【REPORT】SHINeeの三ツ星レストランへようこそ!10周年記念イベントは爆笑あり、涙あり「ずっと、そばにいるよ、テミン」

Kstyle |

5月23日、SHINeeが日本デビュー10周年を記念し、オンラインでのファンミーティング「SHINee WORLD J Presents ~Bistro de SHINee~」を開催。ファンを一日限定の三ツ星・フレンチ・レストランへ招待した。


10周年記念日は20周年への第一歩!

ビストロの店内に入ると、スーツ姿の凛々しさ溢れるメンバーがファンを出迎え、テミンは早速、カウンターの上のリンゴを手にとり、「I Have A Pen~~」と「PPAP」ネタでモノボケ。開始早々から、爆笑満載のイベントになりそうな予感に襲われる。そして自己紹介を終えた後は近況の報告を。ミュージカル「タイヨウのうた」に出演中のオンユは「バラエティ番組の準備をしています」と話し、「驚きの土曜日」出演中のキーが「そろそろ、ソロのアルバムの準備をしなきゃいけないので、音楽をいっぱい聴いています」と話せば、話題はいつしか彼が育てている葱について。テミンが「キーさんからもらったネギキムチを食べてみたけど、結構、おいしかったですよ。ラーメンと食べるともっとおいしい」と太鼓判を押すと、オンユも「機会があれば、僕にも葱を分けて下さい」とオネダリ! 新ドラマ「ユミの細胞たち」撮影中のミンホは「(放送を)楽しみにして下さい」と期待させ、新作『Advice』をリリースしたばかりのテミンは「ダンスも音楽も新しいスタイルを見せたくて、結構悩みながら準備し、満足出来る作品になりました」とアピールする。

今回のイベントは日本デビュー10周年を記念したもの。そのため、ミンホが「SHINeeちゃん、10歳」と喜ぶと、全員が「時間って本当に速い」と声を揃え、キーは「『Replay -君は僕のeverything-』(日本デビュー曲)を歌ったのが10年前だって、想像もできないくらい、時間が速かったですね。最近は海外に行けないので、皆さんに会いたい気持ちがどんどん大きくなっています。昔のツアーで周った頃を思い出しながら、早くまたツアーで世界や日本を周りたいと考えています」と語る。そしてテミンが「皆さんと一緒に過ごせたらいいんですが、それが出来なくて、皆、寂しいと思います。15周年、20周年はぜひ一緒に過ごしましょう!」と呼びかけると、キーは「時間が経つのは結構早いから、気づいたら20周年かも」と応じ、ミンホも「20周年まで頑張ります」と高らかに決意表明! 4人の熱き想いがストレートに伝わってきた。


モノボケのオンパレードに爆笑が止まらない!

オープニングトークの後は、ビストロもオープン。といきたいところだが、店内を見回せば、まだ準備が出来てない様子。で、4人は5つのミッション(ゲーム)をクリアーしながら、店をオープンさせることに。しかも、ゲームの結果次第で、一つのミッションにつき、1~3個の星が与えられ、その総数によりファンへのプレゼントの数が決まるというから、メンバーは「頑張らなきゃ!」と気合を入れまくる!

最初のゲームは「清潔はビストロの基本! レッツクリーニング!!」と題した、お掃除ミッション。メンバー中、二人が目隠しをし、1人はほうきを、1人は塵取りを手にとり、残る二人が声でガイダンス。2分間で出来るだけ多くのごみをゴミ箱に入れるというゲームだ。
まずはテミンとミンホが目隠しをし、テミンがほうきを、ミンホが塵取りを持つ。腰が引け気味でおそるおそるな二人だが、無事12個のゴミをゲットすることに成功し、二回戦はオンユとキーが目隠しをし、それぞれ、塵取りとほうきを手に。その準備の間もミンホはお茶目にシャボン玉で遊び、ビストロはフリーダムな雰囲気でパンパンだ。オンユは「何も見えないから、少し不安でした」と振り返るが、チームの一体感が増した2ラウンド目は序盤から好調に進み、終盤にはキーが魔法使いに扮する余裕も見せ、26個をゲット。結果、4人は”星3つ”の活躍ぶりを見せた。

