放送終了「五月の青春」イ・ドヒョン&コ・ミンシ、惨状の中でも手を離さなかった深い愛

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=KBS 2TV「五月の青春」放送画面キャプチャー
KBS 2TV月火ドラマ「五月の青春」が、今日を生きる人々に心温まる癒しと勇気を伝えて放送終了となった。

韓国で8日に放送された「五月の青春」を記録し、視聴者たちの爆発的な反応の中で幕を下ろした。

この日の放送では40年間コ・ミンシを恋しがっていたイ・ドヒョンの愛と、家族のため犠牲も辞さなかった姿が感動と癒しを届けて、視聴者の心の中に長く残るレトロロマンスを完成した。

先立ってキム・ミョンヒ(コ・ミンヒ)は、「ファン・ヒテ(イ・ドヒョン)の家族になる」とプロポーズし、キム・ヒョンチョル(キム・ウォネ)は実家に向かう途中に、戒厳軍に遭遇した。結局キム・ヒョンチョルは、幼い息子を助けるため犠牲となった。自身にすがるキム・ミョンス(チョ・イヒョン)を安心させるキム・ヒョンチョルと、幸せな笑顔で互いに手を繋いだファン・ヒテとキム・ミョンヒの姿が、見る人々の胸を痛めた。

最終回では、キム・ヒョンチョルの死の前で悔恨の涙を流すキム・ミョンヒの姿が描かれて視聴者の涙腺を刺激した。キム・ミョンヒは用意しておいた結婚誓約の祈祷文もファン・ヒテに渡すことができず、冷たい遺体になって帰ってきた父の前で号泣した。ファン・ヒテは、以前にもらったキム・ヒョンチョルの通帳をキム・ミョンヒに渡した。娘への深い愛が込められている父の手紙は、視聴者の涙を誘った。

また、最後になるとは思わなかったファン・ヒテとキム・ミョンヒの別れと、弟のキム・ミョンスを助けるため身を投げた彼女の犠牲が見る人々を感心させた。ファン・ヒテと別れたキム・ミョンヒは空輸部隊に遭遇し、弟に向かって放たれた銃撃を体で防いだ。彼女は軍人キム・ギョンス(クォン・ヨンチャン)に「弟は生きてますか?」と尋ね、うなずく姿を見て安堵した。キム・ギョンスは身分を確認することができる所持品を提出しろという上官の命令に、彼女の祈祷文と弟が落とした時計を手に握らした。

放送後半、時代の苦しみを経験した人物たちが凛々しく現在を生きている姿は、視聴者に勇気と熱い感動を与えた。2021年のファン・ヒテ(チェ・ウォニョン)は41年間、後悔する人生を生きてきたが、遺骨と共に発見されたキム・ミョンヒの祈祷文を読んだ後、すべてが自身の選択であったことに気づいた。

「私に与えられた残りの人生は、あなたの祈祷文に対する答えだと思って生きてみます。荒い上げ潮がまたその時の五月に帰らせるとしても……ここにはもうミョンヒさんがいるから、また会えるその日まで頑張って進んでいきます」というファン・ヒテの静かなナレーションが、今日を一生懸命に生きている視聴者に大きな癒しを届けた。

このように「五月の青春」は、過去の惨状の中でもお互いの手を離さなかった若者の愛はもちろん、家族のためなら自身の命をも捧げられる家族愛を見せて感動を与えた。

また一時も目が離せない切ないストーリーと没入度を高める俳優たちの演出力で、視聴者の胸を刺激する独創的な感性を描き出した。それだけではなくキャラクターを完璧にこなした俳優たちの熱演と、劇に感動を与える音楽の力が調和をなして、毎年5月なったらまた見たいと思わせる“ウェルメイドドラマ”を誕生させた。

記者 : チョン・ジヒョン