1が終わった後も彼のキャラクターの魅力から抜け出せずにいた。さらにユン・ジョンフンのまた異なる“病弱演技”が見られるSBSドラマ「リターン」まで再び話題となった。ハマってしまったファンはシーズン2、3で「悪人になった姿が見たい」と声を高めた。視聴者の望み通り、ユン・ジョンフンは「ペントハウス2」では病弱美は姿を消し、華やかに変身した。シーズン3でも引き続き人気を得ている。

“セクシーな病悪男”キム・ジェウク。弱さと強烈さが共存するキム・ジェウクは、その難しさをこなす唯一の俳優だ。病弱美と言えば母性本能を刺激するイメージだが、キム・ジェウクは違う。どことなくダークな雰囲気を醸し出す彼には“病弱美”ではなく“病悪美”という修飾語がよく似合うようだ。それもそのはず、彼はOCN「ボイス」と「客—ザ・ゲスト—」の2作品を通じて退廃美と病弱美を合わせた、これまでになかったユニークなキャラクターを誕生させた。

「ボイス」では稀代の殺人鬼でサイコパスとして登場した。韓国型リアル退魔ドラマ「客—ザ・ゲスト—」ではエクソシストの司祭に扮し、儀式をしながら苦痛に耐える演技を披露した。繊細な眼差しや細い顔、スリムな体型は、病弱な役にぴったりだ。作品ごとにクールな雰囲気を見せる中、力なく押されたりする姿がキャッチされ、“紙人間”というニックネームも付いた。反抗的であると同時に母性本能を刺激する魔性の男キム・ジェウク。次はまたどんな姿で女心を揺さぶるだろうか、これからが楽しみだ。

“紙エルフ男”と呼ばれるアン・ジェヒョン。イギリスにロバート・パティンソンがいるなら、韓国にはアン・ジェヒョンがいる。白い肌と赤い唇、ぜい肉一つないスリムな体まで、まるでヴァンパイアを連想させるスタイルだ。彼は実際、KBS 2TV「ディア・ブラッド」でヴァンパイア役を熱演した。人を助ける外科医であると同時に血を求めなければならない難しいキャラクターを演じ、スリムで色白のビジュアルがぴったりだったという意見がほとんどだった。

映画やドラマを行き来しながら演技を続けている彼は、バラエティ番組でも人気だ。tvN「新西遊記」シリーズにレギュラー出演し、か弱く細い体で独特のギャグを見せたり、ユニークなステップと身振りで視聴者を爆笑させた。ク・ヘソンとの離婚を伝えた後、しばらく出演はなかったが、今年復帰して視聴者から応援された。ファンは「新美(アン・ジェヒョンのあだ名)の病弱ギャグが恋しかった」「アンエルフ様、見ない間もっと虚弱になったみたいだ。もう少し太ってほしい」などの反応を見せた。

記者 : ファン・ヨンド