ホールを掃除した後は、テーブルセッティングの時間だ。というわけで、二つ目のミッションは「覚えて並べて! テーブルセッティング!!」。モニター画面に映し出されるテーブルセットの写真を15秒で覚え、1人45秒間のリレー形式で、その通りに再現するという記憶力がポイントのゲームだが、ルール説明の間も、ミンホは両耳に花をかざしてハワイアンダンスを踊り始め、キーはカップを使ったテーブルマジックを始めるなど、てんやわんや。先が思いやられるが、一番手のテミンは案の定、蓋とお椀を目に当て、「テヘヘ」と興じて悪戯っ子モード。一方、遊びなしでやり抜いたミンホは「僕は完璧」と自信を見せ、テミンとハイファイブ! オンユは途中で「思い出せない」とお手上げポーズを演じながらも、テミンとハイタッチし、嬉しそう。最終走者のキーは「完璧だよ」と話し、頼りがいがあるかと思いきや、テミンがポットをナデナデすると、そこから4人のモノボケ祭りがスタートし、キーはポットの蓋をパタパタさせながら「美女と野獣」をシンギング! ハチャメチャな展開の中、彼らは意外にも高い再現度で再び星3つをゲットし、ミンホは「SHINee、成功~~」と勝利の雄叫びを上げた。

テーブルセッティングを終えた後は、お客さんのオーダーをホールからキッチンに確実に伝える練習だ。題して「以心伝心で伝えろ! コネコネ伝言ゲーム!!」が3rdミッションで、お題を与えられた3人のメンバーが順番に粘土をコネてお題を再現。最後に、残る1人が目隠しを外し、それが何かを当てるというゲームだ。

第一ラウンドのお題は「バイク」で、キーは前輪、後輪、ハンドルを作り、ミンホはそこにシートを乗せる。3番手のテミンは粘土をいじる前に「ウォ~~ン」とエンジン音を鳴らすが、回答者のオンユにはそれがヒントとなるため、ルール違反。そこでキーがテミンに「風邪ひいたの?」と誤魔化し、その後、テミンはバイクに手を付けることなく、前輪部付近に人の形をした粘土をちょこり。完成品を見たオンユは「えっ?」と不審な表情を露わにしながら「ヤバい状況?」と呟き、正解を「事故?」と推測するが、キーに「事故が問題として出るはずがないでしょ」と突っ込まれると、すかさず「オートバイ」にチェンジ。さすが、我らがリーダー、見事に正解する。

二つ目の回答者はテミンで、お題はUFO。オンユ、キー、ミンホの順にコネコネし、ミンホは粘土の周りに赤い星を散らす。それを見たテミンは”太陽系”と答えるが、もちろん、それは不正解。さらにメンバーが「スターウォーズ」の音楽を口ずさむと、テミンもそれにつられて「スターウォーズ」と自信を持ってアンサー。最後に正解を知らされると、「今見ると、UFOですね」と納得の様子だった。

3問目はミンホが回答者で、ティーポットが答え。すると、テミンが1人で手際よくポットを作り、キーは注ぎ口の下に、粘土でティーカップをセッティング。オンユは矢印を作って、矢をティーポットの方へ向ける。それをミンホはまじまじと見ながら、一発で「やかん」と答え、鮮やかな正解だ。

そして最後のお題はペンギンで、一番手ミンホの段階でほぼ完成。そこにオンユが口ばしと足を加えて完成度が高まり、回答者のキーも一発正解だった。

こうしてコネコネ・ゲームでも星三つをゲットしたメンバーが進む次なるステップは食材の準備! 「力を合わせて食材ゲット! クッキングトス!」と、タイトルが発表されるやいなや、メンバーはシャドウ・バレーボールを始め、オンユがトスしたボールをミンホがアタック! 4人は「メンバーがいろんなカトラリーを手にし、食材をトントンとトス・リレーしながら、オンユの持つボウルへ集める」……そんな司会者の説明に耳を傾けるはずもなく、再びモノボケ・タイムをスタートさせ、テミンはバナナを受話器に見立て、ミンホはハンカチーフの代わりにパンを胸ポケットにイン。オンユはボウルを”亀の甲”代わりしてタートルマンに大変身するなど、ゲームよりボケの方が楽しい、という想定外、否、想定内の展開になる。

