「雨とあなたの物語」チョン・ウヒ“キャラクターに共感できた…私も20代は何がやりたいのか分からなかった”

OSEN |

写真=KIDARIENT
チョン・ウヒは、演技力のある30代の女優に挙げられている。彼女が映画「雨とあなたの物語」で、平凡な21歳の若者ソヒとして新しい面を見せた。

ソヒは病気の姉ソヨンに代わってヨンホ(カン・ハヌル)に手紙を書き、憂鬱だった日常の中でわずかなときめきと楽しさを感じ始める。ソヒはつまらない日常で悲しみと落胆に座り込んでしまう代わりに、希望を見つけながら自分が決めたことを実現させるために一歩ずつ踏み出していく人物である。ソヒにチョン・ウヒの実際の性格が反映されているためなのか、彼女の顔が重なって見える。

チョン・ウヒは最近、オンラインインタビューを通じて「私が今まで演じたキャラクターの中で最もシンクロ率が高いです」とし「『恋愛体質』でメロをやりはしましたが、馴染んでいる人物ではなかったんです。ソヒが最も私と似ています」と述べた。

チョン・ウヒとカン・ハヌルが出演した映画「雨とあなたの物語」(監督:チョ・ジンモ)は、偶然受け取った手紙一通が、お互いの生活の中で励ましになっていくヨンホとソヒの日常を描く。

出演したきっかけについて、「この作品のエピローグが気に入りました。ヨンホとソヒが各自の話を展開していきながら、一点に向かって走って行くところが良かったです」と明かした。

ソヒを演じたチョン・ウヒは「ソヒが周囲の人々にする行動が私とよく似ています。自分も重要ですが、他の人の立場を配慮するところが私と似ていました」と比較した。演技で難しい点はなかったのかという問いには「これまで感情や心理を表現したキャラクターが多かったので、穏やかな人物を演じたらどのように見えるのか私も気になっていました」と答えた。「監督が『チョン・ウヒの新たな姿を収めたい』と話しながら(差が出る)部分を重点的に考えました。そのため監督がテイクごとにディレクションを明確にしてくれました」と撮影のプロセスを伝えた。

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それと共にチョン・ウヒは「キャラクターの感情線はもちろん、ビジュアル的にも美しく見えればいいなと思いました。私も感情表現を最小限にしようとしました。監督と一緒に意見を合わせていきながら演技しました」と当時を回想した。そして「監督がずっと言っていたのが『きれいに撮ってあげる』ということでした。とても澄んでいてきれいに見えたようなので満足しています」と笑って話した。

チョン・ウヒは「映画の中の若者に共感できました。夢のない人、仕方なく諦めた人、漠然とはしているけれど、自分自身を信じた人でした」とし「劇中の『最もきらびやかなようだが、最も不安だった』という言葉に共感しました。私の20代もとても漠然としていました。何かしたいことがなかったんです。何をすべきか、何が好きなのか、何が得意なのか分からなかったんです。20代のヨンホに近かったと思います」と劇中のキャラクターと自身を比較した。

また「20代の時、演技に興味を持って、女優になるという夢を持ち始めました。20代に夢見ていたことを今考えてみると、ある程度は女優として夢を成し遂げたと思います。まだ歩いている途中ですが、きちんと進んでいると思います」と述べた。

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「参考にしたキャラクターはないです」と話したチョン・ウヒは「衣装のフィッティングテストをする時面白かったんです。2003年に流行した服を着てみたのですが、昔を思い出しました(笑)。その時の感性を込めるのも良いですが、ソヒと合わなければいけないので、2、3回やりました。最大限自然な姿を見つけようとしました」と述べた。また「ソヒが持っている生命力、たくましい姿を見せるために動きやすい衣装を探しました。本屋で働くために適した衣装です。衣装チーム、扮装チーム、監督が合わせてくれました」と語った。

さらに「私の日常を持ってきてもよいことなので心理的にはプレッシャーは少なかったです。それでも、日常の表現は簡単に思えますが、繊細でなければなりませんでした。逃さず行こうとしましたが、内面の演技をたくさんすることは、集中力が要求されることでもあるんです」と明かした。

チョン・ウヒはヨンホを表現したカン・ハヌルに「彼が表現した若者と躍動感が良かったです。ナレーションで息を合わせて見ると、初めて試みたことだったので難しいこともありましたが、味方を変えれば新しかったです。対面で演技をしながら息を合わせるのも良いですが、(ナレーションは)私が表現するにあたり、(可能性が多様に)開いていて良かったです」と話した。

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それと共に「ナレーションのレコーディングを一度にずっとやったことがありました。その時、手紙をやりとりすることが会話のように感じられました。その感じを持って、撮影時に振り返りながら進行しました。(対面での演技も良いが)ソヒとヨンホの想像力を活用するのが良いと思いました」と話した。

「カン・ハヌルと映画の広報をしながら親しくなっています」というチョン・ウヒは「性格的にもよく合うので、最近より親しくなりました」と伝えた。

最後に彼女は「コロナ禍に撮影することも簡単ではなかったのですが、公開することになって感謝しています。私は自分が好きで演技をしているのに、そんな私の姿を見て『力をもらった』『励まされた』と言ってくださるファンの皆さんに感謝しています。むしろ私の方がもっと励まされています。演技をする原動力になっていると思います」と伝えた。

記者 : キム・ボラ