MADDOX、新曲「Knight」をリリース“ファンにとって友人のようなアーティストになりたい”

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写真=KQエンターテインメント
最近、ソウル市中(チュン)区乙支路(ウルジロ)にあるマイデイリーの本社で、新曲「Knight」をリリースしたMADDOXとのインタビューが行われた。

MADDOXはこれに先立って公開した予告イメージで、カリスマ性溢れる眼差しで視線を圧倒した。クールな性格のアーティストだと思われていたが、実際は優しい眼差しと明るい笑顔を持つアーティストだった。

まず「Knight」に参加してくれた同じ所属事務所の作曲家EDENに感謝の気持ちを伝え、「EDENさんがアイデアを出して、方向性を提示してくれました。僕と息がよく合って、反対する理由がありませんでした」と明かした。音楽については「近頃の音楽スタイルではないです。リスナーがこの音楽を聴く瞬間だけは、ストレスを感じないでほしいという気持ちで作りました」と伝え、「Knight」への情熱を垣間見ることができた。

「実は大変でした」と笑顔を見せたMADDOX。彼は「曲自体がギターサウンドと僕の声だけで引っ張っていくナンバーなので、大変でした。たくさん練習はしたのですが、最初にレコーディングした時には物足りない部分があったので、少し時間をおいて作業をしました。心を込めて完成させました」と語った。

特に「Knight」は、ギタリストのチョクジェとのコラボで話題を集めた。これについて「この曲がギターと歌声が中心なので、何か特別なことができないかと、EDENさんが意見を出したんです」とし「提案を喜んで受け入れてくれました。直接お会いできなくて残念でしたが、感謝の言葉を伝えたいです」と話した。

MADDOXは今年3月、捨て犬だったジョイを引き取って注目を集めた。ペットを飼う計画はなかったと言う彼は、「実家で飼っていた愛犬のなかで、一匹が亡くなったんです。ペットを飼っている方は分かると思いますが、改めて飼う自信がなかったんです」と伝え、人々の胸を痛めた。

しかし「そんな状況で偶然SNSで写真を見ました」とし「とても可愛かったです。最初は迷ったけれど、その時は決めませんでした。でも、数ヶ月後にまた写真がアップされたんです。その時『この犬は僕が飼おう』と決意して、すぐに連絡しました」と語った。

愛犬ジョイに言及するMADDOXからは、本物の幸せが感じられた。「ジョイは僕をポジティブな人間にしてくれました。怠けている僕を規則的な生活に導いてくれて、愛することができるように助けてくれた存在です。毎晩、僕の頭の上に横になってお互いを見つめながら眠ります」と愛情をアピールした。

単純に「歌が上手な」「作曲が上手な」アーティストに留まらず、多彩なカラーを持つMADDOX。彼はすべての方向に可能性と情熱を持っている。関心がある分野には深く入り込み、目を輝かせながら語り続けた。

これを証明するかのように本人も長所として「多彩さ」を選んだ。「一つのアイデアや道を行くのは退屈なんです。新しい試みが好きで、同じことは繰り返さないようにしています。なので多様なカラーをリスナーに聴かせてあげることができます」と自信を示した。

新たに挑戦してみたいことについて尋ねると、MADDOXは「音楽的にはヒップホップアルバムに挑戦してみたいです。欲望があります。MBN『Signhere』に出演した当時、オートチューンを使ってみた理由もそのためでした」と語った。MADDOXは2019年、ヒップホップオーディション番組「Signhere」に出演してパク・ジェボムから賛辞を受けるなど、抜群の実力を証明した。

続いて「いつか一度はやってみたいと思うのがYouTuberです。趣味はカメラ撮影で写真や映像を撮影することです。YouTuberが人気の職業になる前は、日常を盛り込む“デイリーブロガー”が海外には多くいました。そういった動画をよく見ていました。そんな風に日常のある場面を残したいなと思います」と言及した。

一言一言から純粋な思いが感じられたMADDOXは、リスナーを魅了する彼の音楽と同じくらい繊細で心温まるアーティストだった。彼のMBTI(性格診断)はINFPだという。INFPは「ロマンチックな性格」だ。真実と誠実性を大事に思い、創意性と感受性が高いため芸術、文学分野が得意な人が多いという。

インタビューの最後に「人々が『MADDOX』と聞いた時、思い出してほしいイメージはありますか?」と質問した。彼はしばらく悩んでから「友人」と答えた。そして「親しみのあるイメージがいいです。僕を好きになってくれる皆さんに、率直な姿をお見せしたいです」と説明した。

記者 : オ・ユンジュ