そして、くじの結果、キー=スプーン、ミンホ=デザート・スプーン、テミン=ナイフを手にするのだが、「スプーンやナイフでトス」とは、スタート前から無理目の予感がひしひしで、いざ始まると、トス・ルールはお構いなし。食材に自分のカトラリーを突き刺しながらパスしていく、という予想外の展開になり、司会者から「トスして」と軌道修正の要請があっても、ビストロはルール無用のカオス状態に! キーは直接、リンゴやパンやバナナをボウルに投げ入れ、挙句の果てにはヘディング・パスまで繰り出す始末。最後はナント卵のジャグリングまで披露し、タイムアップ後は彼が渋めの顔付きでハードボイルド調に「俺の人生にルールとかないよ」とコメント! 最終的に7つの食材がボウルに収まり、星3つをゲットしたメンバーたち。オンユは再び亀となって歓喜の舞いを踊り、キーはお酒の瓶を片手に、酔っ払いのおじさんに変身! 最後まで4人のコント劇場が続いた。

最後のテーマはお片づけ。「有終の美を飾れ! テーブルクロス引き!!」と題し、食器を床に落とすことなく、テーブルクロスをサッと引くのがここでのミッションだ。ハードル高めで難しいかと思われたが、二人目の挑戦者、オンユが難なくクリアーし、結果はあっけない幕切れに! テミンは健闘したオンユのオデコの汗をパンで拭き拭きし、その後はテーブルクロスを床に広げ、ピクニック・タイムに。ミンホは酒瓶を持ち込み、4人は笑顔で祝杯を上げる。しかも、彼らの燃え上がったコント魂は鎮火することなく、キーはカクテルグラスを受話器に見立てて、お母さんと会話。母親に「仕事中」と伝えると、お母さんは「仕事よりママが大事」と言ったとか、言わないとか。

と、ここ迄、全てのミッションで三ツ星を獲得したメンバーたち。「楽しかったです!」と話す4人の笑顔がファンを笑顔にし、プレゼント数(直筆サイン入りポストカード)は彼らの頑張りに応じて100個に決定!! 自由すぎるワイワイ&ワチャワチャなひと時はファンにとって至福の時間となった。


10年の軌跡を振り返るビデオに溢れる涙

後半ではフレンチ・ビストロがパーティー会場へと一転する。まずは「Bodyguard」が流れるビデオ上で、フォーマルな衣装に着替えたメンバーが、赤ワインで乾杯し、「SHINee 10th ANNIVERSARY SPECIAL PARTY」というカードを手に、ファンをライブへとご招待。「僕のすべてで君を守ろう」と言う詞で皆をトキめかせる。そしてライブがスタートすると、4人はキリリとした表情で、今年発表した「Don't Call Me」と「Atlantis」を二連発。煌く星空をバックに歌う日本語曲「Diamond Sky」ではサビ前にミンホが両手をクラップし、ファンを盛り上げていく。

3曲を歌い終えた後、キーは「『Diamond Sky』は久々のステージですね。昔の色々なステージが記憶に残っていますけど、早く、皆さんの前で歌いたいですね」と話し、テミンも「皆さんの前で、こうして日本語の曲を歌うのが久しぶりだったんで、結構、緊張しました」とコメント。そんな中、突然、画面にゴールドに輝く「SHINee JAPAN DEBUT 10th ANNIVERSARY」という文字が浮かび、メンバーも「何?」とビックリの様子。ここからメンバーへのサプライズ映像が上映された。

