BTS(防弾少年団)、入隊から恋愛・今後の活動まで…米マガジン「ローリング・ストーン」初の表紙に!インタビューを公開

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写真=Big Hit Music
BTS(防弾少年団)が音楽とステージ、ファンに対する率直な思いを語った。

米音楽マガジン「ローリング・ストーン(Rolling Stone)」は13日(現地時間)、公式サイトなどを通じて、BTSが6月号の表紙を飾ったと報じた。50年余りの本誌の歴史上、K-POPアーティストが表紙を飾るのは初めてのことだ。

本誌は、表紙をはじめ様々な写真や映像と共に「The Triumph of BTS(BTSの成功、勝利)」というタイトルのインタビューを公開した。

リーダーのRMはインタビューで、最近世界的に起きているアジア系の人々を対象にした暴力、差別などの問題について悩んでいると明かした。「BTSはユニークなグループだ。アメリカの音楽市場に進出して、驚くべき成功を収めた」と切り出した後、「もちろん、ユートピアはない。明るい面があれば、暗い面もあると思う。しかし、僕たちがしているすべてのこと、僕たちの存在そのものが、外国人嫌悪などの否定的なものから抜け出す希望に貢献できると思っている。少数だとしても、僕たちの存在によって小さなエネルギーを感じる人がいてほしい。外国人を嫌悪する人もいる反面、相手を受け入れることができる人々もたくさんいる。僕たちがアメリカで成功を収めたということは、それだけで意味が大きい」と話した。

続いてSUGAは、EPIK HIGHの音楽を聴きながらラッパーの夢を育ててきたと明かした。デビュー前に両親の反対を押し切って歌手としての才能を開花した彼は、2016年にミックステープを通じて、憂鬱と不安などの内面の傷を打ち明けたことについて、「今は気楽で気分が良い。このような否定的な感情は行ったり来たりする。これらの感情は、誰もが隠す必要のないものだ。打ち明けて表現しなければならない。僕がどのような感情を抱いても、常にそのような感情を表現する準備ができている」と語った。

Vは、メンバーたちの中でムードメーカー役を果たしているJ-HOPEに対して「彼は世界の大統領選挙に出馬できると思う」と冗談を言った。RMは「J-HOPEは驚くべきダンサーであると同時に、攻撃的なラッパーだ」と称賛。これを聞いたJ-HOPEは、練習生時代にラッパーとして適応するのが容易ではなかったと打ち明けた。

大学時代に彫刻のようなルックスで路上でスカウトされたというジンは「僕は多くの部分で未熟だ。他のメンバーたちは、一度ダンスを習ったら音楽に合わせてすぐに踊ることができる。しかし僕にはできない。だから他のメンバーたちの負担にならないように、さらに一生懸命に努力している」と明かした。

写真=「ローリング・ストーン」
昔からジャズやクラシック音楽が好きだったというVは、友達を応援するためにオーディション会場に行き、それがきっかけでBig Hitエンターテインメントで練習生生活を始めた。彼は他のメンバーたちとは違って、“隠されたメンバー”として遅れて正体が公開されたことに対して、「実はそれをまったく理解できない。どうしてそのようなコンセプトだったのか分からない。本当に知らなかった」と話した。バン・シヒョク代表は、Vが魅力的なルックスや性格の持ち主であるため、最後に公開された時にグループ全体のイメージを形成する上で効果的だと判断したという。

グループ内で高難易度の高音、美しいダンスを担当するジミンは、完璧主義な特性が強いという。彼は「ダンスは僕だけの世界で、空間だった。支持してくれるファンのために、ミスをしてはならない」と話した。続いて、メンバーたちに対して「僕たちはすごく異なる性格だった。最初はケンカもたくさんしたけれど、今はたくさんの時間を一緒に過ごしてきたおかげで、メンバーたちの嫌だった部分までも好きになった。僕たちが一緒に過ごした時間が、僕たちを本当の家族のようにした。僕がどこに行っても再び戻ることができる場所になった」とし、深い愛情を表した。

また、BTSはステージ用のメイクをして、ファンと心から交流し、涙を流すこともあるという。男性としての性について堅い概念を持っている一部の人々は、拒否感を表すこともあると話したRMは「男性的であるべきというレッテルは、時代遅れな考え方だ。それを打ち壊すのが僕たちの意図ではないけれど、ポジティブな影響を与えられたらありがたい。僕たちはそのようなレッテル、制限をなくす時代を生きている」と考えを語った。

