チェ・ジニョク「ゾンビ探偵」いよいよ日本初放送!「自分がゾンビだと500回くらい叫びながら…(笑)」

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チェ・ジニョク主演「ゾンビ探偵」がCS放送局「衛星劇場」にて、6月30日(水)より日本初放送!

本作は、史上初の“ゾンビ探偵”が繰り広げるウルトラ・ヒューマンコメディー。正統派イケメンからリアルなゾンビまでドはまりする実力派俳優チェ・ジニョクが、香水とBBクリームを愛する“清潔感抜群な”ゾンビを熱演。正義感あふれる“暴走気味な”放送作家とタッグを組み、殺人事件の解決に乗り出す。

今回「ゾンビ探偵」の日本初放送を記念して、チェ・ジニョクのオフィシャルインタビューが到着。さらにKstyle独占で、休みの日の過ごし方やおすすめの作品などに答えてくれた。

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――6月30日から「ゾンビ探偵」が衛星劇場で放送されます。日本で放送される感想をお聞かせください。

チェ・ジニョク:実は日本で放送されるということを知らなかったので、インタビューのオファーが来たときに驚いたんです。このドラマは好きな人もいれば、嫌いな人もいると思います。制作に入る前も、好き嫌いはあるかなと思っていました。それに心配な点も多かったんです。私はこういう役をやったことがなかったので……。カッコつける役や男らしい役やシリアスな役が多かったので、視聴者の皆さんもそういった私の姿が見慣れていると思います。今回この役をやるにあたり、自分自身は自然だと思っているけど、視聴者はそう思わないかも、という心配はありました。でも韓国の視聴者の方々が受け入れてくれなかった感じはなく、皆さん楽しんでくれたようです。だから日本の視聴者にも受け入れてもらえるのでは、と期待しています。

――「ゾンビ探偵」はどんなドラマですか?

チェ・ジニョク:これまで私が挑戦してきた作品とは異なるドラマだと思います。最初に台本を読んだときに考え込んだりせずに、リラックスした気持ちで楽しむことができました。それに普段はあまり気にしていなかった家族の大切さを再認識することができました。とても人間的な匂いのするゾンビなのですが、可愛らしい一面もあるし……、突拍子もないゾンビ、という表現が合っているかもしれません。皆さんが知っている怖いゾンビではないので、新鮮に感じるかもしれませんね。きっと楽しんでいただけると思います。

――この作品に出演することになったきっかけや理由はありますか?

チェ・ジニョク:結構悩みましたよ。パク・ジュヒョンさん演じるコン・ソンジに出会って一緒に事件解決に乗り出すのですが、それまではほとんど自分一人でドラマを引っ張っていかないといけないので、そういったプレッシャーはありました。これまでやったことのあるようなキャラクターだったら、ある程度の自信はあったと思いますが、今作は怖さも感じていましたし、とても悩んだドラマでした。
でも最初のミーティングでスタッフの方々にお会いして、そこで信頼感が芽生えました。私が好きな笑いのツボを監督さんも好きだったみたいですし、スタッフの方々を信じていけば大丈夫そうだと感じたんです。撮影が始まると私も驚いたのですが、監督の演出によって私自身が気分をアゲた状態で演じていたんです。そんな部分が映像にも表れていると思います。とても楽しい撮影でした。

――最初に台本を読んだときの感想は?

チェ・ジニョク:まず新鮮だという印象を受けました。それに私が好きな構成でした。ナレーションで笑えるポイントを入れたり……、私が個人的に好きなコメディ要素だったんです。日本の視聴者の方々がどう感じるかは分かりませんが、私自身は面白いと自負しています(笑)。


「自分がゾンビだと500回くらい叫びながら…(笑)」

――チェ・ジニョクさんが演じたキム・ムヨンはどんな人物ですか?

チェ・ジニョク:ネタバレになる可能性があるのですべては話せませんが……、一度死んだけど甦った、言葉通りのゾンビです。過去にいろんな事情を抱えているのですが、それが徐々に明らかになっていきます。他人の身分を借りて人間のフリをして生きるゾンビなのですが、かわいい一面もあり、生存能力が強いゾンビです。それにこれはドラマのポイントの一つとも言えるのですが、ゾンビであることがバレないように人間たちに混じって生きています。そこは一般的なゾンビとは違いますね。コミカルで笑えるシーンがたくさん登場するので、そのポイントは面白いと思います。

――ムヨンは一般的なゾンビとは違う独特なキャラクターですが、この役柄のために準備したことはありますか?

