Wanna One出身ユン・ジソン「除隊するまで待ってくれたファンに感謝…これからは恩返ししたい」

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写真=「@star1」
“グンピルドル”(兵役を終えたアイドル)になって戻ってきたユン・ジソンは、これまでの空白を埋めようとするかのように除隊と同時に忙しいスケジュールをこなし、精力的に活動している。バラエティ番組、オンラインファンミーティング、グラビア撮影、インタビュー、YouTube撮影など、休む暇のないスケジュールを過ごしているにもかかわらず、疲れた表情を一切見せない。

彼が帰ってくるまで変わらず待っていたファンのために、彼ならではの感性を込めたソロアルバムも発売した。今年の下半期に放送予定のドラマにもキャスティングされ、俳優としても第一歩を踏み出すことになったというサプライズニュースを伝えた。除隊後、誰よりも忙しい日々を送っているユン・ジソンに出会った。

――本日のグラビア撮影はいかがですか?

ユン・ジソン:除隊して一番やりたかったのがグラビア撮影でした。軍隊で毎日軍服だけ着ていたせいか、色々な衣装を着て行うグラビア撮影がとてもしたかったんです。久しぶりにヘアメイクをして、衣装まで、おしゃれして撮影することができて本当に楽しかったです。どんなグラビアに仕上がるのか楽しみです。

――除隊後、初めてアルバムをリリースされました。「ジソン=カムソン(感性)」という修飾語らしく、アルバム「Temperature of Love」にも様々な感情を込めた楽曲が収録されましたね。

ユン・ジソン:全般的に愛と恋愛に関する感情を盛り込んだアルバムです。一人でする片思いでも心が温まりますし、相手と一緒に育む愛でも冷酷で心苦しいものもあるじゃないですか。そんな無数の感情を温度で表現したアルバムです。男女間の感情の他にも友達、家族、ペットなど、愛と愛情に関する数々の感情を盛り込むために努力しました。

――温度計をコンセプトにしたアルバムのロゴを見てすぐ “冷ジソン”と“温ジソン”を思い出したファンも多いようです。そのようなことを意図したコンセプトですか?

ユン・ジソン:うわ~ユニークな解釈ですね。僕の姿に温度差があるということで、ファンの皆さんがかわいい時は“温(オン)ジソン”、クールな時は“冷(ネン)ジソン”と呼んでくれてるんです。意図はしていませんでしたが、今考えてみたら冷ジソンと温ジソンの両方をお見せできるアルバムだと思います。温かい楽曲と寂しい雰囲気の楽曲が全部入っています。

――“冷ジソン”と“温ジソン”の中で実際のユン・ジソンさんはどちらに近いですか?

ユン・ジソン:温かくなりたい冷ジソンですね。心温かい人になりたくて努力していますが、実際には冷たい方だと思います。多くの方が明るくて親和力があるイメージだと思いますが、実は僕は無愛想なんです。近くにいる人は皆そう思っているでしょう。そんなふうにならないためにたくさん努力しています。

――今回のソロアルバムは、Wanna Oneのメンバーたちにもお聴かせしましたか?

ユン・ジソン:何人かのメンバーには、先に聴かせました。本当にありがたかったのが、曲についての評価より、先に応援してくれたことです。兄さんがやりたい音楽を全てやりな、誰より喜ばしい気持ちで応援すると。どんな言葉よりも感動的でありがたかったです。これまで曲が良い、良くない、コンセプトが合う、合わないという評価はたくさん貰っていたので、心のこもったメンバーたちの応援の一言が一番力になりました。僕にとって最も必要な言葉でした。

――ご飯に特別な哲学を持っていると聞きました。特に食事が大切だと思う理由はなんですか?

ユン・ジソン: 「お腹がいっぱいで背中は温かい」というのが最高じゃないですか(笑)。16歳の頃から一人暮らしをしてきました。練習生時代、半地下の考試院( コシウォン、受験生が住むことを想定した一部屋が約2畳前後の住宅施設) で暮らしてお金がなかったので、ほとんど毎日ごはんバーガーやカップラーメンを1日1食だけ食べて過ごしていました。ちゃんとしたご飯を食べた日があんまりなかったんです。その後も下宿や寮など、ワンルームを転々としながら大変な生活をしてきました。なので、ご飯のパワーがどれだけ重要なのかを誰よりもよく知っています。練習生時代に飢える苦痛を感じてたので。最近は本当に幸せです。しっかり食べてよく暮らしていますので。太って食事管理をしなければならないほどです(笑)。

――ご飯のパワーを強調する割には、料理はそれほど上手くないと聞きました(笑)。

ユン・ジソン:これについては言いたいことがたくさんあります。僕が料理をするたびにみんな「地獄シェフだ」「不器用だ」と言うのですが、実際に食べたことがないからそう言うんです。過程は中途半端ですが、僕の料理は本当においしいんです。番組を面白くするために料理ができないイメージになりましたが、カメラが消えればスタッフが集まって僕の料理を全部食べるんですよ(笑)。



――軍隊で新たに学んだり感じたりしたことはありますか?

ユン・ジソン:軍隊に行って、ファンにもっと感謝するようになりました。軍隊で生活しながら、たくさんの方が除隊するところを見ました。その時、その瞬間は本当に残念で悲しいです。でも、「いつ悲しんでいたんだっけ?」と思うほどに離れた人の不在をすぐ忘れられてしまったんです。「軍隊の中でも離れ離れになった人をあまりにも簡単に忘れられるのに、1年半も芸能界を離れた僕の居場所が果たして残っているのだろうか」と、内心不安で怖かったです。でも、ファンたちは軍白期(軍隊による空白期)もユン・ジソンという人を忘れずに待っていてくれました。それがどんなにありがたいことか。これからは僕が恩返ししなければならないと思います。

――除隊してから4ヶ月が経ちますが、もう完璧に民間人モードに復帰しましたか?

ユン・ジソン:完璧に慣れました。思い出せないほど遠い昔のことのようです。社会に復帰してからは、時間がすごく速く流れます。冬に除隊したのにもう春ですね。

――ドラマに主演級の役でキャスティングされたと聞きました。演技のほうもファンは楽しみにしているのではないでしょうか。

ユン・ジソン:下半期に放送される「君の夜になってあげる」という作品にキャスティングされました。ドラマに出演するのは初めてなので実は心配しているんです。撮影する前までずっと準備しなければならないと思います。アイドルと主治医についての話を盛り込んだドラマです。よりによって作品でもグループのリーダー役を引き受けて、本業のようで本業ではなく、でも本業のような……? 演技をお見せする予定です。撮影は6月頃からはじまって、放送は韓国で今年の下旬にされる予定です。僕の初めての演技を楽しみにしてください。

――いつの間にか30代になりましたが、20代と変わったことはありますか?

ユン・ジソン:20代は法的には成人でしたが、内面は大人になっていない状態だったと思います。いきなり大人になって、どんな姿が大人なのかを学んでいく時期でした。練習生やグループのメンバーとして生活しながら時間が過ぎた時期でもあります。30代になったからといって完全に大人になったとは言えませんが、主体的な生活をしていると思います。独立する方法を学んでいる時期だと思います。

――30代にもパプギル(ご飯の道)だけを歩んでほしいです。最後にパプアル(ファンの名称)の皆さんに一言お願いします。

ユン・ジソン:パプアルの皆さんのおかげで今の僕が存在します。それぞれの方法でたくさんの愛をくださって感謝しています。僕もその愛に応えられるようカッコいい人になろうと努力します。限りない愛をくださってありがとうございます。

記者 : ファン・ヨンド