2010年末、ファンに日本デビューを報告した初ワンマン@代々木体育館。2012年の初アリーナツアー。故ジョンヒョンが「皆さん、SHINeeは何があっても、この5人で突っ走っていきたいと思います」と熱く語った2013年のアリーナツアー。初の東京ドーム公演を発表し、全身で喜びを表現した2014年の広島公演。2014年の東京ドーム公演で、ライブ前に組んだ円陣と、ライブで見せた汗と涙。2016年のドームで、ファンと演じたビッグなサムズアップ。2017年に名古屋で迎えた日本での100回目公演。4人と5本のマイクでステージに立った2018年の東京ドーム公演……。僅か3分強のビデオながら、そこには5人が駆け抜けてきた10年の歴史が凝縮され、ワイプに映るメンバーも感慨深げに映像を見つめている。ビデオの最後に浮かんだ「Always by your side」の文字は「ずっとそばにいるよ」というファンの5人への想いを代弁したもの。そして画面がスタジオに変わると、「10周年って時間速いですね」と話すキーの目からは一筋の涙が。他のメンバーも、言葉にならない、といった貌を見せ、表情が固くなったオンユからは、決して泣くまいとの意思が伝わってくる。SHINeeとして過ごしてきた5人の時間の厚みが痛いほど感じられる瞬間だった。

その後、ミンホは「本当に感動をもらいました。この感動と感謝の気持ちに僕たちもお応えすべきですよね」と話し、最後は、7月28日リリース予定のミニ・アルバムから2曲をプレゼント。1曲目の「SEASONS」ではテミン入隊というタイミングでのファンへの気持ちを歌いあげ、フィナーレのファンキー・チューン「SUPERSTAR」では「君次第で全て変わる。誰もがA Superstar」とポジティブにメッセージ! この4時間後にはデジタル配信で先行リリースし、早くも注目を集めている。


ずっとそばにいるよ、テミン!

最後のコメントではオンユが気を取り直すように、「久しぶりのファンミーティングでしたが、楽しかったです。でも、最後、固い表情を隠せなくて、申し訳なかったです。今日はとてもとても面白かったし、感動もしました。早く皆さんとお会いしたいですね。待っていて下さい」と話し、テミンも一度は「まず、今年は本当……」と切り出したものの、すぐに言葉に詰まり、目を閉じる。そんな彼をオンユが優しく労わり、テミンの様子を察したキーが「ミノ君、先に言って」と気配り。ミンホもまた「10周年記念の映像を見た時、とても感動して、言葉にならない感情が沸いてきました」と振り返った。

そしてキーは「今まで走って活動してきて、言葉では表現できないくらい、いろんな経験をして、たくさんの愛や応援をもらいました。今までのヒストリーをさっきの映像で見たら、色んなことを思い出して、涙を見せちゃったんですけど……」と話した後、メンバー全員の気持ちを代弁するように「これからも頑張っていきたいし、早く皆さんに会えれば、いいなと思います。これからも宜しくお願いします」と挨拶。メンバーが「またね~」と手を振るステージにテミンの姿はなかったが、ラストに流れた「SUPERSTAR」PVメイキング映像の最後では彼が「久々のSHINeeのアルバム、たくさん期待して下さい」と爽やかな笑顔でメッセージ。そんな彼に向け、全ての視聴者が「テミン、ずっと、そばにいるよ」と固く誓っていた。

取材:きむ・たく

■公演情報
『SHINee WORLD J Presents ~Bistro de SHINee~』
開催日時:2021年5月23日(日)18:00

【セットリスト】
01. Don’t Call Me
02. Atlantis
03. Diamond Sky
04. SEASONS
05. SUPERSTAR

■リリース情報
SHINee オリジナルミニアルバム「タイトル未定」
2021年7月28日 (水)発売

ミニアルバム収録曲「SUPERSTAR」先行配信中:https://lnk.to/SSsne

テミン 3rdミニアルバム「Advice」
好評配信中:https://lnk.to/AdviceTMN

■関連サイト
SHINee Official Website:http://shinee.jp/
SHINee Universal Music WEBSITE:http://www.universal-music.co.jp/shinee/

記者 : Kstyle編集部