チェ・ジニョク:ゾンビの歩き方をしないといけないのですが、最初の一歩を踏み出した瞬間はためらってしまいました。恥ずかしい気持ちもありましたし、中途半端にやってしまうと面白くなくなってしまうと思ったんです。だから自分がゾンビだと500回くらい叫びながらやった感じです(笑)。
ゾンビとして目覚めて、最初の一歩を踏み出すシーンを一番最初に撮影したのですが、撮り終えた後も「これで合っているのかな……?」とずっと自問していたんです。でも監督さんが満足してくれたみたいですし、ありがたい言葉を掛けてくれたことがとても力になりました。

――撮影前にダイエットなどはしましたか?

チェ・ジニョク:ダイエットは結構しましたよ。この10年くらいの間で一番体重を減らしました。普段は79kg~80kgくらいなのですが、今回は76kgまで落としました。元々ドラマに入るときはダイエットをするのですが、今回はいつもより3~4kgは減らしましたね。

――当然違うとは思いますが……、ご本人とムヨンの似ている点やまったく違う点を教えてください。

チェ・ジニョク:ムヨンは人間を怖がっている一面があるのですが、実は私も少しそんなところがあります。何と言えばいいのか……、心が脆くて傷つきやすいタイプなので、そんな点は似ていると思います。ムヨンは臆病なところがあって、私も臆病者なので(笑)。
違うところは…、まずゾンビであること自体が越えられない壁ですよね。ムヨンは生ものが好きなのですが、私は生ものがあまり好きではないです(笑)。

――ムヨンは人間に近づくために1年間トレーニングをしますが、演じるうえで大変だったことは何ですか?

チェ・ジニョク:監督がKBSのバラエティ番組のプロデューサー出身なのですが、そのせいか笑いに対して貪欲なんです。ムヨンが木の枝をくわえて発音の練習をするシーンがあるのですが、そこをラップするシーンに変えると言い出したんです。最初は冗談かと思っていました。そうしたら翌日、撮影に入る前に「ラップでやってみよう」と……。「本気ですか?」と聞き返したのですが、リハーサルしながらカメラを90年代の音楽番組みたいに180度回転させたりして撮影したんです。撮影後も「これを放送しても大丈夫なの?」と監督に聞いていました。編集室は大変だったみたいですよ。実は今もあれが大丈夫だったのか疑っているんです(笑)。すごくビックリしましたね。


最も共感したセリフ「ゾンビより人間がもっと怖い」

――チェ・ジニョクさんがもしムヨンのように、ある日突然ゾンビとして目覚めたら……?

チェ・ジニョク:そうですね……。とても生きづらいでしょうね(笑)。ムヨンが人間のようになろうと努力する姿はすごいな思います。一方で理解はできますが、自分だったらメンタルが耐えられなくて生きていけないかなとも思います(笑)。

――ムヨンは人間になろうと努力するゾンビですが、演じながら共感した点や、逆に共感できなかった点はありますか?

チェ・ジニョク:こんなセリフがあるんです。「ゾンビより人間がもっと怖い」。このセリフが心に響きました。人間というのは人間同士で傷つけあうものですから、このセリフは共感できました。ムヨンの過去の事情が後で明らかになるのですが、その事実に大きな衝撃を受けるんです。ムヨンはその経験によって心に大きな傷を抱えた人物です。脚本家さんも「人間がもっと怖い」と考えていたそうで、私もそう思いますしその点は共感できましたね。
共感できなかった部分は特になかったです。物語の序盤で怖くて外に出られなくて隠れて暮らしている、といったシーンがありましたが、そこは実際の私とは違う一面ではありました。ムヨンの話す言葉やマインドは共感できる部分が多かったです。

――これまでシリアスな役が多くて、今回は衝撃的な変身を遂げましたが、本作のようなコミカルなドラマの魅力は何だと思いますか?