BTSは昨年8月、英語のシングル「Dynamite」で米ビルボードのメインシングルチャート「HOT100」で1位を獲得し、昨年11月に発売した韓国語の楽曲「Life Goes On」で、再び同チャートで1位を獲得した。しかし、「Life Goes On」は英語の歌詞ではなかったため、アメリカのラジオでは放送回数が少なかった。これに対してRMは「この壁も崩れるだろう」という希望を持っているとし、「ハードルは今も低くなってきている。今後も(この壁は)崩れ続けるはずだ」と述べた。

昨年、世界的に流行し始めた新型コロナウイルスによって、BTSは予定していたワールドツアーのスケジュールをすべて中止および延期した。多くの人々と同じく、メンバーたちも大きな喪失感と無力さを感じたという。しかし、このような感情に押しつぶされることなく、グループが一丸となって音楽の制作に取り組み、計画になかった新曲「Dynamite」を発売して、世界中のファンの反響を呼んだ。これについてジョングクは「僕たちはARMY(BTSのファン)の歓声を愛している」とし、「ますます恋しくて渇望している」と打ち明けた。

メンバーたちは恋愛についても考えを明かした。「もしもメンバーが熱愛を公開するとしたら、ファンの反応が心配か?」という趣旨の質問を受け、SUGAは「この質問は難しい。ARMYはさまざまな人々の集まりだ。仮にメンバーが恋愛を公開するとして、一部のファンはそれを受け入れるだろうし、また一部は受け入れない可能性がある。デートや他のどんなことも、それらはすべて個人それぞれのことであり、異なる考え方で状況を理解するだろう」と慎重に答えた。

BTSは2018年に所属事務所のBig Hit Musicと再契約を締結した。バン・シヒョク代表は2020年8月、主要アーティストとの長期的な協力関係の強化などを目的に、BTSのメンバー7人に計478,695株の当社普通株を均等に贈与した。これについてRMは「とても有意義なことだ。僕たちだけでなく、事務所もお互いを本当のパートナーとして認めている。Big Hitの成功は僕たちの成功であり、僕たちの成功はBig Hitの成功だ」と信頼関係をのぞかせた。

写真=Big Hit Music
また、軍入隊を控えている心境も明かした。昨年12月に兵役法の一部改正により、グループで最年長のジンは、2021年末まで入隊の延期が可能になる見込みとなった。これは韓国のプレゼンスを高めた体育・大衆文化芸術分野の優秀者を対象にした改正だ。

これまで公の場で何度も入隊の意思を表しているジンは、本誌とのインタビューでも「国から『頑張ってくれているので、もう少し時間をあげる』と言われたような気がする。軍服務は韓国国民の重要な義務だ。なので僕は入隊前まで自分にできる最善を尽くして活動したい」と明らかにした。

また、自分が先に入隊して、残りのメンバーが6人組で活動することについての考えを聞かれると、「僕は他のメンバーたちが良い決定を下すと信じて疑わない。入隊について僕がメンバーたちにあれこれ言えるものではない。もし6人組で活動することになったら少し寂しいだろうけれど、インターネットを通じてメンバーたちを見て応援すると思う」と付け加えた。

K-POP界には神話(SHINHWA)など、兵役後に再び完全体となって活動している長寿アイドルたちがいる。これに対してVは「僕たちは今のようにARMYたちをずっと見ていたい」とし、「僕たちがずっとARMYたちを見ることができるように、うまくいくと確信している。軍服務によって今後どうなるかについて、メンバー同士で具体的に話してはいないけれど、最終的にはうまくいくと信じている」とし、ファンとグループに対する愛情を表した。

最後にジミンは「僕はBTSから離れることを考えたことがない。自分が1人で何かをすることを想像できない。踊ることが難しい年齢になったら、メンバーたちと一緒にステージに座って歌を歌いながら、ファンと一緒にいたい。それも良いんじゃないだろうか。この仕事をできるだけ長く続けていきたい」と語った。

BTSは5月21日午後1時(韓国時間)、ニューデジタルシングル「Butter」を世界同時リリースする。今回の新曲は、軽快な雰囲気のサマーソングで、BTSの2番目となる英語曲ということで、リリース前から話題を集めている。

新曲のステージは23日午後8時(現地時間)に開催される「2021 ビルボード・ミュージック・アワード」で初披露され、彼らは4年連続でパフォーマーとして参加する。

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記者 : ファン・ヘジン