「僕にはとても大切な君」チン・グ、いつの間にかデビュー19年“演技の原動力は…”

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写真=FINE STORY
俳優のチン・グが映画「僕にはとても大切な君」で、ファンを魅了する予定だ。

チン・グは最近オンラインインタビューを行い、映画「僕にはとても大切な君」に関する多様なエピソードを伝えた。

「僕にはとても大切な君」は、お金だけ除いて世の中に怖いものがなかったジェシク(チン・グ)が、聞くことも見ることもできないが、手の先で世界を感じる子供ウネ(チョン・ソヨン)の偽の父を自任することから始まった特別な出会いを描く。特に韓国初の視聴覚障害者に関するストーリーを、映画として誕生させた。視聴覚障害者のための「ヘレン・ケラーセンター」があるミルアル福祉財団との社会貢献提携協約を土台に完成した。

チン・グは劇中、外見はラフだが内面は温かい大人のジェシク役に扮して熱演を繰り広げた。ジェシクは社会を生きていくノウハウはよく知らないが、心だけは純粋で温かい人物で、ウネと共にしていくうちに徐々に本物の父に変わっていく。

この日、チン・グは「社会的な問題を描く映画に参加したいという使命感や、義務感など大きな意図はなかった。ただ、心温まる映画に出演したいという欲望があったし、ありがたいことにこのような機会が訪れて『僕にはとても大切な君』に出演することになった」と語った。

続いて彼は「イメージチェンジのために、このような映画を待っていたのではない。ジェシクというキャラクターは私がこれまであまり見せなかった演技だったので嬉しかった。別に私があるイメージに限られているとも思わない。ただ、良いイメージで残ったらそれでいい」とし「そして最近、私が俳優じゃなく観客の立場で考えてみると、温かい映画を探している。気軽に見られる映画、笑いと感動を届けるそのような作品を探しているので、『僕にはとても大切な君』により惹かれたようだ」と付け加えた。

特にチン・グは「人々のようにボランティアをするほどの情熱は足りないが、いつも関心を持っていた。実は言葉ばかりで実践できなかったが、『僕にはとても大切な君』という素晴らしい作品に参加するだけでも、少しでも力になれそうで喜んで出演した。この映画を撮影して、逆に考えが多くなった」と、作品が持つ特別な意味を強調した。

彼は「実はヘレン・ケラーのように二つの障害を持つ方々について考えたことがなかった。演技だったが、この作品を撮影する3ヶ月間、たくさん考えた。実際に暗くて何の音も聞こえなくなったら、愛する家族と一緒に暮らすとしても本人だけの監獄に閉じ込められているような感じを受けるという。我々の周りには予想より、深刻な障害を持つ方々が多いという事実を知り、振り返ってみるきっかけとなった」と伝えた。

チン・グは「この映画が小さな響きのような作品になってほしい。視聴覚障害者支援法も一日でも早く作られてほしい。『僕にはとても大切な君』が実質的な助けになればと思っている」と声を上げた。

一緒に共演した7歳の子役チョン・ソヨンについても絶賛した。チン・グは「作品を見れば分かると思うが、抜群の演技力を披露した。社交性もあり、思ったよりも上手だった。大人の演技者よりもしっかりと準備してくる姿を見て、私のほうが勉強になって感動した」と賛辞を送った。

また彼は「私も二人の息子の父として7年以上育児をしたので、子供と一緒にいるのが大変だったり、負担にはならなかった。昔は子役と一緒に撮影以外の時間を一緒に過ごすのは簡単ではなかった」と明かした。続いて「チョン・ソヨンちゃんともたくさん話し合って、美味しいものもたくさん買ってあげた」と語った。

チン・グは「実際に育児は妻と半分ずつしている。二人の息子を育てているため、肉体的に頑張って遊んであげないとと思っている」と言及した。

先輩のチャン・ヘジンとは短い共演だったが、印象的なケミ(ケミストリー、相手との相性)を披露した。これについてチン・グは「チャン・ヘジンさんが二日間の短い撮影にも関わらず、強いインパクトを与えてくれた。とても光栄だった」とし「実際も心が温かく、私を激励してくださった。慣れない撮影現場だったのに、相手を気楽に、楽しませてくださった。後輩にとって模範となる先輩だ。現場で一緒に演技して、また機会があったら一緒に撮影したいと思う」と愛情を誇示した。

2003年、ドラマ「オールイン 運命の愛」でイ・ビョンホンの子役としてデビューし、いつの間にかデビュー19年目になったチン・グ。彼は「19年という数字だけを見ても頑張って生きてきたんだと思う。演技の原動力は、周りのありがたい知人たちだ。今もどこかでオーディションに参加して、プロフィールを渡している、最善を尽くしている後輩たちが多い。彼らから刺激を受けている」と述べた。

これと共にチン・グはターニングポイントとなった作品を尋ねると「デビュー作だった『オールイン 運命の愛』だ。その作品を通じてデビューしたので、意味深い」と答えた。

続いて彼は「そして映画『卑劣な街』(監督:ユ・ハ)と『母なる証明』(監督:ポン・ジュノ)もある。『卑劣な街』を通じてはオーディションではなく、ありがたいことに素敵な台本をいただいて選択する立場だったし、『母なる証明』を通じてはポン・ジュノ監督、キム・ヘジャ先輩、ウォンビン先輩と共にカンヌ映画祭にも参加して、色々ありがたい賞もたくさんいただいた。その過程でもっと責任を強く感じるようになった」と明かした。

記者 : キム・ナラ