チェ・ジニョク:俳優としては、撮影が本当に面白かったです。撮影現場も重苦しくなくて素晴らしかったです。何かを演じるとスタッフたちが爆笑するんですが、そうするともっと俳優たちのテンションが上がっていきました。
私が一人で鏡を見ながら電動ドリルに感電してガタガタ震えて倒れるシーンがあるんです。そのシーンがすごく笑えるシーンで……(笑)。そういうシーンではこれまで感じることのなかった快感がありました。撮影現場はいつも笑いが溢れていて、本当に遊んでいるかのように楽しかったです。

―― 一番面白かったシーンはどこですか?

チェ・ジニョク:電動ドリルのシーンは……、本当に皆ぶっ倒れました。モニタリングしながら、俳優もスタッフも笑いすぎて気絶していました(笑)。ネタバラシになるので言っていいのか分かりませんが……、頭の方から煙が出るのですが、それはCGではなくて電子タバコの煙を使っているんです。カメラを回した状態で、カメラ監督が近づいてきて煙を吐き出した後にすぐ元に戻って、私が感電する演技をする、という具合に撮影しました。すごく笑えるシーンに仕上がっていたので満足しています。

――記憶に残る名シーンや名セリフはありますか?

チェ・ジニョク:名セリフは先程も言いましたが、「人間がゾンビよりも怖い」ですね。一番共感したセリフです。ある意味では「ゾンビ探偵」の副題とも言える言葉だと思うんです。
記憶に残るシーンは……、モンペを履いてランニングマシーンの上で怒りながら走るシーンがあります。ほとんど一番最初に撮ったシーンなのですが、監督が大爆笑してくれまして(笑)。私もこれで合っているのかな、と迷いながら演じていたのですが、そのシーンで方向性について確信を持てた気がします。


「シーズン2も今回のスタッフと俳優が一緒なら、喜んで出演します」

――撮影現場でのエピソードがあれば教えてください。

チェ・ジニョク:元々台本にはなかったのですが、バラエティ番組の「スーパーマンが帰ってきた」に出演しているベントリーが登場するシーンがありました。ベントリーがドアを開けて「ゾンビのサムチュン(おじさん)」と呼ぶのですが、私が驚かそうとして電気を消してみたんです。ベントリーがドアを開けてみたら電気が消えているので、「サムチュン(おじさん)はいないみたいだね」と声が聞こえてきました。そこでベントリーが入ってきたところで「ワッ」と驚かしたのですが、その子が本当にビックリしてしまって……、すごく泣いてしまって大変なことになりました。撮影のメイクは濃いめにするので、子供たちにとっては本当に怖かったみたいですね。
他のエピソードだと、食事は出前で頼むことが多かったのですが、ダイエットする必要もあるので、チムタクなど鶏肉料理が多かったです。鶏肉との戦争と言えるほど、ほぼ毎日鶏肉でした。

――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

チェ・ジニョク:撮影現場はいつも楽しかったですね。監督も元々ハッピーな性格の人なので、誰かが怒ったりするのを嫌がる人でしたし、スタッフ全員が雰囲気を良くしようとしていたので楽しく撮影できました。その中でもテ・ハンホ兄さんがリードして笑わせようと、現場を盛り上げてくれました。個人的にもすごく感謝しています。

――パク・ジュヒョンさん、クォン・ファウンさんとの共演シーンが多いですが、一緒に撮影された感想を教えてください。

チェ・ジニョク:二人とも元々あまり知らなかったので、最初はよそよそしい雰囲気だったのですが、二人とも人当たりが良くて徐々に親しくなれました。
クォン・ファウンさんは学ぼうとする姿勢がすごいなと思いました。疑問に思ったことを、自分から先輩に質問するのはなかなかできることではないんです。そんな姿勢を見て、良い俳優だなと思いました。
パク・ジュヒョンさんは性格が堅苦しくなくて、現場のスタッフともすぐに良い関係を作っていました。私が新人の頃は人目を気にしたりするタイプだったので、パク・ジュヒョンさんのように人当たりが良くて、すぐに現場に溶け込む姿が羨ましく思いました。自分があのくらいの年齢の頃は全然できなかったので……(笑)。二人とも素敵な俳優でした。

――このドラマはマニアも生まれるほどの人気でしたが、シーズン2のお話も出ているようです。シーズン2がもし制作されるとしたら出演されますか?

