コン・スンヨン、映画「Aloners」で初の演技賞を獲得“妹のTWICE ジョンヨンがおめでとうと言ってくれた”

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写真=VAROエンターテインメント
初長編映画の主演、デビュー10年で演技賞受賞など、映画「Aloners」を通じて良い成果を残した女優のコン・スンヨンが、率直な想いを伝えた。

コン・スンヨンは、映画「Aloners」(監督:ホン・ソンウン)の公開を控え、ソウル市麻浦(マポ)区西橋洞(ソギョドン)にある映画振興委員会映画教育支援センターでインタビューを行った。

「Aloners」は、短編映画「Good Father」(2018)で注目された韓国映画アカデミー出身のホン・ソンウン監督の長編デビュー作で、それぞれが1人の寂しさを感じている私達の物語を込めた映画だ。5世帯中2世帯が“一人暮らし”である、1人世帯の割合が40%に迫っている2021年現在、多様な世代の一人暮らしの人々の人生を細密に描き出して共感を引き出すという。

コン・スンヨンは劇中、家でも外でもいつも1人でいる、コールセンターのエース相談員ジナ役を演じた。特に「第22回全州(チョンジュ)国際映画祭」(2021)で初長編映画主演作である「Aloners」で俳優賞を受賞、デビュー10年で初演技賞を受賞する快挙を成し遂げた。

この日、コン・スンヨンは最初にシナリオをもらった時「『人を間違えたんじゃないか』と思いました。始まりから終わりまで主演として劇を引っ張ったことがなかったからです。ですが、監督が『私じゃないといけない』と言ってくださいました。新しい姿をアピールすることができる作品ですし、挑戦してみたいと思って出演することにしました」と出演を決めた理由を明かした。

コン・スンヨンは「ジナと私はあまり似ていないです」と正直に言った。そして「だから演技するのが大変だったんです。一度はジナのように、人間関係について考えたことがあったはずなのに、そのことについてたくさん悩みました」と説明した。

インタビュー中、彼女は明るい笑顔を失わなかった。そのため、無表情で感情を表さないジナを理解するため、彼女がどれだけ頑張ったのか分かりそうだった。彼女はジナの内面だけではなく、ビジュアル的な部分にも気を使ったという。

「人の視線を気にしない性格だから、季節ごとに着る服が決まっているんじゃないかなと思いました。実際に私の服を着たり、現場で監督が着ている服を借りたりしました」と明かした。

劇中で満足できていない部分として、喫煙シーンを選んだ。彼女は「この映画のために、タバコに挑戦しました。1ヶ月くらい練習したけれど、吸ったことがなかったから大変でした。今撮影したら、もっと自然なシーンを撮ることができるのではないかと思います」と伝えた。

そして「劇中、ジナはチーム長が現れたら、すぐ(タバコを)消して行きます。だけど、かなり残っている状態で私が消してしまったので、それが少し気になりました」と恥ずかしそうに笑った。

「Aloners」でコン・スンヨンは、全州国際映画祭で俳優賞を受賞した。デビュー10年で初の演技賞だ。これについて彼女は「受賞コメントを準備して舞台に立ったんですが、『こんにちは』と挨拶した瞬間、泣いてしまいました。それくらいこの賞は私にとって意味深かったです。ここ10年間女優として活動して、演技で受賞したのは初めてです。良い賞をいただいたことで、原動力になりました。これからもっと良い演技をお見せできるように頑張ります」と、もう一度受賞の喜びを伝えた。

「監督に感謝しています。初の長編作だったにも関わらず、私を信頼してくださいました。この映画の出演で良い事がたくさんあったらと思っていたけれど、公開まで時間がとてもかかったんです。『私のせいかな』と思っていたのに、無事に公開されて受賞もできて嬉しいです。監督のおかげで、新しい女優の道を歩けるようになりました」と語った。

映画祭で伝えることができなかった受賞の感想を伝えた彼女は、妹であるTWICEのジョンヨンのお祝いメッセージも公開した。彼女は「ジョンヨンの性格がクールだから、良いことにも悪いことにも特に何も言わないです。(受賞ニュースにも)『おめでとう』くらいでした(笑)」とし「それでも、いつも応援してくれるんです。忙しくて映画をまだ見ることができなかったけれど、公開したら絶対見に行くよと言ってくれました」と述べた。

デビュー10年目の女優であるにも関わらず、コン・スンヨンは今回の受賞を通じて初めて、女優として認められた気がすると言った。彼女は「受賞をきっかけに、自信が持てるようになったようです。完全に自分の力で、一本の長編映画を完成させたから。人々が『あなたは頑張っているから、自信を持って』と言ってくれているみたいで、力になります」と語った。

最後に、この映画をオススメしたい人について尋ねると彼女は「特定の人物を選ぶのは難しいです。人間関係に疑問を抱いて、でも人に寄り添いたい方にこの映画を見てほしいです。先に手を差し伸べるのもいい方法ですから」と答えた。

記者 : カン・ダユン