チェ・ジニョク:今回のスタッフと俳優たちが一緒にやるのであれば、私は喜んで出演しますよ。でも続編を制作するというのは簡単なことではないので、まだシーズン2のストーリーまでは考えが及んでいないです(笑)。


Kstyle独占!おすすめの出演作から休みの日の過ごし方まで…

――これまでも多くの作品に出演していますが、ご自身の出演作でおすすめの作品は?

チェ・ジニョク:「ゾンビ探偵」以外だと……、こう話してしまうと他の作品が可哀想な気もしてしまいますが(笑)、結構昔の作品ですが今でも「九家の書」が一番印象に残っています。自分の出演作ですが、昨年末くらいに全話を一気に観ました。よくできているドラマですし、個人的に縁のある作品なのでこの作品を挙げました。

――コロナによるおうち時間で、日本では韓国ドラマや映画が大ブームです。おすすめの作品、最近見た作品はありますか?

チェ・ジニョク:実はあんまり観てないんです……(笑)。俳優は結構そうだと思いますよ。自分の作品は観るかもしれないけど、自分の作品でさえ観ない俳優さんもいますしね。

――お忙しい日々を過ごしていると思いますが、休みの日の過ごし方を教えてください。

チェ・ジニョク:最近は自分でも変だと思うくらいに家にいます。そろそろそんな生活も飽きてきましたが、家でゴロゴロするのが好きですね(笑)。YouTubeも結構観ますし、ゲームもやります。若干、漫画のキャラクターにいるようなニートのような生活ですね。そんな生活をしていましたし、そんな時間が好きでした。神経を使うことが多い職業ですし、悩むことも多いので、家ではそんな部分を思いっきり脇に置いて、思いっきり食べています。ここ何年かは思いっきり食べるということができなかったので、お腹が膨れた~というくらい食べられたのは個人的にとても幸せでしたし、ヒーリングの時間になりました。

――最後に、日本の視聴者に「ゾンビ探偵」のオススメしたいポイントを教えてください。

チェ・ジニョク:「ゾンビ探偵」は第1話から思わず注目してしまうようなシーンが多いと思います。私のファンの方々でしたら、私が今回の役を演じたということ自体がとても目新しく感じると思います。第1話から笑えるシーンがたくさん登場しますし、最初のシーンだけが重くて、あとは明るくて笑えるシーンが満載です。皆さんが笑ってご覧になれるドラマだと思います。日本でもいよいよ放送されるとのことなので、たくさんの応援をお願いします! ありがとうございました。



■放送情報
「ゾンビ探偵(原題)」
CS放送局「衛星劇場」にて、6月30日(水)より日本初放送!

毎週(水)午後11:00~深夜1:30 (2話連続放送)
再放送 翌週(火)午後1:30~4:00 (2話連続放送)

演出:シム・ジェヒョン
脚本:ペク・ウンジン
出演:チェ・ ジニョク、パク・ジュヒョン、チャ・ドヒョン、ファン・ボラ
2020年/韓国KBS/全12話

【あらすじ】
時事番組「追跡70分」の放送作家ソンジは、女児誘拐殺人事件、通称「サンタ事件」の犯人を見つけるため日々奔走している。しかし正義感が強すぎるあまり、取材先で暴力沙汰を起こしては示談金や治療費を支払っていた。ある日、廃棄物の中で一人の男が目覚める。生前の記憶が一切ないその男は、自分がゾンビとしてよみがえったことに絶望するも、人間と共存するため、山に身を隠し地道な“人間トレーニング”を始めるのだった。時は流れ、探偵キム・ムヨンを名乗り、街中に降りてきたゾンビ。ひょんなことからソンジが投げたヘルメットが頭に命中し気絶するゾンビだが、救急車内で意識を取り戻す。ソンジは必死に示談を求めるがゾンビは避けるばかり。そんな中、ソンジがインタビューした“サンタ事件”の目撃者が何者かに襲われてしまう。ソンジは自分を責めてヤケ酒し泥酔状態に。そんなソンジを新興宗教の信者たちが連れ去ろうとする。そこにゾンビがやってきて……。

記者 : Kstyle編集部